銃購入日記4:銃カタログの説明文で分からない用語を勉強する
銃カタログの解説文を読むと、どうも初心者には難しい用語が多いですね。その一部を取りあげつつ、お勉強していこうと思います。
こうやって勉強していくと、段々と銃のことに詳しくなりますね。
説明文も暗号のようです……
勉強課題にするカタログは昨日と同じで、FAR EAST GUN SALESさんのものを利用します。
▷ FAR EAST GUN SALES(リンク先、画面右下にカタログへのリンク)
是非カタログをご覧ください。おもしろいですよ。
初心者には分からない用語が多く、ときに暗号のような解説文になっています。もちろん少し知識があれば、逆に分かりやすい説明なのでしょうから、カタログが悪いわけではありません。
例を挙げると——
安定したボックスロック式の銃で完成度が高い射撃銃です。
ボックスロック式!? なにそれ?
ほかの銃を見てみても、たとえば――
速いスピードで回転するオペレーティングシステムが特徴です。改良されたキックオフダンパーシステム付きも輸入可能です。
ベレッタ A400 Xplor ライトより
何が回転するの? オペレーティングシステム? パソコンのOS? キックオフダンパーシステム?
上記の説明文はひとつのモデルの解説です。これらの用語を知らないと、とてもその銃の魅力が分からない。
「なんとなくすごそー」で終わってしまってはいけないですからね。
こういう言葉をピックアップして、意味を調べていこうというのが今日の趣旨です。
『ボックスロック、サイドロック、サイドプレート』
この3つの用語はどれも銃の機関部の構造を指しています。ちゃんと理解したければ、こちらのサイトが非常にわかりやすいので参考にしてください。
さて、詳細はリンク先に譲るとして、大雑把な内容だけ書いておきます。
これらの用語は「機関部の作り(構造)」の違いを表しています。銃の免許を持っている人、あるいは所持試験を受けようとしている人はご存じだと思いますが、銃には機関部というパーツがあります。
引き金を引くと、ガチャガチャと内部が動いて、弾が発射されますね。そのガチャガチャ動く部分を機関部と言います。撃鉄とか撃針とか逆こうとかいろんな部品が機関部には入っています。
その部分をどうデザインするかで呼び名が変わるというわけです。
《ボックスロック》
機関部が箱の中に収納されて、その箱を組み込むタイプの銃がボックスロックです。
機関部は機関部だけで製造できるので、作りやすいらしいです。そのため品質も安定しており、大量生産に向いている、と。
しかし、銃を見るといかにも四角い機関部をはめ込んだ感じがして「デザイン的に好きじゃない」と感じる人もいるようです(わたしは嫌いじゃないですけどね~)。
記事の冒頭で挙げたベレッタの銃はボックスロックですね。
《サイドロック》
ボックスロックと対照的なのがサイドロックです。
サイドロックの銃は、銃床をくりぬいてスペースを作り、そこに機関部が取り付けられたプレートをはめ込みます。
機関部が箱に入っているわけではなく、プレートに付いているんですね。
メリットはメンテナンス性などと言われますが、外見上のかっこうよさの方が大きいかもしれませんね。プレート部分に装飾を施したカッコいいモデルの銃が多いです(お値段高め)。
こちらの動画も参考になります。
《サイドプレート》
で、いいとこ取りしたのがサイドプレートと呼ばれるモデルです。
機関部の構造はボックスロックと同じ。だけど、そのうえにプレートをはめ込み、外観上はサイドロックに見えるようにしている、と。
ただ見た目だけではなく、メンテナンス上もメリットがあるようですので、まぁ、いろいろ見て、好みのものを選びましょう。
『速いスピードで回転するオペレーティングシステム』
最初、パソコンのカタログでも見ているのかと思いました。
類似の表現が散見されますが、銃のカタログでオペレーティングシステムと言われたら、機関部を指すと思いましょう。
機関部の回転が速い銃 = 連射が速い銃、です。
自動銃で使われる表現なんですね。自動銃というのは引き金を引くと、弾が発射されて、その際のガスを利用して、排莢し、次の弾を装填します。その動きのことを「回転」と一般的に言うようです。
なんか1秒間に4発撃てる散弾銃も出てきてますよ(日本の法律では3発までしか撃てませんけどね)。
『キックオフダンパーシステム』
このカッコいい感じの用語はベレッタの反動抑制システムの名称です。
撃ったときの反動を抑えてくれます。下の公式動画を見ると何となく分かると思います。ちなみにベレッタのキックオフシステムも何度か改良されており、私が見た範囲では3バージョンあるようです。この動画は最新バージョンかな。
撃ったときの反動が抑えられるから、肩が痛くなりにくいぞ、という銃です。
『ガスピストン部に自浄作用のシステム』
自動銃は発射時に発生するガスを利用して、薬莢の出し入れをします。
その際に稼働する部分を「ガスピストン部」と呼んでいるんですね。で、それが自浄作用があると。
わたしは銃を所持していないため、実感を伴っていないのですが、おそらくガスピストン部というのは汚れが付着しやすく(ガスが固着する?)、日常的なメンテナンスが必要なパーツなのでしょう。
その部分が自浄作用をもつ仕組みになっているので、メンテナンスフリー(あるいは、少ないメンテナンスでOK)のシステムのようです。
こちらもベレッタに搭載されている機能でした。
『トラップ用、スキート用』
そもそも銃に狩猟用とかトラップ用とか、スキート用とか種類があることが理解できませんでした。
知らない人はいないと思いますが、「トラップ」とか「スキート」というのはクレー射撃の種目です。ビリヤードで言う「ナインボール」とか「エイトボール」にあたる言葉ですね。
トラップ用の銃を狩猟で使っちゃいけないのか? その逆は? など、疑問は尽きません。ザッとではありますが、それぞれの銃の特徴を勉強してみたいと思います。
分かりやすい説明がこちらのサイトにありますので、それぞれの銃の特徴や、その理由などを知りたければ読んでみてください。
▷ スキート銃
▷ トラップ銃
わたしも完全に理解できていませんが、基本的な仕様だけ表にしてみましたので、参考にしてみてください(銃は上下二連銃です)。
スキート用の銃 | トラップ用の銃 | |
銃身長 | 短い傾向がある(28とか26インチ) | 長い傾向がある(30インチなど) |
絞り | 上下が同じ | 上が全絞り、下が3/4絞り |
床尾の設計 | プラスチックとか木 | ゴムとか衝撃を吸収する素材 |
とまぁ、こういう傾向があるようです。それぞれ競技の特性を意識したデザインなんですね。
で、狩猟で使えるか? となると「使えるけど狩猟には狩猟の特性があるから、気をつけて選ぼう」という感じでしょうか? (わたしが銃を未所持なので、あくまでアレコレ読んだうえでの感想です)
具体的にクレー(トラップ・スキート)に求められるスペックと狩猟に求められるスペックを比べてみます(あくまで一般論です)
クレー用の銃 | 狩猟用の銃 | |
重さ | 重い方が反動少なくてGood | 軽い方が持ち運びが楽でGood |
銃身長 | 長い方が精度が高くてGood | 短い方が取り回しが出来てGood |
と、こうわたしは理解しています。うまく落とし所を見つけて、クレーでも狩猟でも使える銃を選ぶというのもひとつですね。
『シンセティックモデル』
銃床など、通常木で出来ているパーツが人工的な素材で作られている銃です。
迷彩柄だったり、黒色だったり、いろいろな見た目の銃がありますね。汚れにくかったり、丈夫だったりします。
『カンチレバーマウント』
カンチレバーとは一般的に言えば「片持ち梁」を意味し、片側が固定され、もう片方が自由になっている構造物を指します。
で、それが銃でどういう意味を持つかというと……
これ! スコープを乗っけるところですね。「カンチレバー式のスコープマウントが付いている」という意味になります。
エンドレスだ!
自分でカタログを見ながら「これってどういう意味だろう?」とか「分かるけど、ちょっと説明できる自信がない」というものを挙げて、調べてみましたが、なかなか終わりが見えません。
今日はここらで勘弁してやるぜ、と。
そのうち、さらに知らない用語を調べていこうと思います。
ひとつ言えることは、なんか変なカタカナ語が出てきたら、メーカーの商品名だったり、メーカー固有の用語であることが多いですね。調べるときに、英語に直して検索するとすぐに見つかります。
では!
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