MSS-20の初射撃:初めてのスコープ合わせは調子よく終わりました

最終更新日

MSS-20が届いたのは仕事が忙しい時期。なかなか初撃ちにいけず悶々としていました。

ようやく撃ちにいけたので、スコープ合わせをしてきましたよ。

結論から言えば、「ひとまず銃には満足、だけど銃の精度よりも腕が大事だと再実感」という感じ。

まずはボオサイターで!

わたしは事前にこちらのボアサイターを購入していました。

ちなみに現時点(2017年9月)でAmazon価格5,980円ですが、某日本のショップで見たら15,000円で販売されていました。Amazonだとアメリカからの配送なので時間はかかりますが、格安ですよ。

で、まずは自宅でざっくり合わせておき、射撃場で改めて50mの的紙を使って、ボアサイターを使ってみました。

「50m先じゃ見えないかな」と思ったのですが、これが普通に見える。これはありがたいですね。

で、自分なりにぴったり合わせて、内心「これ、いきなりど真ん中当たるんじゃないの?」と調子に乗っていました。なんかスコープを覗くと当たる気がしませんか? 自分だけでしょうか?

※ちなみに、Twitterで『ボルトアクション式の銃ならば、ボアサイターを使わなくても、ボルトを抜き、そこから覗き込んでざっくりスコープ合わせをすることができる』という意見をいただきました。たしかにね〜。そういう意味では買う必要はないかもしれません。せっかく持っているので活用方法を考えましたが、1つ考えられるのは「スコープ合わせ完了後に、もう1度ボアサイターを装着し、レーザーの差す位置を覚えてしまえば、次にスコープ合わせをするときは、より精度が高い調整が可能」ということ。試したわけではないので分かりませんけどね。これから買うことを検討している人は、このあたりのことをご検討の上、購入された方がいいと思います。

わたしの1発はいずこへ

いつも通り、弾にグリスを塗り、1発目。撃った瞬間、反動の小ささに驚きました。ぜんっぜん痛くない。

「これはいいや!」

と浮かれた気持ちでスコープをジーッと覗きますが、弾痕が見当たらない。監的スコープで覗くも、やっぱり見当たらず。近くにいた射撃場のオーナーも「あれ? 撃った?」と首をかしげてる。

なんかいたたまれない気持ちになります。改めてボアサイターを入れて見ると、かなりズレてる。

「もしかしてスコープのネジがゆるいのか?」

と疑うも、射撃場のオーナーが見てくれて「問題ない」とのこと。

ボアサイターの収まりが悪かったのか?と勝手に自分に言い聞かせて、改めてボアサイターで調整。

的の左下の方にどうにか着弾。やっぱりボアサイターで合わせても、ピタッと当たるわけじゃないんですね。とにかく当たったから良かったです。

当たれば、スコープ合わせはそれほど難しくはありません。ちゃんと銃を固定して、まずはレティクルを真ン中に合わせます。このときちゃんと固定していないとダメです。で、スコープの調整ネジをいじって、レティクルが着弾地点に来るように動かしてあげます。

銃が正しく固定されていれば理屈上、これでスコープ合わせは完了。といっても、人間が撃つわけですから、そもそも完璧に正確に撃ててるわけじゃありません。しかし、その後の残り8発を見てもらえば分かる通り(上の写真)、だいたい合ってしまいました。

射撃場の方がアドバイスしてくれたので、スムーズにいきましたね。ありがたや。

スコープで撃つの楽しい!

さて、練習という意味もあるのですが、なんだかスコープを覗いて撃つという行為が楽しくて、依託射撃を続けます。次の10発はこんな感じ。

ちなみに8点の黒枠が約16センチ、10点の小さな白枠が6センチ弱。上にちょいと外れている1発があるものの、それ以外は約10センチ四方くらいには収まっている感じです。

本当はこれがもっとグッと収まるはずで、うまい人いわく「全部白枠に収めることもできる」とのこと。すごい世界だ。

で、更に依託射撃をもう10発撃ってみました。先ほどの10発がやや右下気味だったので、スコープを調整します。

少し撃ち慣れてきたのもあって、まとまってきた気がします。正直なところ(というか、言い訳)を言えば、射撃場のレストがすっごい使いづらくて、引き金を引きづらかったんです。このときは前後レストに乗せてましたが、今思えば、いっそ前だけ依託して、後ろは自分で持っていた方が当たるんじゃないか? と思ったりもします。試していないので、ただの言い訳ですけどね。

あと、右下に大きく外れている1発がありますね。これは横転したんじゃないか、と疑っていたのですが、Twitterで「横転じゃなくて、スラッグのワッズ的なパーツが一緒に着弾しちゃったかも?」という意味のことを教わりました。自分の経験不足でなんとも言えないのですが、とにかく1発分の弾痕なのに横長なので、なにかが起きているのだろうとは思っています。撃ったときの感覚も悪くなかったので、こうも外れるのは不本意。悔しいです。

試しに立射

狩猟では完全に依託できるわけではありませんので、立射も練習することにしました。というか、依託射撃が結構当たったから、「もしかして立射も当たるんじゃ?」と下心が出たのです。

で、結果は下の写真。

ぜんっぜんダメじゃん!

これだと自動銃+オープンサイトで撃ってるときとそんなに変わらない。少しマシかもっていう程度。

結局、どんなに精度の高い銃を使っても、腕が伴わないと結果が出ないってことですね。オープンサイトに比べて、スコープを通してみていると、視界が揺れるんですよね。倍率は5倍なのですが、それでもそれなりに揺れます。

「揺れるから難しい」というよりも、今までと見え方が違うから、引き金を引くタイミングがつかめないっていう感じですね。さらに銃が違うので、引き金の感覚も異なり、ますますタイミングを外してしまう……。

そういうこともあって、最初は苦戦していましたが、最後の5発中4発は黒枠(直径16センチ)に収まったので、今後の練習次第ではもっとよくなるかもしれませんね。

MSS-20楽しい

MSS-20、楽しいですね。ベレッタA303(自動銃)でも楽しかったですが、やっぱりボルトアクションでの的撃ちの楽しさは別物です。精度もグッと高くなるので、今までよりも「狙ったところに着弾する」という感覚を楽しめます。

その分だけ未熟さも露呈します。これまでなら「自動銃だから——」「オープンサイトだから——」と言い訳できていた部分が、バーッとすべて消え去り、「外す=腕が足りない」という現実にぶち当たります。

まぁ、なにはともあれ、新しい自分の愛銃が、ちゃんと撃てて、ちゃんと当たってることが何より嬉しいです。あとは練習あるのみ。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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