狩猟車作り! 荷室のサビに対処して、気持ちよく使える狩猟車にしよう
うちのジムニーを気持ちよく使える狩猟車にしていきます。
とはいえまだ手元に届いたばかり。いわゆるカスタムっていうよりも、消耗品の交換や、問題がある部分をコツコツ直していく段階です。
今回の作業は「荷室のさび対策」。
行ってみましょう。
現状確認
我が愛車はJA11改。約25年前の車です。これだけ古ければ「新車のようにピカピカ」とはいきません。しかし、パッと見は結構キレイな車体です。
今日注目したいのは荷室。最初はこのような状態でした。床には絨毯風のマットが敷かれていて、左右は内張りが貼られています。
まずは点検ということで、内張りを剥がしてみます。すると、中はやっぱりさびがありますね〜。そして(写真はないですが)内張り自体もかなりぼろくなっていました。
写真で伝わるか分かりませんが、マットもかなり埃を吸っていて、まったく潔癖の “け” の字もないわたしでも「きったね〜」と言いたくなる感じ。
試しにマットをめくってみると、このような厚手のクッション材がありました。見ての通りボロボロで、触るとグズグズと崩れてきます。妻と2人で「こりゃダニの温床だな」と呟いちゃいました。
クッション材をめくると床の鉄板が見えます。これを見た瞬間「あ、この方がいいじゃん!」と即決。フロアマットを外して使う事を決意しました。ただ、ジムニーのマットは前列から荷室まで1枚になっているので、真ン中で切断し、荷室の分だけ剥がしちゃいました。そのうち前列も外すことを考えています。
さて、思ったよりもサビがないこの車体ですが、やっぱり見えないところにサビがちらほら。1番ひどかったのは矢印の部分ですね。
いざサビ対策
始めに言っておきますが、サビ対策は素人です。正しい処置じゃない部分があるのは承知しています。そのまま真似はせず、他の情報源にも当たるようにしてくださいね。
本当は「表面を削り落として、サビ転換剤で処置」と簡単に考えていたのですが、指でいじっているうちに、腐食していた鉄板が貫通してしまいました……。この時点で「こりゃ、サクッと応急処置ってレベルじゃないな……」と覚悟。それと同時に「やるなら徹底的にやってやる」と勢いがついたのも事実です。
ちなみに、マイナスドライバーを突っ込んで、腐食した部分を落としていると、中からゴム状のナニかが現れました。下の写真の指で引っ張っているやつですね。正直なんなのか分からないのですが、もしかしたら過去のオーナーがサビに対してガムテープかなにかで処置したのかもしれませんね。
金槌とドライバーなどで叩いたりほじったりして、穴を広げていくとこんなことに。
……後には引けない。
ここまで来ると、軽く叩いて壊せる感じではなくなってきたので、ディスクグラインダーで削っていきます。全体的に滑らかにする意味もあります。
上の写真は実はディスクグラインダーで削ったあとで、サビの転換剤を塗ってあります。それが乾燥して黒くなっているんですね。いろいろ調べていると。必ずこういう穴を埋める前にサビ対策はしないといけないというので、転換剤をたっぷりつけました。ちなみに写真はありませんが、裏からも削って、転換剤を塗ってあります。
さて、ここから穴を埋めていきます。どうやって埋めるか? ネットで調べてFRPというキーワードに辿り着きます。
FRPとは車のエアロパーツに使われている素材で、とっても固いし軽いんです。ネットで見ると、まぁ、それほど難しくはなさそう。近所の大手車用品店に出向いて、お店の人に相談してみました。
「車体の鉄板に穴が空いちゃって……FRPで補修すれば良いんですかね?」
「鉄板貼って、溶接しないとダメだよ!」
「FRPじゃだめ?」
「う〜ん、おすすめはできない。強度も鉄ほどじゃないしねねぇ」
という感じでした。それじゃDIY補修は諦めて、知ってる板金屋さんに直してもらおうと、その足で板金屋さんに相談しました。
「あ〜、穴空いちゃってるね〜」
「そうなんです。直すといくらぐらいかかりますか?」
「う〜ん、自分で直しちゃったら?」
「できるもんですか?」
「FRPかパテかな。補強用の網を入れて……」
とやり方を教えてくれたので、自分でやることに。まぁ、強度という意味では鉄板を入れて溶接した方がいいのでしょうけれど、ちょっとFRP補修をやってみたかったという気持ちもあったので、DIY補修します!
FRP補修の詳しいやり方はGoogleで調べてもらうとして、ざっくり言えば、糊のようなものを塗って、ガラス繊維でできた布を貼っていき、乾燥するとカチコチになるというものです。それだけでもそれなりに固いのですが、さらに強度を出すために、網戸のようなものを中に入れることもこともできます。わたしはそれをやりました(その網の写真は忘れてしまいました……)。
まずはガラス繊維を貼りたい場所にあわせて……
糊を調合して塗っていきます。これからこれをやる人に、わたしから強く伝えておきたいことは「糊はケチるな! 量の少ないチマチマした補修剤なんか使わず、たっぷり買ってきて、たっぷり塗った方がいい」ということ。わたしはホームセンターで売ってる小さなFRP補修キットを使ったのですが、糊の量が少なくて、慎重に使うことになり、結果的に非常に苦労しました。
とくにガラス繊維を敷く前に、鉄板に糊をつけるのですが、その部分はたっぷり塗った方がいいです。ほんとに。
あと……、本当はこういう補修って裏からやった方が見栄えも良いし、段差もできないんですよね。それは分かっているのですが、場所的に裏からやれる自信がなかったので、思い切って表からやっちまいました。覚悟の上です。
ともかく、こんな感じでできました。触るとカッチコチです。見栄えは汚いですが、ちゃんと穴がふさがったことを喜びに思っています!
じつはこの大穴以外にも、比較的ひどいサビがあったので、そこは削って、サビ転換剤を塗って、パテで埋めました。汚いでしょう? わかります。
塗装!
塗装に使うのはこの2つ。
プラサフってのは下地材で、塗装の乗りを良くします。車内をテキトーに養生してスプレーが飛ばないようにします。言っておきますが、めちゃくちゃ飛びます! で下地材を塗り始めるとこんな感じに。
こうなると後に引けませんね。で、黒で塗り重ねていきます。どうですか? 結構きれいじゃないですか? いや、正直なところ、近くで見るとめちゃくちゃ素人感が出てます。いや、写真で見たって素人感が溢れていますよ。でも、始めてやったことなので、個人的には大満足。
さて、このまま下に何も敷かずに使うと、固いものを置いたときに塗装に傷が付き、そこからまた錆びる可能性がありますので、なにか1枚敷いておくことにしました。
いろいろ考えた末に、軽トラの荷台に敷くトラックマットというゴムマットを切って使うことにしました。
(実は私の手違いで、裏表を間違えてしまいました。下の写真は裏が上に来ています。まぁいっかって感じ)
ゴムを敷いたことで置いた荷物が滑らないのもいいですし、汚れたときにマットごと引っ張り出して水洗いできるのも魅力的です。
狩猟で汚れたものを積んでも、簡単にキレイになるというのは嬉しいですよね〜。
段々「自分の車」って感じがしてきましたよ!
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