猟場探し:新しい猟場を捜しに行ったので、そのプロセスをまとめてみる

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初めての猟期を迎える人が苦労するのが猟場探し。いろんな要因があって、なかなか「ここでOK」と思えないものですが、とにかく猟場を見つけないことには猟ができません。

わたしも昨シーズンにいくつか猟場を見つけておきましたし、今シーズンも1〜2ヶ所候補地を増やそうと思っています。

さっそく1ヶ所候補地を見つけたので、その場所を探したプロセスを公開します。これから探す人のヒントになればいいな。

もちろん、実際の場所は明かせません。使う地図の画像などは全てテキトーな場所ですので、ご了承ください。

1.まずはハンターマップで候補地探し

なにはなくとも、最初にみるのはハンターマップ。どんなに獲物がいても、凌駕しやすくても、家から近くても、禁猟区ならばアウトです。

今回は「あの辺の山は良さそうだよな〜」と思う場所が2ヶ所ありましたので、ハンターマップでそのエリアの状況を調べてみました。

ハンターマップは狩猟登録をすると配られるのですが、それを待っていては遅いです。Googleで「○○県 鳥獣保護区等位置図」で検索すると、その県の1年古いハンターマップが手に入ります。毎年変更はあるものの、一応は昨年の状況が踏襲されるので、これをベースに考えましょう。

たとえば静岡県ですと静岡県鳥獣保護区等位置図なんて具合に見つかります。せっかくなので静岡県のハンターマップを見てみます。こちらは伊豆エリアですね。伊豆といえばイノシシ狩りで有名らしいですね。それでも、この通り、色がついている場所がたくさんあるもんです。

こういう地図を見て、自分が行きたいと思っていたエリアをチェックしましょう。わたしが気になっていた場所の1つは真っ白。もう1つは禁猟区に近い白いエリアでした。

禁猟区には近づかない方が無難です。たとえ可猟区であっても、撃った獲物が禁猟区に逃げ込めば面倒ですからね。

また、もう1つ注目するのは「禁猟区との境目が明確かどうか」です。

たとえば沢を挟んで可猟区と禁猟区が別れていたり、山の稜線で区切られているなら間違えは起こりません(地図さえ読めていれば)。しかし、たまに「なんか変なところに境界線がある」ってこともあるんですよ。個人的にはそういう場所はなおのこと近づかないようにしています。

 

2.ジオグラフィカで建物・地形を確認

わたしは実際に行く前にジオグラフィカを使って、現地調査をしてみます。Googleマップも悪くはないのですが、情報量はジオグラフィカの方が多いです。

たとえば、テキトーな場所をひとつGoogleマップとジオグラフィカで表示してみました。

まずはGoogleマップ標準の地図。これだと道しか分かりません。

Googleマップ(標準の地図)

Googleマップの衛星写真に切り替えてみても同様。ちなみに “地形” というモードもありますが、少なくともこの場所において、何も教えてはくれませんでしたね。

Googleマップ(衛星写真)

で、ジオグラフィカ。沢があるのが分かります。沢は重要!

ジオグラフィカ

というわけで、わたしはジオグラフィカだけをチェックしました。

 

今回チェックしたポイントは3点。

  1. 建物がないか?
  2. 林道がどのように通っているか?
  3. 沢の場所

建物が多いようであれば、その時点でアウト。とはいえ、発電所の建物など1つだけポツンと建っていることがあります。その場合はその場所を把握して、ちゃんと安全に配慮して、離れた場所でやれば問題ないでしょう。とはいえわたしも初心者ですので、とにかく安全重視で1軒も建物がない場所を探しました。

 

また、沢を探す理由は動物の痕跡を見つけやすい(ことが多い気がする)からです。

シカだって必ず水を飲みます。どこで飲むか? 沢です。日中はあまりいませんが、夜〜早朝にかけては沢沿いに降りてきます。

というわけで、実際に現地を見るときに、沢周辺の足跡を見れば、とりあえず獲物がいるかどうかくらいはわかるかな、と思っています。それにそのとき見つけた足跡を追って歩けば、シカの動向も少し見えてきます。

とにかくとっかかりとしてわたしは沢をチェックしておきますね。

 

3.現地で車をながす

ここまでで、「可猟区で、建物もなく、林道がある」場所を見つけています。というわけで、行ってみましょう。

わたしは、初めての場所での下見は、まず車でザッと流すところから始めます。いきなり登山の用意をして山を歩くのではなく、地形図を眺めながら、林道を走り回るというわけです。

ドライブ気分で下見

実際に現地を走りながらチェックするのは5つ。

  1. 林道が閉鎖されていないか? どの林道なら通れるか?
  2. 車を駐車できる場所は?
  3. 獣道が横切ってないか?
  4. 沢周辺の足跡は?
  5. 実際の山の様子は?

 

林道が通行止めなら通れないし、駐車できないならそれで終了。停められる場所を探す必要があります。

一方で獲物の痕跡も探します。車で走りながらチェックできるのは、林道を横切る獣道の存在です。

写真だと分かりづらいのですが、林道脇の法面が崩れています。当然、林道を挟んだ反対側も同様です。林道自体は舗装路ですが、このように林道脇をチェックすれば、がっつり崩れている場所があるものです。

これを見つけたら実際の足跡をチェックして、シカなのか? イノシシなのか? もっと小さい動物か? ってなことをチェックします。ここはシカでした(たぶんね)。

で、こういう場所を見つけたら、ジオグラフィカに記録します。ジオグラフィカのマーカーの中に、こんな足跡のマークがあるので、これを使っています。

 

林道を走りながら、こういうアシ(足跡のこと)を探していくわけです。このとき、自分の中で仮説を立てていきます。たとえば、上の場所の場合、林道沿いのアシから少し降りていく方向(画像で言えば、足跡マークから左に向かう)に沢があります。で、山を登っていくと尾根に上がっていくようですね。もしかすると、夜〜早朝、水を飲みに降りてくるルートなのかもしれません。だとしたら、早朝、この獣道で待ち伏せれば、水を飲んで山奥に帰っていくシカに遭遇できるかもしれません。

まぁ、この時点では仮説です。仮説を立てたら、そのうち確認しに戻ってくればいいんです。実際に夜明け前に静かにこの場所に来れば、鹿と遭遇できるかもしれないわけです。

 

あとは、ボンヤリ車を走らせながら、山の雰囲気を見ていきます。たとえば、下の写真の場所はパッと見良さそうですが、少なくとも見える範囲だと倒木が多く、地面が荒れています。わたしの少ない経験上、こういう場所はシカが入ることは少ないと思っています。

まぁ、そう断定することもないのですが、そうやって仮説を立てたら、先ほどと同じようにチェックすればいいんです。この場所も実際に歩き回って足跡を探しましたが、やっぱり見つかりませんでした。

ってな具合に「この辺はいそうだな〜」「こっちはいなそうだな〜」とか、考えながら走ると、いろいろ見えてくるものです。

あとは方角ですね。西向きの斜面、東向きの斜面、北向き、南向き、やっぱりそれぞれ意味を持ちます。寒くなってくると南側で休んでいたりしますよね。そんなことを意識しながら走るわけです。

 

4.実際に山を歩く

ここまできたら、日を改めて、実際に山を歩きます。

すでにいくつかの獣道を見つけてあるし、車を止められる場所も把握してます。あとは必要なものを持って歩けばいいんです。

実際に獣道を追ってみたり、歩きやすいルートを探してみたり、まぁ、登山を楽しめばいいと思います。あまり下見下見と固くならず、のんびり休憩しながら山を楽しんじゃいます。

 

ってな具合です

ここまで辿り着けば、大量に獲れるかどうかは抜きにしても、少なくとも猟がやれる場所は見つかられたのではないでしょうか?

実際には、猟期になったらハンターが沢山いて、自分が入り込む余地がなかったり、冬になったら林業従事者が入っていて、猟ができなかったりするなんてことも(実話)。

だからこそ、こういう猟場の候補地は少なくとも2〜3ヶ所あった方がいいです。また、同じ山域でも何カ所か入山地点を見つけておくと、実際の猟で役立ちます。

 

あとね〜、いくらリサーチしても分からないのが縄張り問題です。「猟をやってたら縄張りに入るな、と怒られた」なんてこともあるそうですよ。わたしはそういうことはありませんでしたが、そればかりは自分だけの力で避けるのは難しいです。地元のハンターにそれとなく聞いてみるのがいいですね。

みなさまにも良き猟場が見つかりますように。

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