アウトドアや狩猟は “自分で試す” ことのおもしろさの宝庫
これまでいろんなアウトドアをやってきましたが、すべてに共通して言えるのは “自分で試すこと” がおもしろいってこと。
アウトドアや狩猟に限らず、“自分で試す” って部分をすっ飛ばすとおもしろさは20%くらいになってしまうと思っています。
ぼくが山に単独で生きたがるのも、たぶんそういう理由なんでしょう。
他人の判断に身を委ねない
山に行くようになって、自分のことは自分で判断することの重要性を感じるようになりました。
たとえば登山。
コースタイムと呼ばれるものがあります。山と渓谷社などによる登山マップを見ると、ある地点から、ある地点まで「40分ですよ」「1.5時間ですよ」なんて具合に基準となる行動時間が書いてあったりするんです。
んで、コースタイムを積み上げていけば、「今日はここからここまで歩けるな」という計画を立てられるという建前になっています。でもね。言うまでもなく、これは誰かが決めた平均タイムなんです。
ずっと平均タイムで歩ける人もいれば、ずっと早い人も、遅い人もいます。たとえば初めての登山でコースタイムを基準に「ギリギリ日暮れ前に下山するコース」を選んだとしましょう。もしあなたが「遅い人」だったら、降りる頃には真っ暗。下手したら遭難です。
だから最初は短めのコースを選び、そこで自分のペースとコースタイムの誤差をある程度は確かめる必要があるんですね。
コースタイムというのは他人のデータです。ちゃんと自分で確かめて、自分のデータを知る必要があります。
レビューもいちいち確かめる
たとえば誰かが「インナーはモンベルのジオラインがコスパ最強」と言うかもしれません。
でもあなたにとってそうとは限らない。他人のレビューを読むなとはいいません(ぼくもたくさんレビューを書いています)。でも真に受けない方がいいとも思っています。「どこかの誰かがそう思った」というだけのこと。
実際に買って、自分で確かめてみたら別メーカーの方が相性がいいことに気が付くかもしれません。
ノウハウも確かめる
また、過去にこんなことがありました。
「うちの山では東側の斜面にも西側の斜面にも獲物はいるよ」という意見を聞きました。ぼくは「冬は東側の方が有力」と思っていたので、確かめることに。自分の猟場でわざとずーーーっと西側ばかりを探索。朝から晩まで探し、さらに別の日にもっと探し、結局足跡さえほとんど見つけられず、「ぼくの行く山ではやっぱり東側が有力」という結論になりました。
一般論はともかく、「冬の、僕が行く山では」という前提では、自分が正しいと割と自信を持って言えます(関東にいた頃の話)。
他人任せじゃつまらない
釣りでも「釣れる場所を教えて」なんて話はよく出てきます。
でもそれを探すのがおもしろいんですよ。道具もそう。他人に合うものが自分に合うとは限らない。
射撃の練習もそう。信頼している先輩からいろいろ教わりつつ、それを自分で試していくのがおもしろい。
「左腕はちょっとねじってやると安定するんだよ」
と教わったあと、ねじってみたり、ねじるのをやめてみたりして、何度も撃ってみる。「ああ、たしかにそうだな」と納得できるまで試して、考えて、悩んでみる。そういうのがおもしろいンです。
好きで始めたはずのアウトドアやら狩猟やら、それを他人任せにしてちゃつまらんですよ。
で、アウトドアってのは「試すこと」の宝庫だと思っています。道具の1つ1つもそう。技術の1つ1つもそう。草木のこと。動物のこと。なにもかも試していく。
「白樺の樹皮は火が付きやすい」
ほんと?
「まつぼっくりは火が付きやすい」
ほんと?
そういうのを1つ1つ試していく。で、自分の日々の山遊びに取り込んでいく。そういうのがおもしろいんだと思いますよ。
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ