狩猟車作り:狩猟車らしくアマチュア無線の車載アンテナを装着

最終更新日

昨日書きましたとおりジムニーに乗ることになりました。

参考:「狩猟用にジムニーって良いよなぁ」って言ってたら、良きご縁が!

「狩猟専用車」ってわけではないのですが、それでも狩猟の時期にはこいつを狩猟専用に使う予定です。そこで、少しずつではありますが「狩猟用に適した形」にカスタムしていくことになります。

今日はアマチュア無線用にアンテナを立てましたので、ご紹介します。

車載無線機の方針

まず、車載無線機の理想としては下記のような “モービル機” ってやつを積むのが1番だと思います。

なにしろ車に積むために作られているので、車内のインパネにちゃんと設置すれば、車のエアコンやオーディオ機器なんかに挟まれて見栄えも良いことでしょう。収まりも良いですしね。

またハンディ機に比べて、高出力であることも魅力ですね。上記のモデルだと最大20w。ハンディ無線機だとだいたいのモデルが5wまで。4倍も出るんです。

出力が強ければより遠くまで自分の電波が飛ぶわけです。

それはそれは魅力……ですが……。

モービル機は安くない

「じゃ、モービル機を積めば良い」

という結論になればいいのですが、意外と悩ましい問題です。まず値段の問題。先ほどご紹介したICOM IC-2730ですとAmazon価格で39,000円ほど。買おうと思えば買える額かもしれませんが、「そこに大金費やすなら、他にも買いたいものがある」ってのが正直なところじゃないでしょうか?

もちろん無線の利用状況にもよると思います。わたしの場合は基本は歩いて狩猟をします。車載の無線機は巻き狩りのメンバーと車での移動中に交信をする程度。そんなに重要な用途ではないわけです。一方「猟犬を飼っていて、遠くを走っている猟犬を車で追う」とか、「趣味でアマチュア無線を使っていろんな人と交流したい」とか、もっとモービル機を活用できる用途があるなら、買うのも悪くないかもしれません。

もう1つ気になるのは「どうせ高出力にするなら、アマチュア無線3級をとって50wまで出したい!」という気持ち。

というのもですね……先ほどご紹介したモービル機 ICOM IC-2730 には3アマ用モデル(つまり50w出るモデル)があります。

こちら、Amazon価格で41,000円ほど。つまり20wまでしか出ない4アマモデルより2000円高いだけで、出力が50wまで出ちゃうんです。たった2000円で出力は2.5倍。

となると……「もしモービル機積むなら50wくらい出る高出力モデルが欲しいけど、今は4アマの資格しかない。いま20wの4アマモデルを買って、将来50wを買い直しになるのも悔しいし……」なんてグダグダ考えてしまうわけです。

 

やめだやめだ! ハンディでいこう!

で、結論は「すでに持ってるハンディを車で使おう!」です。

ハンディ無線機の強みは「どこでも使えること」。その「どこでも」には車内だって含まれるはず。無理してモービル機を買う必要はありません。

というわけで、ハンディを車内で使う上で必要なことを考えることにしました。

 

ハンディを車内で使うために必要なもの

ハンディは「どこでも使える」のですが、やっぱり出力が弱い上に、車という箱の中で使うとどうしても電波を拾えないし、自分の電波も飛ばないわけです。

実際、アンテナの場所ってすごく重要で、車内でいろいろ試してみましたが、足下に置いたりすると本当に電波を拾わなくなるし、ダッシュボードあたりに置いてやればそれなりに拾います。いろいろ調べてみると、結論は「アンテナは外に立てるべき」ですね。

というわけで、ハンディを車内で使う上でぜったいに必要(だとわたしは思った)ものは車載アンテナです。車載アンテナを立てる上で必要なものは3つ。

  1. アンテナ
  2. アンテナ基台(アンテナの土台)
  3. ケーブル

それぞれ、かなりいろんな種類が出ています。アンテナは使う周波数によって違ってくるので、自分の無線機に合わせる必要があるし、アンテナ基台は車の取り付け箇所によって選ばなくてはいけません。ケーブルは繋ぐ先がハンディかモービル機かによって違ってくるようです。

 

無線屋さんで相談だ!

自分で研究して、選んでみてもいいのですが、無線屋さんが遠くないので、行って相談しちゃうことにしました。無線屋さんのおじさんが本当によい人で、頼りがいがあるのです。

「すいません。この前買ったハンディを車で使いたいんで、アンテナを立てようと思うんですが、何を買ったら良いものやら……」
「任せて! 今まで何百台も設置してきたからね〜。それじゃ、まず車見せて」
「はい、こちらのジムニーです」
「じゃ、ここに設置だね」

見た瞬間に場所は決定。荷台の扉に設置する方法とか、マグネットで設置する方法とか、実際は選択肢が多いのですが、話を伺ったところ「やり方は色々あるけど、やっぱり良し悪しだね」とのこと。

ちょっと聞いただけですが、たとえば荷台の扉につけるのはアンテナの高さが稼げないので、オススメしないとのことです。アンテナは高ければ高いほどよくて、せっかく車の上に取り付けできるのに、下の方につけてしまっては効果は半減でもったいない、とのこと。

マグネットでポン付けできるタイプもありますが、あれもできればオススメしないとのこと。林道なんかを走ってアンテナに枝が当たることもあり、マグネットが飛んで行ってしまうかもしれないし、マグネットが動いちゃったときに車に傷をつけてしまうようです。「どうしても、使い終わったらそのつど取り外したい」とか理由があるならアリとのこと。

で、わたしが買ったのはこちらです。

アンテナ

http://nankai.ocnk.net/product/432

Amazonでは見つかりませんでした。

無線屋さんのおじさん曰く

「安いし、長めだし、おじさんはこれがオススメだな〜。林道で枝に引っかかっても大丈夫」

とのこと。

アンテナ基台

要はクランプですね。ジムニーの出っ張った部分に挟み込んで固定するものです。車に傷が付かないように、木を間に挟み込んで設置しました。

同軸ケーブル

Amazonでは2mまでしか見つかりませんでしたが、わたしが購入したのは4mです。無線屋さんのおじさん曰く「この車なら4mでまちがいない。信じていいよ」とのこと。

実際、4mで少し余裕を持って設置できました。

 

設置

設置は何も難しいことはありません。説明書にしたがってネジを締めるだけ。

そびえ立つ、アンテナ!

で、ケーブルを中に引き込んで、ハンディ無線機と接続します。

まだ無線機の設置場所を決めていないので、ダッシュボードの上に転がしてあります。

 

あとは無線機の設置場所だけ

無線機の設置場所はまだ悩んでいて、結論が出ないので放置中。

まぁ、とりあえず使うだけならこれで問題ないので、今は良しとしています。

試しに東京コントロールを受信してみたら、かなり良い感じでした。手で持っているよりもアンテナが高い分だけキレイに受信してくれているようです。

唯一の課題はハンディを車で使うときに、いちいちハンディのアンテナを外して、この車載アンテナに繋ぎ直さなくてはいけないこと。結構面倒です。まぁ、仕方ないですね。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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