第1回猟場探し! 地図で候補地探し、そして現地でアニマル・トラッキング
狩猟免許をとり、銃所持の許可もあとちょっと。どうにか次の冬から狩猟を始められそうです。
となると大事なのは猟ができる場所を知っておくこと。
冬になって「さぁ、どこで狩猟をやろう」と慌てないために、今のうちから少しずつ猟場を開拓していこうと思います。
今日はその第1回。どうなりますことやら……。
狩猟ができる場所とは?
“狩猟が出来る場所” とは、具体的にどこでしょうか? わたしはまず次の2点から絞り込むことにしました。
- 猟が禁止されていない
- 人があまり入り込まない
まぁ、当然ですね。
まずはハンターマップを入手
まずは通称ハンターマップ、正式名称は『鳥獣保護区等位置図』と呼ばれる地図を入手します。こいつを見れば「猟が禁止されている場所」がわかります。
多くの県はネットで公開しているようです。適当にいくつかの県のハンターマップへのリンクを貼っておきますね。
探すときは「県名 鳥獣保護区等位置図」で検索すると見つかると思います。
ハンターマップで狙いを定める
わたしもさっそくハンターマップを見てみます。
「げ! ここ禁止だったの〜」
ハンターマップを見るまで「あそこは絶対にいい猟場だよなァ」と狙いを定めていた場所が、見事に保護区でした。がっかり。
気持ちを入れ替えて、他の猟場候補を探します。この時点では「ざっくりこの辺」という程度にまで絞り込みました。
2万5千分1地形図でさらに検討
ハンターマップ自体は細かい地図ではありませんので、より細かい検討のために2万5千分1地形図を入手しました。下のサイトで買ったり、ネットで見たりできます。
→ 紙で買う人:地図センター Net Shopping
→ ネットで見たい人:地図閲覧サービス – 国土地理院
これを見ると、建物の場所なんかがかなり細かく確認できます。もちろん最終的には自分の目で確認すべきでしょう。
さて、ぼんやりと地図を睨んでいても猟場は見えてきませんので、ひとつ基準を作って探してみることに……。
「2万5千分1地形図にはあるけど、Googleマップにはない沢で、比較的アクセスが良さそうな場所」
渓流釣りに行くと、必ずと言っていいほど鹿に出会いますし、足跡や糞を見ることも多いです。この経験から、沢沿いを歩けばシカの痕跡くらいは見つけられるだろう、と読みました。
しかもあまり人が入らない、マイナーな場所の方がいいかな、と思ったのでGoogleマップにない沢に限定してみることに。これは思い付きです。
いくつか候補が出てきたので、実際に2ヶ所行ってきましたよ!
1ヶ所目
1ヶ所目は2つの山に挟まれた渓谷です。急な斜面の下に沢があります。さっそくここから降りていきます。
入山30秒で足跡発見。う〜ん、シカでしょうか? 副蹄のあとを確認できないので、シカの可能性が高いように思います。見渡すと足跡だらけでした。
急斜面を慎重に降りていくと、沢に出ました。
釣り人も入らないであろう沢です。いや、案外入っていたりして……。すくなくとも人間の足跡は見かけませんでした。
少し登って、斜面に戻ります。あたりを見渡すと獣道がはっきりと見えました。最近ついたと思われる足跡も多数ありますので、シカの通り道になっているようです。ちゃんと糞もありました。これを見ると、やっぱりさっきの足跡もシカのものと思って良さそうですね。
糞を割って中を見てみると、はっきりとした緑色。草食だからかな?
獣道に沿って歩いていくと、こんな木を発見。鹿が角を研いだ跡ではないか、と思ったのですが自信はありません。この木の向こう側(写真では見えない側)は正常でしたので、そのことからも、鹿は写真の奥の方に向かって歩いていったと想像しています(矢印の方向)。
こんな木も近くにありました。こんな細い木で角研ぎをするのでしょうか?自信がないのですが、念のため記録。
この場所は見渡す限りシカの痕跡だらけ、という印象です。ただし険しい渓谷になっているので、平らな場所は底の沢しかなく、あとは常に急斜面。歩くだけでひと苦労という感じ。
良い猟場なのかは分かりませんが、少なくとも鹿はいます。
2ヶ所目
2ヶ所目は大きめの川に流れ込む小さな沢に狙いを定めました。まずはその大きめの川に降りてみるといきなり足跡発見。こちらもシカだと思われます。
この川には釣り人も入りますので、ここから釣りにならないような小さな沢に入り込んでみました。
沢沿いに歩いていきます。途中で高い滝(水はほんのちょっとしか流れていない)を高巻きすると、かなり良さそうな場所に出ました。楽しくて写真を撮るのを忘れてしまったのですが、山奥へと続く獣道があり、さっきの場所に比べればずいぶんと歩きやすいです。
360度を山に囲まれているので安土の確保もしやすく、人の社会から切り離された感じで安心感があります。
登山路がないことは確認済みですし、建物もありません。
う〜ん、ここはいい候補地かもしれませんね。
ちなみに唯一撮った写真がこれ。獣道です。いつも思うのですが、獣道って写真に写りませんよね。
猟場探しは楽しい
半日にも満たない短い探検でしたが、とってもおもしろかったです。
銃を持って本当に狩猟をやるのは冬からですが、こうやってカメラ片手に狩猟気分を味わうことはいつでもできます。そう思うと「オフシーズンなんてないな」って感じです。
今後もこうして猟場探しをしてみるつもりです。
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