ぼくが自宅でやっている猟銃の練習メニュー
みなさん自宅で自分の猟銃を触っていますか?
警察も「自宅で点検等やりましょうね〜」と言っていますし、日常的に鉄砲に触ることで操作に慣れ、実際の猟場で迷わず使いこなせるようになるだろうと期待しています。
自分もぺーぺーですから、最高の練習メニューってのはわかりませんが、ぼくが日常的にやっていることを挙げておこうと思います。
装填と脱砲
「猟銃の練習」と言うと撃つことばかりを意識しがちですが、少なくとも単独忍び猟というスタイルだと、猟場で撃つ回数よりも、装填と脱砲の回数の方が圧倒的に多いものです。
「あ!獲物がいるっぽいぞ or いたぞ!」 → 装填
「ああ……逃げられちゃった」 → 脱砲
ってな具合に装填したからといって撃つとは限らないですからね。
また、獲物を見つけてから装填、少なくとも ”獲物の気配が濃厚” となってからの装填になるので、スムーズに、手早く、無駄な動きなく装填しないと逃げられちゃいます。
——というわけで、意外と装填と脱砲って大事なんですよ。
自宅ではダミーカート(偽物の薬莢)を使って、装填と脱砲を繰り返します。つい座ったままやりがちですが、猟場では立っているわけですから、立ってやった方がいいですね。さらにポケットなり弾差しなりから弾を取り出す操作から練習しておくと現場でより活きてくると思います。
つまり……
弾差しから弾を抜く → 装填する → 脱砲する → 弾差しに戻す
ってな具合。
据銃練習
猟場で「シカがいた」と思って銃を構えたら、スコープのなかに獲物がいなくて「どこだどこだ?」と慌てて探した経験がある人も多いはず(ぼくもあります)。
射撃場でも「スッと構えて撃ってみたら、隣の人の的紙だった……」なんて話は日常茶飯事です。
スコープってのは景色を切り取る効果があるので、その中に最初から獲物が入っていないと、上下左右のどちらを探していいか分からないんです。とくに同じような景色が続く針葉樹林の中だと厳しいですね。
だから、狙ったものを1発でスコープに収めるっていうのはすごく重要な練習だったりします。
自宅内でできるだけ遠い場所に小さな的(あるいはぬいぐるみでもなんでも)を置いておき、そこに向けて1発でスコープに収める練習をします。わざとばらばらに狙う場所をいくつか作っておきます。目線より高い場所、低い場所、目線くらいの場所なんて具合に……。
で、あとは——
スリングを肩にかけた状態から標的Aに向けて据銃 → 銃を下ろしスリングを肩にかける → 標的Bに向けて据銃
ってな具合に実際に猟をする時をイメージして、やっています。これを立射と膝射のパターンでやってますね。
空撃ち練習
これがもっとも射撃練習っぽい練習ですね。
室内の標的に向かって構えて、空撃ちします(ダミーカートを入れた状態で引き金を引きます)。
いわゆるフリンチングやガク引きの軽減をめざした練習ですね。効果があるかは分かりませんが、やっている人はいるので、一定の効果はあるはずと信じています。
毎日全部やるわけじゃないけど
毎日、きっちり全部やるわけじゃないけど、週に数回は銃を出して、上に挙げたような練習をちょこちょこやって、銃を拭いてロッカーに戻します。
最近は仕事が忙しい時期なので、すこーしサボり気味なのもので、自分の気持ちを引き締めるためにやることをリスト化してみました。
あと、1つ補足しておくと、どの練習もスピードばっかり求めて「超速くやること」を目指していません。むしろゆっくりでもいいので、「無駄なく、スムーズに」を重要視しています。
ぼくのスタイルだと、実際の猟でもそんなに大急ぎでやることはほとんどなく、むしろ獲物に悟られないようにゆっくり……でもシルエットは動かさないように射撃姿勢まで持ち込むのを目標にしています。だから「スムーズ」みたいな部分の方が重要。
ぼくの場合は、こういうのを「練習だ!」と固くやっているのではなく、むしろおもしろいと思ってやっている内容です。だから練習だなんて思ってないのが正直なところ。
自分の道具に慣れるのって良いことだと思いますよ〜。
※【最後に】こういった練習をするときは絶対に実弾はロッカーに入れた状態でやりましょう。なにかの都合で実弾を出していて、それを寝ぼけて装填してしまうことがあればアウトです。誰も見ていないときでも、ダミーカートは指差し確認をして、1%でもミスが起こる余地のない練習を心掛けましょう。
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