Evernoteをやめる理由と、これからの仕事の管理について考える

最終更新日

狩猟・アウトドア系のブログではあるんですが、たまには仕事術的なお話を書いてみようかと思います。

そもそも「仕事術」という言葉自体こっぱずかしくて使いたい言葉じゃないんですけどね。でも世間ではこの手の話を「仕事術」という言葉で語られることが多いようなので、それに従うことにします。

さて本題。

ぼくは10年以上Evernoteユーザでした。無料プラン・有料プランを行き来することあれど、Evernoteを使わないという期間はまずなかったはずです。でも、そろそろEvernoteをやめるときが来たかな、と思うことが増えて、もう我慢できなくなったので、とりあえず衝動的に有料プランを解約しました。1年プランで契約しており、春までは契約が残っています。それまでに段階的に別のシステムに移行していくことにします。

そこで、今日はEvernoteの用途、やめる理由、今後の方針を書いてみます。

自分の中でやり方・考え方さえしっかり構築されていれば、ツールはどれだって良いんです。紙のノートでも全然問題ない。でも、もともとIT系の人間だし、その手のツールには慣れているので、今後もデジタルツールを使っていくつもりではあります。

Evernoteの用途は4つ

10年以上使っていたので、その時々で多少は用途がブレることはありましたが、軸となる用途は4つでした。

  1. メモ
  2. チェックリスト
  3. ちょっとしたプロジェクト管理
  4. 書庫

メモはメモ。なんでもです。誰かに勧められた本のタイトルだとか、紹介された誰かの電話番号だとか、思いついたブログのネタだとか、仕事上のメモなど。

チェックリストというのは、たとえば「狩猟での荷物リスト」とか「出張時の荷物リスト」などが多いかな。ぼくは忘れ物しやすいタイプなので、一応こういうリストを作っておいて参考にしたりします。

また「猟銃の更新時の手続きリスト」みたいなものも作っておくと、翌年参考になるんですよね。

ちょっとしたプロジェクト管理というのは、まさにその名の通りなんですが、仕事などのプロジェクトを管理するツールとして使っていました。といってもときに億円単位となる仕事をしていた会社員時代と違って、自営業の今はプロジェクトの規模も小さいもの。ガントチャートだとか、大仰なプロジェクト管理はいらなくて、「だれが」「いつまでに」「なにをするか」をメモ程度に1つのノートにまとめておいて、時々見返すくらいのもの。

そして書庫。ぼくはスクラップブックと呼んでいましたが、紙の書類など「捨てるかどうか迷う書類」だとか「いまはいらんけど、あとで必要になりそうなウェブページ」などをとにかく保存していましたね。特に重宝するのは紙の書類の保存場所として、です。ペーパーレス化したいので、ぜったいに紙で必要な書類以外はスキャンして捨てる。これでかなり書類は減っています。

 

Evernoteが嫌になった理由

これはひと言で言えば「重く使いにくくなっていった」ということ。

アプリ自体が複雑化して、動作が遅くなっているところもありますし、ファイルが増えてきて同期や起動が遅くなっているのもあるでしょう。

また仕様も当初から変わってきており、以前のシンプルさが失われているのも実感しています。

ちょっとしたメモを取りたいだけなのに、起動に時間がかかり、メモの書き出しまでに時間がかかり、同期に時間がかかり……という感じで、「とろいなー」と嘆くことが多いんです。特にスマホ版。

また、これは自分の使い方の問題なんですが、書庫とメモを同じアプリでやることに無理を感じている、というのもありました。

書庫は書庫。使うかどうかもわからんけど、ただ捨てるには忍びないという程度の書類の投げ込み先です。はっきり言って、ぼくにとっては姥捨山的な場所なんです。価値があるものなら、ちゃんと保存しておくんです。あんまり価値がないけど、あとで必要になるかもしれないというだけのほとんどゴミ候補のような書類を放り込んでいるだけ。めったに見ることもないし、見る必要がない。でも年に何度か「取っておいて良かった〜」と思う日もある、そんな場所なんです。

書庫として使っているせいで容量も食うし、同期にも時間がかかるし、立ち上がりにも時間がかかる。

かといってメモとしてだけ使うにはEvernoteは高すぎる。

 

今後はApple純正のメモでいい

結局ね、Apple信者だと言われちゃうかもしれないけど、純正品って使いやすいんだな、と再確認しています。

AppleやGoogleなどの大手のツールって持続性あるし(たまに終わるサービスあるけど)、品質もある程度は担保されているし、同期はやっぱりスムーズだし……。使いやすいと感じています。

そこで、メモ・チェックリスト・プロジェクト管理はAppleの『メモ』に統一。

書庫はとりあえずGoogleドライブに移行。

 

Evernoteは無料プランに移行してもデータは消えたりしません。というわけで、無理してデータの移行はせず、日常的に使うチェックリストや一部のノートだけ『メモ』アプリに移して終わり。簡単。

Googleドライブは15GBまでは無料だし、容量を増やしても意外と安い。書庫として、一生涯、データを残し続ける必要はないので、数年経ったら消すような感じで、できたら無料か最安プラン(年額2,500円で100GB)あたりで運用したいな、と。

 

保存できるから保存していたという実感もある

Evernoteはウェブや書類を保存する分にはすごく使いやすいんです。それは認めます。

しかし、自分自身の保存してきたノートを見て「本当に必要だったか?」と疑問に思うこともあります。「保存しやすいから保存してきた」というだけのことなんじゃないかな、と今は思っています。

そんなに何でもかんでも保存する必要はないです。とくにウェブで見かけたものはまた探せばいい。というわけで、なんでも保存せず、もう少し意識して保存するかどうかを考えていきたいな、と。

たしかに紙からデータへ移行することでペーパーレスにはなりますが、結局クラウドの容量を食うのも事実。クラウドだって無猟じゃないんです。クラウドに保存する情報だってそこそこのところでとどめておかないと、紙はなくなったけど、数テラバイトに及ぶクラウドに課金し続ける人生になってしまいます。

紙を捨てるモチベーションと同じくらい、データも捨てていくようにしないといけない時代なんだな、と思ったり……。

では。


また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ


狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

シェアする