やってみると分かる単独猟の大変なところ・辛いところ
わたしは単独猟好きなので、とにかく基本的にはひとりで山に行きます。理由は “それが性に合っているから” としか言いようがないのですが、それなりに大変だったり、辛いこともあります。
「ぼくも、わたしも、単独猟をやってみたい」
という人のために、私が思う「単独猟の大変なところ」を挙げてみます。
1.孤独
単独猟はひたすら孤独です。
1日歩き続けて、誰にも会わないのが普通。
2.喜びを分かち合いたくなる
やはり獲物が獲れたとき「よっしゃ!」と仲間と肩を叩き合うような喜び方もしたくなりますよね。
単独だと、口の中で「よし!」と呟く程度。あとは喜ぶ間もなく「解体するか……」と次の仕事に移行する感じです。
わたしなんかはTwitterをやっていたり、ハンター仲間とのLINEグループがあるので、そこで「獲ったよ!」と自慢しています。
3.肉の持ち帰りは超、超、超大変
肉の持ち帰りは本当に大変です。
肉をどの程度持ち帰るかによりますが、たっぷり持ち帰るとなると本当に大変です。腹だけ抜いて引きずっていくタイプの人も、それはそれで大変。
ひとりで重い荷物を背負い(あるいは引きずり)、尾根を越え……、谷を越え……、ひとりで汗をダラダラ流しながら帰るわけです。
私も体力に自信があるつもりですが、次の日に疲れが残りますよ。
4.怪我してもひとり
小さな怪我なら良いですが、大けがをしてもひとりです。
行動不能なレベルならレスキューを呼ぶことになりますが、それにしたって、携帯の電波が入るとは限りません。となれば、電波が入る場所までは移動しなくてはいけません。
5.すべて自分で判断
だれも「ここは撃って良い場所だよ」とか教えてはくれません。地図やGPSを見て、ハンターマップと照らし合わせ、自分で判断しなければいけません。
遠くからチェーンソーの音が聞こえる……そんなときにどうするか? 自分で考えなくてはいけません。
犬の鈴の音がする……自分で考えなくてはいけません……。
半矢にしてしまった、どこまで追うか……自分で……。
6.遭難するときもひとり
当たり前ですが、遭難するときもひとりです。
「下山が遅くなっちゃったからビバークするか……」というような場面でも、ひとりで夜を明かすことになります。
道に迷ったときも自分で乗り越えなくてはいけません。
それでも単独猟がおもしろい
突き詰めれば、おもしろさも苦労も「5.すべて自分で判断」に集約されているのかもしれません。
「単独猟は危ない」という意見もあり、頷ける部分もあるものの、グループで行動したときは他人に判断を任せてしまうことで陥る危険性もあると思っています。
ただ、単独は記事で書いたとおり、自分の怪我も、遭難したときの対応もできなくちゃいけないわけで、自分の技量をよく判断して「あまり奥山に入りすぎない」とか「GPSを活用する」とか安全対策を講じておいた方がいいとは思いますね。もちろん不安を感じているなら、信頼できる人を頼り、最初は単独で行かないという選択肢もあると思います。
それも含めて自分で判断。
それでも単独猟はおもしろい。
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