猟期が半分終わった今、単独忍び猟の装備を振り返ってみる

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猟期も概ね半分が終わりました。今日は装備に関して思うことをつらつらと書いてみたいと思います。

わたしの信条は「好きなことは全部楽しむ」でして、狩猟に関しても “狩り” という行為自体は当然ですが、装備や服なども全力で楽しんでいきたいと思っています。せっかくですからね。

というわけで、毎回猟に出ると「う〜ん、この装備はいらないか?」とか「これじゃない方がいいか?」といろいろ考えるようにしています。今日の記事はそうやって気付いたことのまとめのようなものです。

## 靴は悩ましい

わたしはこの靴を使っています。

SCARPAの重登山靴

いわゆる重登山靴ですね。これは狩猟用に買ったものではありません。わたしが冬山登山なんかに挑戦していた数年前(5〜6年前?)に買ったもので、結局、たまたまこの靴を買った直後、登山から遠ざかることになってしまい、新古品状態で家に置いてありました。

「せっかく持ってるわけだし、このままじゃ使うこともないし、猟に使って、ダメになったら処分しようか」

ということで、初猟期はこれを使う事に——。

この靴は評価が悩ましいですね。

足の保護力は抜群です。ソールも固く、靴全体の厚みもあるので、ぶつけても痛くないです。実際、足のトラブルは1度たりともありません。くるぶし当たりまで覆ってあるので、ねんざ防止にも良く、防御力抜群。また保温性も良く、靴下1枚で出猟しますが、足が冷えると感じたことはありません(それほど寒い地域ではないですけどね)。

また防水もバッチリなので、浅い沢など楽々越えていけるのも強みですね。

だから “登山” を目的にしているなら、文句のない靴です。

唯一の問題は “忍び” という行為に不向きであること。

上手に忍び歩きするコツの1つは、足の裏の感度をグッと上げて「あ、これ以上踏み込んだら枝を折るぞ」と気付けることです。そうすればハデな音をたてる前に足の置き場を直すことができます。また、時にはつま先歩きのように、小枝を踏まないように、小さな隙間に足を降ろしたいこともあります。

ところが、この靴はそれが難しい。ソールがあまりにしっかりしているので、小枝を踏む感覚などが伝わりにくい。またソールがしっかりしているせいでつま先歩きも難しく、そのせいでやはり忍び歩きが難しい。

すぐに買い替えることはしませんが、次に買うときはもっと違う靴を探しますね。今思う条件は——

  • 防水
  • くるぶし丈のブーツ
  • ソールなどは固すぎないもの

ってなところでしょうか。しかし、この靴の防御力も魅力的なので、それなりに防御力のある靴を探したいところ。

解体ナイフ

わたしはこのナイフを使っています。

ナイフ作家、奈良定守さんのナイフ

刃渡り8センチほどのナイフで、決して大きなものではありません。わたしの回りだと、もうちょっとだけ大きなナイフを使っている人が多い印象ですが、個人的にはこれでいいですね。

まだ(単独では)3頭しか解体してません。あとは巻狩で解体するときに少しお手伝いさせて頂いたくらいのもの。だから「解体ナイフはこれがベストだ!」と声高に語ることはできませんが、とにかく今のところ不満がありません。むしろ驚くほど使いやすかったですね。

あえていえば、ランヤード的に付いている革がありますが、これは外します。血ですぐに汚れるので。

弾の数

結論から言えばスラッグを10発持って行っています。

実際のところ、1日に2発以上撃ったことはありません。それでも律儀に10発携帯しているのは、せっかく年に3ヶ月しかない猟期。1日たりともムダにしたくないという気持ちがあるからです。

万が一ギリギリの数で出猟して、たまたまその日、数発外してしまい、弾が足りなくなったら……、と思うと不安になるんです。

今後、もっと余裕が出てきたら弾の数は減らす気がしますが、今は10発でOK。減らして軽量化も魅力ですが、それ以上に不安が大きい。

ただし、将来減らしたいという気持ちはあるので、それにむけての第一歩ということで、弾差しに10発いれるのはやめて5発だけ。で、残りの5発は真空パックにして、ザックの奥底に入れています。

真空パックしたレッドバード20番

つまり真空パックの5発は「予備だぞ」と自分に言い聞かせている感じです。真空にすれば完全防水だし、ジャラジャラ鳴らずいい感じ。また、弾差しはベストに装着しているので、ベストが軽くなって快適になりましたよ。

オススメです。

弾を減らしたいとか書きましたが、この方法なら減らさなくてもストレスないかも。ベストが軽くなるのかとにかく嬉しいです。

GPS

eTrex30x

GPSは猟場の下見から実際の猟に至るまで手放せないアイテムです。これなしで山に入ることは考えられませんね。

ぶっちゃけ機種はどれでもいいかと。わたしはたまたまeTrex30ですが、eTrex20でも、Foretrexでも、スマホのGPSアプリでも、どれでもいいです。わたしも1度eTrex30を忘れて猟に出てしまい、スマホのジオグラフィカだけで歩いたこともありますが、問題はありませんでした(スマホが大きいため、取り出しやすい場所に収納できず、そういう意味で不便でしたが)。

わたしの場合、GPSを見る目的は2つ。

  • 現在地を知る
  • 地形図を見る

下見で散々歩いているし、猟もいつも同じ所に通っているので、地形は頭に入ってはいるのですが、それでも余裕があるときはいつも歩かない場所を歩いてみたり、別のルートで林道に帰ろうとしてみたり、小さな冒険はします。

そのときはGPSを頻繁にチェック。

日中はちょっと迷っても何の問題もありません。登山と違って目的地があるわけではないので、獣を追ってちょっと迷ったとしても、GPSを見ながら、ゆるやかに軌道修正すればOK。しかし帰り道は違います。

慣れないルートで帰るときは、1つ間違えると大回りになって、結果として日没を迎えてしまうかもしれない。暗くなれば事故のリスクが増えます。

だから本当は腕に装着するGPSが欲しいとは思いますね。そうすれば頻繁にチェックできるし、快適かと。プロトレックスマートなど、腕時計型のGPSガジェットもありますよね。あれはあれで魅力的ですが、やっぱり安いものではないし、いまはいいかな、って。

衣類・手袋

「衣類と忍び猟」というテーマでそのうち記事を書きたいと思っていますが、忍び猟における服装ってすごく重要だと思っています。

服選びにもいろいろ悩ましい葛藤があります。わたしなりの考えは……

厚着 → 機動力ダウン/(速く歩くと汗をかくので)歩くペースが下がる/藪に引っかかる/衣擦れ音が気になる/待ち伏せでも温かい

薄着 → 機動力アップ/歩くペースが上がってしまう/藪などを避けて歩きやすい/衣擦れ音が少ない/待ち伏せで極寒

ってところでしょうか。

薄着の方が圧倒的に機動力があります。しかし、ゆっくり歩くと冷えるため、いつも行動し続けないと寒くなります。忍び猟という猟の特性を考えると、これは弱点かな、と思っています。たとえば「足音っぽい音が聞こえた!」というとき。ジーッと……それこそ何十分でも1歩も動かず待機することがあります。そんなとき薄着だと寒くて寒くて……。かといって、すぐ近くに獲物がいるかもしれないので、ザックから予備の服を出して〜なんてできません。耐えるしかない……。

その点、少し暖かい格好をしておくと快適ですね。「いつまででも待ってやる」という気持ちになります。また、暖かい格好で速く歩くとひどい汗をかくので、結果としてゆっくり歩くことを強要されます。これも単独猟では悪いことではないかな、と。ただし、そうは言っても、急斜面を登るときなど、どれだけゆっくり歩いても汗は出ます。あまり厚着をすると後悔することになりますね。また、厚着をすれば衣擦れなんかも気になってきます。

というわけで、厚着も薄着も一長一短。ある程度温かい格好で、機動力がある服が1番いいという結論ですね(そりゃそうか)。

Twitterで勧めてもらったモンベルのノマドジャケットは超いいです。温かいインナー+適当なミドルレイヤー+このノマドジャケットで、快適ですね〜。

衣擦れの音が少ないのも魅力的。

また、寒いとき手や首を温めると効率よく身体が温まりますので、手袋やネックウォーマーは必需品。これらは着脱が簡単なので、ちょっとでも暑さを感じたら脱ぎ、寒さを感じたら装着します。わたしは衣類の着脱はほとんどせず、温度調整は手袋とネックウォーマーで行うスタイルです。

ザックの背負い方

これもそのうち記事に書きますが、結論を言えば、銃を構えるときにザックの右の肩ひもが邪魔なんですね。これにどう対処するかが問題になります。

わたしは散々悩んで、いい方法を編み出しました(ザックによってうまくいかないかも?)

細かいやり方は別の記事に書こうと思いますが、簡単に言えば——

  1. 普通に背負う
  2. 右の肩ひもをはずす
  3. 右の脇の下からチェストベルトを通して、左のチェストベルトに装着
  4. チェストのベルトの長さを調整

って感じです。

考え方としては、右の肩ひもを外して背負いたいんです。しかし、そうするとザック右側が身体から離れて不安定になります。そこで、肩ひもは外すけど、チェストベルトをつけることで、身体に密着はさせる、というわけ。

わたしの小さなリュックではこれで問題なし。大きなザックだとどうかな? 今では毎回この背負い方でストレスゼロです。

ほかにもいろいろありそうだけど長くなるので終わり

猟に出るたびに「これは不便だな」と思うことを毎回改善してきているので、今では本当にストレスは少なくなってきていますね。

これでガンガン獲物が獲れればいうことないんですが……笑

みなさんも快適に猟に出るための工夫ってありますか? ぜひ教えてください。

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