ぼくなりのアウトドアアクティビティでのケトルの使い方
昨年からアウトドア用ケトルを使い始めました。ケトルってなんとなく優雅なキャンプで使うイメージで、長時間歩いたりするアクティビティには向かないと思っていたので、いままで興味が湧かなかったんですよね。
でも、「もしかしたら」と思うことがあり、試してみたところ「条件次第では悪くない」と思うようになり、同時に「ケトルは小さいよりも大きい方がいいな」と思うようになりました。そんなお話です。
ケトルの価値
そもそもケトルの価値ってなんでしょうか?
基本的にお湯を沸かすことしかできません。ムリすればちょっとした料理ができますが、あくまでそれは臨時用。調理しにくいし、洗いにくいし、食べにくい。あくまで「これしかないなら仕方なくケトルで料理する」っていうレベル。どう考えても普通のクッカーの方が料理はしやすいです。
ケトルにしかできないことって、じつはあんまりないんです。湯沸かしは鍋でもできますからね。強いて言えば、お湯を注ぎやすいことくらい? それもクッカーによっては注ぎ口が付いていて、悪くない注ぎ具合だったりしますもんね〜。
というわけで、「本気で行動するとき」「体力の限界を攻めるとき」はケトルっていう選択肢はないですね。
でも意外と悪くないケトルの使い道もあります。
それが「停滞するときの水分補給」です。
ガツガツ行動するときでも——
たとえば結構時間と体力をかけて行動するとき、荷物をギリギリまで減らしたいわけです。でもそれでも減らせないものの1つが水。
むしろガツガツ行動するときほど水は欲しくなるわけです。
そんなときケトルってのがなかなか便利で、ケトルと焚火台があれば、たとえば長く歩いた先で沢の水を汲んで、沸かして飲むってことがサクッとできます。 雪の季節なら雪を溶かせば「水はそこら中にある」状態です。
となれば、理論上、水は行動用の最低限だけあればOKということになります。たとえば——
1日に1.5リットル飲むつもりなら、0.5リットルくらい携行し、昼飯を食べながら焚火で沸かしたお茶などを0.5リットル飲み、水筒に0.5リットル補充し帰路につく、と。
なんてことができますし、実際にやっていました(もちろん行き先の土地勘がある前提です)。
これなら水1リットル分、つまり1kgの軽量化ができるわけです。その分ケトル1つを持ってもおつりがきますね。
もちろんケトルである必然性はありません。スタッキングできるクッカーでもいいんです。ただ、僕の性格なんでしょうけど、焚火を熾して飯を食べるなら、ワンクッカーより、「ご飯とおかず」という感じでツークッカーで料理したくなるんですよね〜。選択肢が広がるし。せっかく焚火を熾したなら、フル活用したいな、と。
そんなときに追加でケトルを持っていれば、そいつは焚火中、ずっと火にかけておいて沢の水や雪を沸かし続けて飲み続ければいいわけです。
で、食後にめんどくさくなってクッカーをちゃんと掃除しないことも多いのですが、そんなときでもケトルだけはキレイ。なので、下山中に休憩したくなったらアルストで湯を沸かしてのむことも簡単、と。
常にきれいな湯沸かし道具があるってのはありがたいものです。
となるとケトルの大きさは大きい方がいい
最初、小さなケトルを使っていました。
上記は0.6リットルです。これだと僕の用途だと小さすぎました。せいぜい小さいコップ2杯分しか沸かせません。ちょっと効率悪いかな。沸かして、飲んで、水を足して……というのが手間でした。とくに午後の行動用にたっぷり沸かしたいときに物足りないんです。
そこでこちらを使うようになりました。
こちらは0.9リットル。いまはこれで満足しています。ソロで使うならこの容量がいいんじゃないかな。
フルで沸かしておいて、昼飯を食べながら好きに飲んで、飲んだら水を足して……としておけば常に0.9リットル前後の沸いたお湯を維持できます。とくに雪を溶かして飲むときは容量がデカイ方が楽です。0.6リットルだとちょっと多めに飲むとほぼ空になりますからね。たかが0.3リットルの差ですが、結構大きな違いに感じます。
高いものは不要なので、トランギアでいいと思いますよ。むしろ不満はあまりないです。
じっくり停滞する時間があるならケトルは悪くない
時間が限られているときはそもそも焚火なんかしたくないです。たとえば3時間でサクッと山を回りたいと思うなら、そんな休憩していてはいつまでも進めません。
でもじっくり時間がとれる山行なら、意外と悪くない道具なんだなって思いました。絶対必要とは言いませんけどね、結局は普通のクッカーでもできることなので(クッカーの方が軽いだろうし)。
でも遊び心もあり、「お湯しか沸かせない」という割り切りが嫌いじゃないなって感じです。
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ