長く使うとありがたさが分かる「修理サービス」の大切さ
ここ最近、自分が使っている2つのアウトドアギアの修理を依頼しました。
そのどちらもとても良いサービスで、つくづくありがたくなったので、その修理サービスについてご紹介しつつ、修理というサービスの大切さについて考えていきましょう。
Garminの修理サービス
1つ目はGarmin eTrex30xの液晶漏れです。
「あーあー、eTrexも寿命かー」
なんてガッカリしていたのですが、試しにGarminの修理について調べてみると、「どんな修理も定額で、実質は新品と交換される」とのことでした。
その定額っていくらなんだろうと調べてみると、料金表があるじゃないですか。
全商品を見たわけじゃないですが、どうやら「定価の半額で修理=新品と交換」とのことです。いかなる修理も同様なので、液晶破損でも、バッテリーの劣化交換でも、その他のいかなる破損でも、(たぶん)新品と交換されるようです。
これを安いと思うか、高いと思うかは判断が分かれると思います。たとえば高額なGPSMAP 66i(定価約10万)だと、液晶が壊れれば5万かかるわけですからね。
でも、どんなひどい壊れ方をしても、直すのにかかる金額が分かっているというのは、ぼくは「わりと安心感あるな〜」と感じます。たとえばですが、5年に1回修理するとして、定価の半額で5年ごとに新品になるわけです。
Nangaの修理サービス
ぼくが使っているシュラフはNangaのもの。正確なモデルは失念してしまいましたし、メーカー曰く現行モデルに同じものはないそうですが、このあたりのモデルが近いですね。
Nangaは国産のシュラフメーカーで、安くはないです。っていうか高いです。他社でいくらでも安いシュラフはありますが、長く使うだろうと、信頼と期待を込めてNangaを選んだのを覚えています。買ったのはいつだろう。少なくとも6〜7年前(あるいはもっと前ですね)。
世界一周の旅で、2年半酷使されたし、その前は国内で毎週のように使っていたので、軽く数百泊はしています。そんな長年の使用であちこちが傷んでいました。大きな穴がいくつも空いて、ガムテープなどで補修して、縫い目も緩み、じわじわとダウンが漏れ……という有り様。

そこでNangaの修理サービスについて調べてみると、なんと「シュラフは永久無料保証」。
さっそく修理を依頼したところ、後日連絡があり「古いモデルなので、まったく同じ生地はないけど、似たような生地で直すんで良い?」とのこと。言うまでもなくOK。むしろ超がつくほど好印象。だって「もう生地がないから直せません」と言われたっておかしくないもんね。
1週間そこらで修理され、返ってきました。言うまでもなく完璧な修理。ぼくが依頼した点はもちろん、それ以外にも点検した上で、必要な修理がされています。
そのうえ、小さなバージョンアップまでされていました。
シュラフのジッパーって、なにかと生地を噛むんですよね。Nangaはそれを軽減するために噛み込み軽減ファスナーを開発していたようです。大昔に買った僕のモデルは当然そんなものは付いていませんでしたが、なんと「噛み込み軽減ファスナー」がついて返ってきました。びっくり!
アウトドアギアは壊れるのが前提
山で使う道具は遅かれ早かれ壊れるのが前提だと思っています。
となれば、最初からその覚悟をしておくべきでしょう。となると基本的な方針は3つ——
- 壊れたら買い替える
- 壊れたら自分で直す
- 壊れたら直して貰う
どれもありえると思います。安価なアイテムを使って、傷んできたら買い替える(つまり使い捨てる)ことが悪いとは思いません。
でも個人的には “長く使わないと分からない独特な愛着” ってやつが好きなので、使い捨て前提よりは直せることを前提に道具を選びたいと思っています。
高い物を買うとき、それは自分で直せるか? 直せないなら修理サービスが充実しているか? ちゃんと調べてみると「高い金を出す価値」が見えてくるんじゃないかな〜。
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