ウッドストーブ購入に向けて主要な商品を比較してみる

最終更新日

ウッドストーブを買いたいな、とぼんやり思っていたらTwitterでソロストーブを紹介しているつぶやきに出会いました。

いい機会なのでいくつかの商品を比較しつつ、購入に向けて動こうと思います(このリサーチ段階が楽しいんですよね)。

対象とするウッドストーブ

さて、ウッドストーブとひと言で言っても、いろんな小品があります。

今回対象とするのは単独山行で調理用に使うウッドストーブです。過剰に大きい物や夜の焚き火を楽しむことが主体の物は対象としません。

で、比較する商品はこちら——

  • DOGGiE BAG Maxboost
  • VARGO ヘキサゴンウッドストーブ
  • Lixada バーベキューコンロ
  • Solo Stove
  • FIREBOX

まずは基本スペックだけ表でまとめてみましょうか。表にならない商品の特徴やわたしの勝手な感想、また商品へのリンクはその後に書きますね。

商品 収納形式
(注1
重量 収納サイズ
幅×高×奥
素材 金額
(注3)
Maxboost 分解 525g 17.5×18×1 ステンレス 2,780
VARGO 折りたたみ 116g 18×17×0.5(注2) チタン 6,140
Lixada 分解 448g 18×16.5×1 ステンレス 1,880
Solo Stove ほぼそのまま 255g 10.8×10.8×10 ステンレス 8,640
FIREBOX 折りたたみ 907g 12.7×19×0.95 ステンレス 10,692

注1:収納形式はわたしの勝手な分け方です。分解=大部分の部品を取り外して収納。折りたたみ=大部分の部品を折りたたむことで収納。ほぼそのまま=文字通り。

注2:公式サイトで収納サイズが見当たらず、こちらの販売サイトを参考にしました → moonlight gear

注3:2017/01/12時点でのAmazonでの金額を紹介しています

上記の表を見ただけでも、いろいろ見えてきますね。たとえばSolo Stoveだけ折りたたんだり、分解したりしません。ほぼそのまま持ち運びます。だから収納時の体積でいえば嵩張るわけです(と、言いきれない理由はSolo Stoveの説明にて)。

重さで言えばVARGOとSolo Stoveが圧倒的に軽いですね。

では個別の商品についてみていきましょう

DOGGiE BAG Maxboost

まず、Amazonのページを見ただけで真面目そうな会社だな、と感じました。というのも、商品説明がちゃんとされているんですね。また永久保証(ただし1回限り)もついていて、壊れたら無償で修理・交換をしてくれるそうです。

こういう心構えが好印象ですし、「へへ、どうせ壊れないからな」という会社の自信を感じさせます。

また組み立て時の大きさが結構大きいようで、焚き火っぽい焚き火をやれるポテンシャルを感じます。

VARGO ヘキサゴンウッドストーブ

今回の5つの中で唯一のチタン製です(Amazonのレビューを見ると「チタン製を買ったのにステンレス製が届いた」という声が散見されます。ご注意を)。

チタンと言えばバイクのマフラーなんかでも使われ、高温になるとキレイな色に焼けてきます。そういう意味で所有欲を満たす一品でしょう。

使い心地という意味では上記のMaxboostと似ている気がします。

そうなると高いけど軽くてチタンのVARGOにするか、安くて丈夫なMaxboostにするか? みたいなところで迷う感じですね。

Lixada バーベキューコンロ

はい、遅ればせながら、これMaxboostとそっくりですね。こうやって並べていて気付きました。それでもあえてご紹介しているのは、こういうコピー商品が沢山あるんですよ、ということを見てもらいたかったから。

ちなみに本家はエンバーリットストーブという情報がありました(真偽は不明)。

チタン製で、小さくて、軽い。けど高い。ステンレス製なんかもあるので、興味がある人は探してみてください。

実際に比べたわけではないので分かりませんが、シンプルな作りの商品ですし、コピー品の方が極端に劣悪ということはない気がします。細かい部品のガタつきやサポート、製品寿命などの違いでしょうか。

ご自身の考えで選ばれたらいいと思います。

個人的には「予算が許すならできるだけ本家・本物を買いたい」と思うタイプです。応援したいですしね。

ソロストーブ

今日ご紹介した商品の中で、このSolo Stoveだけ異質です。

収納面でいえば、折りたためず、分解もできず(五徳だけは外して収納できますが……)使うときの形のまま持ち運ぶタイプです。

だから携帯性は悪いと言えます。この話は後に回しますが、収納性を犠牲にしてまで得たのは燃焼効率の良さです。

秘密は二次燃焼。細かな科学的な仕組みは省略しますが、木が燃える通常の一次燃焼だけではなく、未燃焼のガスを燃やし二次燃焼を促します。それにより火力アップ!

他のウッドストーブは基本的な燃え方は焚き火と同じです。もちろん下から空気が入りやすい構造ですので、直火よりは燃えやすいだろうと思いますが、爆発的な燃焼を促すわけではないと思われます(想像)。

その点、Solo Stoveは圧倒的な火力のようです。動画見てもらえばイメージできるかと思います。

収納という面では一見不利な商品ですが、わたし個人の意見としては「むしろ強み」だと思っています。

というのはSolo Stoveはいろんなメーカーの900ml以上のクッカーに収まります。たとえばスノーピークのトレック900なんかが定番です。誂えたかのようにピタリと収まります。どうせクッカーは持っていくわけですから、「体積」的には損をしません。

重量も255g。たとえばガスストーブ用のガス缶だけでも満タンだと220g。それにストーブ本体も加わると、むしろSolo Stoveの方が軽い。

クッカーの中を最大限に活用するというのは、パッキングの基本ですから、そこにピタリと調理器具が収納できるという意味でやはり「むしろ強み」の形状だと感じます。

FIREBOX

JPSikaHunterさんが渓流釣りで使っているのを見ていたので前から存在は知っていました.

これくらい大きいと結構しっかり焚き火ができますし、魚を串焼きにすることも可能でしょう。

ただし重い。とにかく重い。これだけで1kg近いわけですからね。Solo Stoveの比べると4倍の重さです。

わたしの候補はこれ

で、比較してきて、想像はついたかもしれませんが、わたしはSolo Stoveがいいかな、と思っています。

すでにご説明したとおり収納面でも実は◎。重量でもかなり軽い方。二次燃焼のおかげか、最後の燃え残りが完全に灰になるというのも嬉しいところ。

自分的に参考になった動画を貼り付けておきますので、今悩んでいる人は影響を受けてください。

 

JoeRobinetBushcraft

まずはこれ。わたしが好きなブッシュクラフトチャンネルです。普段は焚き火で調理しますが、カヌー旅をするときにササッと調理したいという欲求を満たすために購入したようです。

動画の最後で燃焼後の残りものがどうなるかも見せてくれます。本当に灰だけになりますので、穴を掘って埋めれば「立つ鳥跡を濁さず」です。

アウトドア用品あれやこれや!

こちらは日本人の動画。枝1本でラーメンが作れるか? という挑戦です。燃焼効率の良さと、薪集めの簡単さが伝わる動画ですね。普段の料理であれば動画で使うような枝1〜3本で大体いけるな、と感じました。

Solo Stove公式

一応公式の動画も載せておきましょう。こちらは「参考になる」というよりも使うシチュエーションを想像させてくれる動画です。

できたらネットではなく実店舗で買いたいと思っているので、来週あたりお店に行って買おうかなと思っています。見つからなければAmazonさんに頼みますけどね。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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