アイヌ犬(北海道犬)を選んだ理由
アイヌ犬のイチを飼うことになりました。
猟犬を飼う理由は、概ね上の記事で書いたと思いますが、ここでは「なぜアイヌ犬(北海道犬)なのか?」というところをお話してみます。
なにが正解か? なにが理想か? それはわかりません。というか、人それぞれの答えがありそうに思います。あくまで自分の中の考えということで。こういうのは書いておくとあとで振り返るのに便利なので、備忘録的に、自分の考えを記してみます。
地・雪・猟
ざっくりとまとめれば、
- 地の犬
- 雪に強い犬
- 猟ができる犬
という地・雪・猟の観点で、わりと最初から迷わずアイヌ犬を選びました。
ぼくは猟を始める前、妻と2人で海外を2年4ヶ月かけて放浪していました。その旅を通して思ったことの1つが「地のもの」の良さです。
旅をしていると、行く先々でその土地のものを見て、食べ、経験するのですが、そのたびに「その土地を愛して暮らしてる人っていいな〜」と感動するんです。
「この地域はこれがうまいんだよ!」
と目をキラキラさせながら語る地元の人に憧れる気持ちを持って、帰国したわけです。
だから仕事・趣味・生活に関わらず「迷ったらできるだけ地のものを」という気持ちを持っています。
現在、北海道に移住して暮らしているので、昔から「北海道で、猟犬として使われていたアイヌ犬」を無視することはできなかった、というのが正直なところです。それ以外を選ぶのであれば「そうでなければならない」とか「めちゃくちゃ良い出会い」がないと覆せなかったかと思います。
雪に強い
経験がないので、他の犬種と比較することはできませんが、アイヌ犬の雪への強さはすごく信頼できます。
周りに「アイヌ犬を飼っていた」という人が何人かいますが、聞くとみんな揃って「雪の中で寝てるもんね」「朝起きたら、雪の下から出てきた」なんて話が出てきます。そういう雪への強さは大きな要因でした。
実際うちの子犬も、裏の雪山を見せてやったら、嬉しそうに駆け上がっていきましたもんね。なんか水を得た魚のようでした。
猟ができる犬
そして、当然飼うからには猟犬を飼いたいわけです。
だって、猟をやるんですから。
これも旅を通して見てきたものの1つで、犬が役割を持っていると、やっぱり犬自身が生き生きしてることが多いんです。少なくともぼくはそう思いました。
猟ができる犬はいろんな犬種がいますね。その中で将来的にヒグマをやることを考えると、やはりアイヌ犬……と思ってしまいました。
アイヌ犬? 北海道犬?
というわけで、けっこうシンプルな理由でアイヌ犬を選んだということです。地の犬。雪に強い犬。猟ができる犬。それだけのことです。
さて、いまだに自分の中でしっくりきていないのが「アイヌ犬」と「北海道犬」という用語。
ぼくは自分が購入した犬舎の方が「アイヌ犬」と言っていたので、なんとなく「アイヌ犬」を愛用しています。
Wikipediaを見ると1869年にアイヌ犬と命名され、1937年に天然記念物指定に伴い北海道犬と定められたとのことです(Wikipedia)。だからどちらも間違えではないんでしょうね。どちらの名称を使うかは、なんだか迷います。
決して飼いやすい部類の犬ではないと思うんです(家庭犬としては)。
うまく飼いこなすためにも勉強と観察を徹底しないといけませんね。やらねば!
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