GPS、専用機とスマホ版をうまく使い分けると幸せかも

最終更新日

GPSって専用機もあれば、スマホのアプリもありますね。「どちらがいいか?」みたいな話題もありますが、わたしは両方を併用して使っています。

わたしなりの使い分けのポイントを書いてみます。

それぞれのメリット&デメリット

専用機とスマホアプリ。それぞれメリットとデメリットがあります。わたしは専用機としてeTrex30xを、スマホアプリとしてはジオグラフィカを使っていますので、この記事で挙げるすべての内容はこれらを使った上で感じたことになります。機種の違い、アプリの違いで感じることも違うでしょうから、それは各々ご検討ください。

<GPS専用機 eTrex30x>

メリット

  • 防水だったり防塵だったり
  • 物理ボタンなので手袋をしたまま使える
  • サイズが手頃で、胸のハンディ無線用のポーチにぴったり収まる
  • 専用機なので、バッテリーの持ちが予想しやすい(スマホは他のアプリの利用状況でバッテリーの持ちが変わる)

デメリット

  • 画面が小さい
  • 画面のスクロールなど手間に感じる

 

<スマホアプリ ジオグラフィカ>

メリット

  • 大画面
  • 操作性抜群

デメリット

  • バッテリーの持ちは、スマホの利用状況次第。節約すれば十分長持ちするが、頻繁に使えばあっという間になくなることも。
  • 端末が大きい

 

わたしのGPS運用

わたしが出猟するとき、GPSはこういう場面で活用されます。

  1. 出猟前に大まかな計画を立てる
  2. 猟の最中は方向確認やルートの選定に使う
  3. 現場の状況に応じてルートの修正を行う

 

1.出猟前に大まかな計画を立てる

→ スマホのジオグラフィカ

これは圧倒的にジオグラフィカですね。

大画面で見たいんです。大きな地図で、大きな視点でルートを考えたいわけです。正直な話、専用機でこれをやる気にはなれません。もしスマホのジオグラフィカがなかったならば、紙の地図をつかってやることになります。とにかく専用機は画面が小さくてダメ。

わたしの場合、ルートを考えても、それをGPS上にルートの線を引いたりしません。どうせ猟の最中に状況を見ながらルートはどんどん変わるので、線を引くのはあまり意味がありません。あくまで「こっちの尾根を目指して、この辺の谷間をチェックして、北面の斜面を探ってみよう」みたいな、大雑把な計画です。

 

2.猟の最中は方向確認やルートの選定に使う

→ GPS専用機 eTrex30x

猟が始まったら、けっこう頻繁にGPSをチェックします。

ちょっと歩いてはeTrex30xを開いて、方向や地形を確認します。自分の位置を確認するためだけではなく、シカの新しい足跡を見つけたときに、その足跡がどこを目指しているのかを推理するのにも使います(推理ができるとは言ってない)。

自分なりにいつもシカの行動を想像して、地図と照らし合わせて「もしかして、この尾根を大回りして、南側の斜面を目指しているのかな〜」と仮説を立て、場合によっては足跡を追わずに、ショートカットして、そのシカの行き先に先回りしようとしてみたりもします(先回りできるとは言ってない……)。

そんなわけで、かなり頻繁にGPSをチェックします。なので、もっとも使いやすい場所に収納しなくてはいけません。わたしは左胸にある無線ポーチですね。顔に近いので、ポーチから出して、すぐに目に入ります。また、大きな視点で山域の地形をチェックしたいわけではなく、周辺の地形が見えればOKなので、専用機でストレスありません。

 

3.現場の状況に応じてルートの修正を行う

→ スマホのジオグラフィカ

こちらは歩きながら行う方向確認ではなく、休憩などでじっくりルートを検討する場面です。

「北面の斜面に向かうつもりだったけど、さっきから南向きの杉林で鹿に遭遇しているから、あっちの南面の斜面を目指そうかな〜」

などと検討するとき、事前の計画の時のように大きな画面が使いやすいですね。なので、スマホ一択です。

 

バッテリー問題

わたしの場合、スマホはいろいろ使います。Twitterを見ることもあるし、帰り時間が遅くなりそうなときなど、家族に連絡することもある。写真もスマホで撮ってるし、ルートの修正などでGPSを使う事もある。また、最悪の場合、つまり遭難したときなど、救助を要請したり、家族に安否を伝えるための最終手段にもなります。

だからスマホのバッテリーはある程度大事にしたいんですね。

念のため、スマホの外部バッテリーを持って行くほどスマホのバッテリーは大事に考えています。

専用機であるeTrex30xはGPSにしか使いません。1日ガンガン使ってもバッテリーには不安がありません。

というわけで、山中で頻繁に見るのは専用機、スマホは大画面が必要なときだけ使うというスタイルです。

 

持ってないならスマホだけでもOK

正直な話、もし現時点で専用機を持っていないのであれば、スマホのジオグラフィカ(あるいは同等のGPSアプリ)で十分運用はできますよ。

バッテリーに関しては外部バッテリーを持てばいいだけです。今どき「スマホを2回満充電できる外部バッテリー」とか、あるいはもっと容量のあるバッテリーが出回っています。それがあれば、まずバッテリーがなくなることはないでしょう。

わたしは前に専用機を買ったので、両方を併用しているというだけです。わたしがもっているのはコレ——

もし専用機を買うならひとつ安いモデルのeTrex20xあたりでもOKだと思います。

「ぼくはこんな風にGPSを活用しているよ〜」というご意見があれば教えてください!


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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