犬に課題を与えるのも飼い主の責任かなって
ドッグトレーナーに1年間お世話になり、いろんなことを教わった。なにもかもうまくいっているとは言わないが、おかげさまで楽しい犬との生活になっている。
ドッグトレーナーから教わったことは、有償で教わったもの。ぼくが生半可な理解で書いて良いものではないのだけど、一般論としていただいた言葉で、ぜひ教訓として広まってほしいと思う言葉があった。
「多くの飼い主は、犬の問題行動がなくなると犬を放置する」
吠え癖がひどいとか、噛み癖があるとか、自転車に飛びかかるとか、目に見えるトラブル=問題行動があると、みんなドッグトレーナーに相談もするし、あれこれ情報収集もするし、犬に対していろんなしつけを行う。ところが、そういったものが落ち着いて、改善されると、犬を構わなくなる。
それってすごくもったいないことなんだ、というお話です。
犬も人間も学び続ける生き物
大抵の飼い主はオスワリ・フセ・マテくらいは教えると思います。それらが最低限できるようになると、とたんに新しいトレーニングをやらなくなる飼い主が多いそうです。まぁ、日常的にはそれができれば十分ですもんね。
犬にとってはこういうトレーニングは満足感があるもので、できることが増えれば、自信にも繋がると思います。
「ああ、なるほどね、こういうことね」
アハ体験とでも言えば良いのかな? そういう体験は犬に達成感を与えるはず。
飼い主の責任として「犬に課題を与え続けること」もあるんじゃないかな、と思ったりします。エサと水と最低限の運動だけ与えていればいいってもんじゃないはずで、犬に課題を与えて、なにかができるようになる体験をさせる。理解する機会を作る。それも飼い主の責任じゃないかな、と。
犬も人間も学び続ける生き物だろう、ってことです。
うちのイチくんの課題
いま、イチくんに与えている課題はいくつもあります。わりと優先度が高いものから書いていきます。
①嗜好性の強い拾い物をぼくに返せること
これが目下最大の課題です。
中程度の嗜好性(パンの入った袋とか、お弁当の残りもんが入ったゴミ)ならば、どうにかワタセのコマンドで渡せるようにはなってきました。それでもすんなり返せないコトもあります。これがもっと嗜好性の強い物。たとえば肉の塊とか、動物の骨などだととてもじゃないけど、返せません。ぼくが強引に奪わなくてはならず、イチはかなり怒ります。
これに対しては段階を踏んだトレーニング法があるので、レベルを下げて練習中です。
先が長い。
②ゆっくり歩く
イチの散歩は運動量を担保するためにも、けっこうハイペースです。っていうか、普通にジョギングペースです。
それはそれでいいのですが、コマンドでスピードをコントロールできるようにしたいと思っており、「ゆっくり」で、ペースを落とせるように教え始めています。
まだ始めたばかりで先は長いですが、チマチマ練習してます。
③マテのレベルアップ
マテは永遠の課題ですよね。時間を延ばすのはもちろん「飼い主の姿が見えずとも待てる」とか「嗜好性の強いおもちゃやお菓子が目の前にあっても待てる」とか「走り待っているところでも号令ひとつでピタリと止まれる」とか、いくらでレベルは上げていけます。
時間だけなら、ずいぶん延ばせるようになったし、ぼくがウロウロしたり、一時的に姿を消しても待てるようになってきました。
そこで、今は散歩中に歩いているところで「マテ」をかけられるように練習中です。
——ッてな具合にやることは盛りだくさんあるんです。実はここに挙げていないような練習もいろいろあります。別にそれらが生活に必要だとか、良い猟犬として必要だとか、どうでもいいんです。
イチとぼくとで共通の目標を持ち、同じ課題をクリアしていきたい。それだけのことです。
犬に課題を与える責任を感じ続けたい
最初にも書いたとおり、課題設定は飼い主の責任だと思っています。
出来なかったことができるようになると、本当に楽しいし、嬉しいので、次々にいろいろ教えたくなります。
最近、できるようになったことの1つが「離れたところからコマンドを入れる」です。10mくらい離れたところから「フセ」の号令で座る。意外と最初は出来ないようですので、やったことがない人は試してみてください。
まだまだ未熟な若犬イチくんですが、一緒にがんばっていきますよ。
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