北海道足寄町のガンロッカー付きゲストハウス “ぎまんち” さんにお邪魔してきた

最終更新日

先日、ハンター界隈のTwitterでこのクラウドファンディングが話題になりましたね。

せっかく北海道に行けるチャンスがあったので、「遊びに行かせてください」と声をかけ、行っちゃいました。まだ建物は大がかりな内装工事中なので、その点ご理解の上ご覧ください。でも、率直に言って “良い雰囲気” ですよ。金額も考えると、泊まりたくなるわ。

『ぎまんち』

Guesthouseぎまんち|Facebook

ーゲストハウスについてー

●ゲストハウス名:Guest House ぎまんち
●場所:北海道足寄郡足寄町西町2丁目4-7
●宿泊料金:3000円~(素泊まりのみ)
●オープン予定日:7月5日(木)

狩猟をしに北海道足寄町に移住。この夏ゲストハウス、始めます!

 

足寄町と言われても本州の人間にはピンとこないと思います。大雑把な位置はこちらです。

Guesthouse『ぎまんち』所在地

帯広空港から1時間30分ほどですし、千歳空港から高速道路を使って2時間30分ほどでつく距離です。道東自動車道がかなり良い仕事をしています。一見すると、千歳空港からも遠いのですが高速道路も走りやすく、楽々行ける距離です。

また、狩猟や釣りを目的に行く場合、自家用車を使いたいケースもあると思います。その場合は、おそらく苫小牧港に入港すると思いますが、その場合も3時間ほど。

 

『ぎまんち』ってどんな宿?

他のゲストハウスとは違い、若手ハンターである私たちが営業するにあたり、シーズンには山菜採り、釣り、狩猟など宿泊客の希望に応じたサービスを提供します。その日に獲った山の恵みを持ち帰り、宿で自身で調理して召し上がっていただくことも可能です。

狩猟をしに北海道足寄町に移住。この夏ゲストハウス、始めます!

 

実際にオーナーのぎまさんにお話を聞いてきました。足寄町の道の駅で待ち合わせて、さっそくリフォーム中の宿に向かいます。

道の駅からあっという間で宿に到着。外観はステキな和風の建物でした。

 

空き家を借りたそうで、これはかなり掘り出し物の物件だったと思います。わたしも移住を考えており、空き家を探すこともあるんですが、なかなかこんなステキなお宅に出会えるものではありません。

中に入ると、絶賛内装改装中。人に頼んだ部分もあるそうですが、大部分はご自身でやっているようです。この辺も価格を抑えられる理由でしょうね。FacebookやTwitterを見ると改装の様子を見ることができるのでそちらもどうぞ。

 

もともと宿として建築された建物ではなく、一般住宅としてデザインされています。それもあって、仰々しさを感じず、むしろアットホームな雰囲気が漂っています。実際にお客さんが宿泊したらかなりリラックスできるんじゃないかな〜。

 

また、一般住宅をゲストハウスとして転用しているからこそ、宿泊費用からは考えられないステキなお部屋だったりします。これ、何万円もする宿みたいじゃないですか。

 

窓からの眺めも穏やかです。

 

窓も多く、日当たりが良いですね。日だまりに寝転がってウトウトしたら、それだけで幸せな気持ちになれそう。

 

泊まれるだけじゃない狩猟同行ツアー

ただ素泊まりできる宿だったら、こうしてオススメすることもなかったと思います。

この『ぎまんち』がいいのは、オーナー自身がハンターであるということ。それを武器にして、クラウドファンディングのリターンとして『狩猟同行ツアー』が企画されていたりもします。

とくに狩猟をやったことがない人、やりたいと思っている人、本州でやっているけど北海道での狩猟を見てみたいという人はきっと良い思い出になると思います。

 

「狩猟に興味あるけど、実際どうなのよ?」

 

と、不安を感じる人もいると思います。たとえば北海道旅行の1つのイベントとして、こういうツアーに参加してリアルな狩猟の様子を見てはいかがでしょうか? たとえば「おれは狩猟がやりたいんだけど、妻が不安を感じてて」なんて人は、夫婦でこういうツアーに参加して、納得した上で始めるのもアリだと思いますよ。

 

狩猟の拠点として

本州のハンターの中には「毎年北海道に行って1週間猟をやるんだ!」という人も少なくありません。

そういう人の拠点として『ぎまんち』を利用されてはいかがでしょうか? オーナーがハンターなのできっと狩猟話にも花が咲くと思いますし、なにより狩猟に対して理解のある宿というのはありがたいのでは? と思います。

クラウドファンディングのページにも「その日に獲った山の恵みを持ち帰り、宿で自身で調理して召し上がっていただくことも可能です」としっかり書いてあります。

獲った肉は冷凍して家に送るにしても、肝臓や心臓はその日のうちに食べるのもいいですよね。わたし個人的にはいつもそうしていました。獲物を獲った夜は肝臓/心臓を食べながら酒を飲む。ステキな夜になりますよ。それができる宿だと思うと楽しいな〜と行く前からワクワクします。

 

釣りの拠点として

地図を見てもらえば、川が多いのも分かると思います。

『ぎまんち』の周辺をGoogleマップで見ただけでも、これだけ川があるわけです。地図に載らないような小さな沢もあるでしょうし、もっと範囲を広げれば、それこそ無数の川があります。

渓流釣りを楽しむにもいい拠点になるのではないでしょうか?

 

ぜひ北海道に行く良い機会だと思って『ぎまんち』に注目してみてください

釣りや狩猟を含め、アウトドアをやる人なら「北海道に行ってみたいよな〜」と思うことも多いと思います。「でもなかなか機会がなくて〜〜」と諦めていたり……。

私もそういうタイプでした。

でも実際に行ってしまえば、楽しくて楽しくて「もっと早く行けば良かった」と思うんですよ。

ご家族で、ご友人と、ちょろっと北海道に行って、たとえば『ぎまんち』に宿泊して、釣りや登山を楽しむ。そんな休暇もいいと思いますよ。

 

また、オーナーのぎまさんもとても穏やかで、落ち着いた方です。この地域に移住してきて、「自分はこの場所でなにができるか?」を考え、町の人の声を聞いて、このような宿を開業することを決意したそうです。だからこそ、地域からの協力もあり、周りの人も楽しみにしているような宿になっています。

実はこういう「地域の理解・強力」というのは宿にとっては最も重要なことのひとつだと思っています。町で孤立した宿より、町の協力し合っている宿の方が、宿泊客にとっても居心地が良いものです。

 

ぜひ北海道に行かれる際には足寄町にも足を運んではいかがでしょうか。

 

補足

知らない土地での狩猟には注意が必要です。下記の記事でも書きましたが、狩猟はその土地に根付いた行為であり、法律や制度とは別に、ローカルルールがあったり、その地域独特の注意事項があるものです。

「だから知らない土地では絶対やるな」とは思いませんが、最初は現地を案内してくれる地元ハンターさんと同行したり、信頼できる人から情報をもらって計画を立てることをオススメします。

参考:北海道に行ってきたのでハンター目線で振り返って見る

 

そういう意味でも、夏場に『ぎまんち』さんのような、狩猟の分かる宿に泊まって、いろいろお話を伺うのも良いのではないでしょうか?


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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