猟友会ベストにも強みはある! 4つのメリットを考えてみた 

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猟友会ベストって、猟装にこだわる人からすると「ちょっとね〜」と否定的に捉えがち。わたしも基本的には使いません。グループ猟など、みんなと揃えるときは着ますが、それくらいですね。

で、多くの人がSNSなんかで「猟友会ベストってね〜ちょっとね〜」と否定的な意見をつい言ってしまうもんで、これから始める人が見て「そうかダサいのか!」と思い、ハンティングベストを買い足すケースも多いと思うんです。

もちろん、買いたいなら買えばいいのですが、「じつは猟友会ベストにもメリットがあるので、焦らなくていいよ」というのが今日の記事です。

市販のハンティングベストって安くないですよ

猟友会ベスト

ハンティングベストって、物によりますが、安くても1万ちょっと、下手すりゃもっと高くなります。

もちろんそれがほしくて、買えるお金があるならどんどん買えばいいとは思います。だけど、狩猟の初年度なんかはほかにも買うものがたくさんあり、おサイフが寂しい人も多いはず。

焦らず、猟友会ベストでもいいんです。だから猟友会ベストの強みを4つご紹介します。

 

1.社会的認知度が高い

これはかなり大きいと思っています。

たとえば林道なんかで山に入る準備をしているとき、地元の人が通りかかったとしましょう。わたしも経験があります。

そういうとき猟友会ベストを着ていると「おや、猟友会の人かい!?」とか「猟師さんかい?」とすぐに分かってもらえます。

まぁもちろん、誰も彼もが猟友会に好印象を抱いているわけではないので、これが良い方に転ぶときもあれば悪い方に転ぶこともあるのでしょう。だけどわたしは良い方に転ぶことの方が多いだろうと思っています。

 

2.猟友会やグループの中で目立たない

たとえばグループ猟で集まるときなど、みんなと違うベストを着ていると目立ちます。あるいは「なんだそれ?」とチクチク言われることも。もちろん目立つことは悪いことではないのですが、わたしなんかは放っておいてほしいタイプなので、そういう場面では素直に猟友会ベストを着て、大人しくしています。笑

また、単独猟の時も林道で準備をしていて、ほかのハンターが通りがかったとき、猟友会ベストを着ていた方が少しは「お?猟友会の人ね」と良い感じの声かけに繋がると思います。

独特な格好をしていればいるほど「こいつ何者だ?感」が高まりますからね。

 

3.保険が満額出るよ

猟友会で入っているハンター共済は猟友会ベストを着ていないと満額支給されません。たしか着ていないと減額になります(約款を要確認。表現が微妙で、専門家ではないわたしが断言するのはためらわれる)。また、共済とは別に加入している狩猟保険もあってそっちはベストの記載はないから、そっちとの兼ね合いで……どうなるんだろう? ごにょごにょ。

この辺りの話は実際に事故が起きてみないとなんとも……という感じなのです。ちゃんと問い合わせたら教えてくれるのかな。

猟友会ベストを着ていれば、そんなことなんにも心配しなくていい。それも大きなメリットです。

 

4.タダでもらえるよ

なにしろ猟友会ベストは無料です(会費を払っているので無料という表現は微妙ですが、まぁ、必ずもらえるので無料だと思っておきましょう)。

とりあえず、無料でもらえるし、ハンティングベストとしての最低限の機能である「視認性の向上」「弾を入れたりする収納」はあるので、初年度はこれを使い、おいおい別のハンティングベストを検討すれば良いのではないでしょうか?

 

好きなベストを使えばいい

猟友会ベストを使わないと鬼の首を取ったように「保険が!」とか「猟友会ベストを着ないと!」と言う人もいるんですが、実際のところカモ撃ちなんかでは猟友会ベストを着ていない人が多数だと思います。鳥は赤とかオレンジの色が分かるので、バレバレになるんでね。

それじゃ鳥撃ちなら安全かと言えば、鳥撃ちでも誤射は起きています。

オレンジベストを着るか着ないか、猟友会ベストか市販のベストか、それは個々のハンターが考えればいいこと。あーしろこーしろとわたしは思いません。お好きなように。

撃つ側の人間として、オレンジであろうが、迷彩服であろうが、誤射しないように細心の注意を払うのは当たり前。実際、山にいる人はみんながオレンジ色の服を着ているわけではありません。

グループ猟ではグループの方針に従うべきだと思いますが、単独の場合はやはり個々の判断でしょう。

 

——本題とはずれましたが、改めて「猟友会ベストもメリットあるよ」とだけはお伝えしておきます。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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