重くてバカらしいけど、持っていくと料理が楽しい南部鉄器のミニフライパン

最終更新日

山に持っていく道具と言えば「軽くて小さい」のが当たり前。

そんな “当たり前” に真っ向から抗う「重い鉄のフライパン」が今日ご紹介する道具です。

たしかに重い。だけどいい。

そういう道具があってもいいじゃないですか。

山道具と言えば “軽量” だけど……

山でうまいメシを食べたいし、楽しく料理をしたい。

そんな思いから山に持っていくわたしのフライパンをご紹介します。

山に持っていく道具は小さくて軽いのが一般的。背負って歩くわけですから当然です。

今日ご紹介するのは、そんな定石に真っ向から抗うフライパンです。

重い……、けど……、いい!

そんな思いが伝われば嬉しいです。

岩鋳のファミリーパン17

取っ手まで鉄なのでそのまま焚火に入れてしまうことも出来ます。

ご紹介するのは南部鉄で作られた『岩鋳』のファミリーパン17cmです。

まず基本的なスペックをご紹介しましょう。フライパンの外形が17.5cm。高さは5cm。重さが910gです。

1kg近いんですね。少し前に紹介したユニフレームの山クッカーM(参考:使えば分かる、山クッカーMは痒いところに手が届くすごいやつ)は鍋2つ+ふた2つで415g。いかにこのフライパンが重いかがよく分かります。

しかし鉄のフライパンを紹介しておいて「重い」なんて言い始めても仕方がありませんネ。なにしろ鉄なのですから。

ギリギリ使えるサイズ

万能名大きさではありませんが、1人前ならなんとかなります。

大きさに関しては「ギリギリ使える」というのが正直な感想です。上の写真の通り、広げた手より少し小さいミニサイズ。決してなんでも作れる大きさではありません。

しかし1人前なら悪くないサイズです。たとえば鶏もも肉の照り焼きをこのフライパンで作りました。肉1枚に野菜も一緒に焼いて、ご飯と食べればちょうどいいボリュームです。

中華風の野菜炒めを作りたいとなると、ちょっとむずかしいかもしれません。底が浅いのでたっぷりの野菜を強火でガンガン炒めるといった用途には向かないですね。

オススメしたいのは肉をじっくり焼いたり、ソースと一緒に煮込むような使い方。鉄のフライパンはガンガン振り回すものじゃないです(たぶん)。

本当はもう少し大きければ、活用の幅が広がるのですが、これは重さとの戦いになります。たとえば同じ会社のこちらのフライパン——

21cmあるので、ちょうどわたしのフライパンよりもひとまわり大きく、「この大きさなら何でも作れるゾ!」とワクワクするサイズなのですが、重量1.6kg。ちょっと重いなぁ、とわたしは感じました。

まぁ、わたしの910gだって重いですけどね……。

料理が楽しくなるフライパン

 使っていて楽しいというのは大事な「機能」だと思うのです。

以前も書いたように、わたしは料理を作りに山へ行くことがあります。

登山のためでも、釣りのためでも、山菜狩りでもなんでもなく、料理を作りに行くのです。
ふらふらっと近所の山に行き、誰も来ない沢沿いで静かに料理をする。それが楽しい。自分が食べたいものを、食べたい分だけ、食べたいように作る。家で料理をするのも好きですが、こうして山で作るのはまた違った楽しさがあります。

ぜひオススメしたい遊び方です。

山での料理ですから、最低限の道具でいかに楽しく料理するかがポイントです。何でもかんでも持っていくわけにはいきません。

わたしなりに辿り着いた道具の1つがこのフライパン。

熱したフライパンに食材を置いたときに広がるジューッと焼ける音。油が焼ける甘い匂い。そして漂う香ばしいかおり。

鉄のフライパンがあると料理が数段楽しくなります。

TPOを選んで使いたい

重いし、はっきり言って「なくてもいい」荷物です。

わたしだって、長時間の登山や釣りなど、他の目的を持って山に入るときは持っていかないでしょう。

でもたまにはゆるい山登りで、じっくり時間をかけて料理をするのも楽しいですよ。

そんなときにはきっと楽しめるフライパンだと思います。安いしね(2000円台)。

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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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