射撃のヒヤリハット:弾の数、合ってる?
ヒヤリハット:大事故に繋がりかねないミスの総称。
猟のヒヤリハットはこれまでいくつか取りあげてきましたが、射撃のヒヤリハットは触れてきませんでした。
今日は1つ、射撃でありがちなヒヤリハットをご紹介します。
弾の持ち運び方
みなさん、射撃に行くとき、どうやって弾を持っていきますか?
装弾バッグを使ってる? すばらしいです。たとえばAmazonだとこういうのが売られていますね。銃砲店などに行けば、もっとシンプルなバッグもあります。とにかく装弾が収納しやすいバッグです。
わたしは心のどこかに「おれは射撃を中心にやるわけではなく、あくまで良いハンターになるための練習なのだ!」という思いがあって、それがどう捻れるのか、あんまり射撃用品に金をかけたくないという気持ちが強いです。
で、射撃用品は大きなバッグにドカッと入れて、ふんぬと運んでいくわけです。弾もなにもかもこのバッグに入っています。
もちろんそれでいいのですが、ヒヤリ案件はこのことか起こりました。
弾がたりないような……
その日、わたしはスラッグを48発持ってきていたつもりでした。半端なのは、その前の射撃会で、試し撃ちをしていたからです。
48個ということは、5箱で、1箱だけ8発になっているということです。
で、その日は射撃会だったので、最初に10発練習してから、ルールに則って、立射で10発、膝撃ちで10発、動的を10発撃ちました。計40発です。
射撃のあと「時間あるんで、撃ちたい人はどうぞ〜」という案内が流れたので、わたしは中途半端な8発を撃つことにしました。
バッグに手を入れ、残りのひと箱を取り出します。その箱は半開きになっていました。どうやらぐちゃぐちゃのバッグの中でちょっと開いてしまっていたようです。射台に立って中を見ると7発しか入っていません。
「あれ?」
とバッグの中に落ちたかな? とあさりますが、出てきません。
「もしかして、最初から7発だったか?」
弾の管理簿は自宅にあるので、ちょっと自信がありません。
結局、7発を撃って帰宅。
家で改めて見ると、ちゃんとバッグの中に1発がありました。
これで一件落着……とは言えない。
バッグの中にあったから良かったけど……
これ、バッグの中にあったからとくに違反事項にあたることもないですが、たとえば射撃場でバッグが傾いて、その1発が転がり落ちていたら……。
7発しかないと思って帰宅し、射撃場で誰かがその実弾を拾って通報したらアウトです。
けっこう際どい事案でした。
弾の管理は気をつけているつもりです。特に猟では家を出るときに弾数をきっちり数え、猟場に入るときに数え、車に戻るときにも数えます。その合間合間でも時々ちらりと見て「うん、ちゃんとある」と確認するくらいです。
でも射撃となると、ちょっと慣れてきて、気の緩みがあるのかもしれません。いや、持っていく弾の数が段違いに多いから、管理が行き届かなかったのかもしれません。
対策
この一見以降、わたしは弾は絶対に専用の袋に入れるようにしています(市販の装弾バッグを使っているという意味ではなく、ほかの道具類とは別の袋に入れているという意味)。
また、大会などでは大人数が入り乱れ、なにかの間違いが起きて欲しくないので、こういうハードケースを活用します。大会で使う弾は立てておき、練習などの予備の弾は箱のまま中央に入れておく感じ。
まぁ、やり方はなんでもいいんです。専用品を買う必要もなくて、100均の箱を活用したり、弾専用のトートバッグを使ったり、自分なりに事故が起きない仕組みを作るのが大事かな、と思いました。
クレーをやる人は持っていく弾の数が格段に多くなるので、専用の装弾バッグを使うという選択肢もあるでしょうね。
やっている人は分かっていることですが、弾って、たかが1発でも無くせばアウト。
妙なヒヤリハットを起こす前に、対策を打つことをオススメします。
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