ハンティングベストを着る理由ってなんだっけ?
狩猟といえばハンティングベスト。猟友会に入ったときにとりあえず渡されるものの1つです。
「狩猟ってハンティングベストを着てやるんでしょ」
なんて当たり前のように思ってしまいますが、なんで着るんでしたっけ? 考えてみます。
あえてこんなコトを考えるのは、ちゃんと着る理由を考えれば、「どこを妥協すれば、どういう選択肢が増えるのか?」みたいなことが見えてくるから。
1.視認性の向上のため
まずハンティングベストといえばオレンジ色ですね。
これは視認性の向上のため。遠くにいる別のハンターから見て「ああ、あそこにハンターがいるぞ」と気付いてもらう為にわざと目立つ色にしているわけですね。
2.弾の収納場所として
銃猟をやる上で鉄砲と並んで絶対に必要なものの1つが弾。
ポケットにジャラジャラと入れている人もいますが、あれだと紛失しそうですし、使うときにサッと取り出せないので僕なら耐えられません。
というわけで、多くのハンティングベストでは弾を収納する場所が用意されていますね。
3.猟銃の所持許可証などの収納場所として
鉄砲と弾と並んでさらに必要なのが所持許可証。これはぜっっっっっっっったいに必要です。これを持っていないと違反ですからね。
所持許可証は肌身離さず携行したいわけです。となればハンティングベストに収納するのが便利ですね。ぼくのベストは背中にちょうどいいスペースがあるので、そこに入れてあります。
4.狩猟登録章の取り付け場所として
狩猟登録章というバッジのようなものがありますが、これも着用義務があります。
これも常に必要となるので、ベストか帽子に取り付けるのが定番ですね。
5.ハンディ無線機など小物の収納場所として
巻狩などグループ猟をやっていると無線機を使うことが多いです。あるいは猟犬を飼っている人は犬の場所を見るためにGPS端末を持っています。
そういったものを胸ポケットに収納できるようになっているベストが多いですね。
6.ハンターであることをアピールするため
そして最後に、「ぼくはハンターです」とアピールするために着ているという側面もあります。
格好付けている、という意味ではなく、鉄砲を持って歩いている人がいるとき、ハンター以外の人からすれば「なんだ?鉄砲持ってるぞ」となるわけですが、いかにも「ハンターです!」という格好をしていれば「ああ、猟師さんね」と思ってもらえるわけです。
この点では猟友会ベストは効果てきめんで、やっぱり “猟友会” ってものが認知されているので、アレを着ていれば「ハンターです」どころか、「OK、猟友会の人ね」と好意的に理解されます。まあ、好意的じゃないにせよ、「わけわからんやつ」とはなりにくいですね。
代替案ってあるんだよね
こうやって考えていくと、すべての機能を代替できれば、ハンティングベストじゃなくちゃいけないとも言えないんだなー、と思いますね。
視認性の向上のため → オレンジのジャケット+帽子でOK
弾の収納場所として → 弾差しをベルトなどに付ければOK
猟銃の所持許可証などの収納場所として → これはどうとでもなる
狩猟登録章の取り付け場所として → 帽子やいつも着るジャケットにつければよし
ハンディ無線機など小物の収納場所として → 無線機使わない人も多いし、使うにしてもベスト以外に収納いてもOK
ハンターであることをアピールするため → 人目に付かない場所に行けばいい
なんて具合に考えていけば、「ハンティングベストを着ない」という選択肢は出てきますね。ただし、入っているハンター保険によっては「ベストを着用していないと保険金が減額」なんてこともありますので、そのあたりはよく読んで、自分で責任を持って判断する必要があります。
いわゆるハンティングベストは種類も多くないですが、赤・オレンジ系のジャケットはいろいろあります。収納力などはチェストリグであったり、ベルト周りにぶら下げたり、工夫すればどうとでもなります。着ないことを推奨するわけじゃないですが、いろいろ代替案もあるし、選択肢が増えればおもしろく感じる人もいるのではないでしょうか。
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