猟で使う帽子について……キャップとハットのどちらがいいか?
猟で使う帽子ですが、みなさんはキャップですか? ハットですか?
ぶっちゃけ「好きな方を使えば?」としか言いようがないのですが、自分は今のところハット派なので、自分なりに理由を書いておこうと思います。
ちなみに主流は? と聞かれればキャップでしょうね。なにしろ猟友会で配布される帽子がキャップなので。
日常生活ではキャップ派
わたしは日常生活ではほぼ100%キャップを被っています。坊主頭なので、少なくとも外出するときは必ず帽子を被るようにしていて、ほぼいつもキャップです。
ファッション的な好みで言えばキャップが好きなんですよね〜。
釣りや猟ではハット派
で、釣りや猟で山に行くときはどうするかというと、もっぱらハット派です。具体的にモンベルのフィッシングハットを愛用しています。釣りの時はブラウン、狩猟の時はオレンジを使っています。
そう、2色持っていて、使い分けてます。それくらい気に入っていますね。
ほら、こんな感じで被っています。
なぜ、日常生活ではキャップ派なのに猟ではハット派なのか? 自分なりにハットを選ぶ理由はあります。まぁ、結局は「好み」なんでキャップを選ぶ人の気持ちも分かりますけどね。
理由1:日よけ効果
キャップは前にしかツバがないのに対して、ハット派360度あります。横からの陽射し、後ろからの陽射しからも守ってくれるというわけです。
たとえば、単独猟で早朝の尾根を歩いているとき、横から陽が鋭角に顔に刺さるときがあります。そういうときも、ちょっとハットを傾けて日よけするとずいぶん違いますね。
日がないときなど、邪魔なら下の写真のようにハットの左右を上げてやればOK。
理由2:藪に潜るときの防御力
やってみると分かると思いますが、ちょっとした藪に入るとき、枝や蔦が顔に当たります。これが360度にあるツバのおかげでずいぶん軽減しますね。
たとえば、実際にあったシチュエーションとしては、逃げた鹿を追うためにどうしてもちょっとした藪を素早くくぐり抜けたい場面がありました。そのとき、頭頂部から藪に突っ込めば、360度にあるツバが細かい小枝を退けてくれるので、けっこう痛みを軽減してくれます。
理由3:雨よけ効果
雨が降ったとき、まさにツバが庇(ひさし)の役割を担ってくれます。これがとってもありがたい。
わたしは上着としてモンベルのノマドジャケットを着ています。ノマドジャケットは撥水効果があるので、並の雨なら怖くありません。
このジャケットはフードがないため、頭が濡れるのはもちろん、顔から水が伝って、襟からジャケットの中に水が入ってきてしまいます。
しかしハットを被っていれば、(完璧ではないですが)襟に入る水を軽減してくれます。
(とはいえ、雨が降ったら、襟から入らないようにタオルを巻くとか、工夫はします)
理由4:集音効果
ほら、セーラー服って、昔は船乗りの人が着ていましたよね。有名な話として、あの大きな襟を立てることで遠くの音を聞きやすくしていたと言われています。
同じことがハットでできます。前の方の音を聞きたいなら、顔を上に向ける(結果として後ろのツバが下がる)ことで聞きやすくなります。
これ山の中で結構やります。特にちょっと遠い尾根の音を聞きたいときなど、かなり役に立ちます。
キャップもいいけどハットもね
というわけで、ハットはいいですよ〜。
でも、じつは時々「キャップにしようかな」と思うときがあります。毎日のようにキャップを被っているので慣れているんですよね。また、上に挙げたようなハットの効果がいらないとき——つまり、日も強くないし、藪にも潜らないし、雨も降ってないし、それほど音を聞きたいわけでもないとき——、キャップの方が邪魔じゃないんですよね。
ハットに弱点もありまして、上を向くと後ろのツバがベストに当たったりします。これは結構気になります。
ファッション的にもキャップが好きなのですが、上に挙げたような場面——日が強い・藪が多い・雨が降ってる・音を聞きたいってときは、少なからず心や身体にストレスがたまってくるので、ハットがそのストレスを軽減してくれるんです。だから今のところハットを愛用していますね。
まぁ、今後もいろいろ試してみたいと思っているので、よさげな帽子が合ったら試してみたいと思っています。
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