庭で収穫できるやっかいな雑草スギナがお茶になるらしいので作ってみた
スギナというやっかいな雑草がいる。
うちの庭や家庭菜園でもやたらめったら生えてきて困っていた。「根が深く伸び、地獄まで届くほどだ」というわけで地獄草との異名さえ持つ。これだけでも雑草としての生命力は伝わると思うが、ネットで調べてみると『かつて原子爆弾を落とされ、この世の地獄と化した広島で、真っ先に緑を取り戻したのがこのスギナだった(第4回 原爆投下後の広島で最初に緑を取り戻した「スギナ」)』とのことで、生命力の強さは相当なものらしい。
とまぁ、とにかく雑草として存在感たっぷりの草で、うちでも雑草抜きと言えばスギナを抜くことと言えるほど。
そのスギナがお茶になるという情報がTwitterで回ってきたので、さっそく自分で作ってみることにした。
まずはリサーチ
スギナ茶ってどうなのよ? とネットでリサーチ。
参考:栄養豊富スギナ茶の作り方とダイエット効果|飲み方の注意点と副作用
こちらの記事を見ると、とても栄養価が高いらしい。
カルシウムはほうれん草の155倍、リン・カリウムは5倍、マグネシウムは3倍という圧倒的なスペックを誇っている栄養成分の多い植物です。
とにかく健康には良いらしいが、実のところ健康に良いことよりも味が重要。わたしは健康マニアではないので「まずいけど健康に良いなら我慢して飲む」ということはしない。うまいなら飲む。
とにかく作ってみないことには分からない、というわけで作ってみることに。
スギナ茶を作る
まずは収穫をしなくてはいけない。これは簡単。庭に出て引っこ抜いてくれば良い。
で、本来はこれを天日干しにする。絶対干した方がうまいのだろうけど、すぐに飲んでみたかった私はこの工程をかっ飛ばしてすぐフライパンで煎ることにした。
まずは準備として、はさみで数センチの長さに切る。
ちなみに煎る火力はそこそこで、じっくり煎った方がうまくいく気がする。わたしはせっかちに強めの火で煎ったので、少し焦がしてしまった。どれくらい煎るべきかは知らないけれど、笹の葉茶の経験からすると(参考:山賊ダイアリーでも飲まれていた “笹の葉茶” 作りに挑戦)、しっかり香りが立ってくるまでは煎った方がいいと思う。
やってみると、急に香りが出てくるので、それまではじっくりと……。
これで茶葉としては完成。あとは実際にお茶を淹れるわけだが、ネットでは『急須に大さじ1〜2杯を入れ、お湯を注ぐ』とあるが、笹の葉茶ではそれだと味が薄い気がしたので、今回も煮出すことにした。5分くらいトロトロと煮出してみたところ、また香りがしっかり出てきたので、色が薄い気がするものの、ここで止める。
毒味として、少量コップに注いでみる。
香りはちょっと強い。草っぽいと言うか、薬草っぽいと言うか、妻曰く『香りだけで健康になりそう』とのこと。その通りだと思う。臭いってこともないけど、「ウマソー!」とよだれを垂らすような香りでもない。むしろちょっと不安になった。
少し冷まして飲んでみる。
すると、甘い! とろりとして、丸くて、フワーッと薬草っぽい香りも抜けてくる。ここでいう薬草は悪い意味ではない。むしろ、うま味として活きている。
ちなみに、このあと、鍋に残っていたお茶を飲んだ。茶葉が入れっぱなしになっていたからか、さっきより味が濃くなったが、うまくなると言うよりも、えぐみというか……、マズイっていうほどじゃないけど、ゴクゴクと大量に飲みたい感じではなくなった。
薄めに淹れて飲む方がうまい気がする。
タダのお茶ってありがたい
お茶だって、スーパーで買えば安いもんじゃない。ティーバッグに入っているような茶葉は割高だし、ゴミも出る。
それに対して、こうして庭で採れるものなら、もともと雑草として捨てられる予定だった草だ。ゴミは出ないし、タダだし、どうせ雑草として抜かなくてはいけないのだから、収穫というコストもない。
ちょっと干したり煎ったりする手間だけで、お茶が山ほど手に入る。ありがたい。
今回は実験として少量作ったので、近々大量に作って日常的に飲もうと思う。
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