本の営業も兼ねた東京旅行と初めてのサイン

本の出版に合わせて東京に行ってきた。もともと関東育ちで、東京でも8年も働いていたし、北海道に越してきたのも約半年前だから、東京に行くからといって浮き足立ったりもしないつもりだったけれど、いざ行って見ると「せっかく来たんだし」と妙にワクワクソワソワ。

東京出張でのあれこれをざっくばらんに……。

拙著の営業とご挨拶

第一の目的は拙著『山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記』の営業と書店さんへのご挨拶。

一般的に、著者として書店を回って挨拶する必要はないらしいが、自分の本を売ってくれている現場を見てみたい気持ちもあり、限られた店舗ではあるが回ってみることにした。

正直な話、超無名のわたしの本が書店に並ぶ様子などまったく想像できず、きっと限られた店舗にしか置かれていないだろうと思っていたのだが、いざ都内の本屋を回ってみると、大型の店舗はまず間違いなく置いてある。それも新著だからか、平積みされて目に付きやすい場所に陳列されていた。

ありがたい話です。

特定の書店を贔屓する気はないのだけど、神保町の書泉グランデさんの狩猟コーナーは凄い品揃えだった。主要な狩猟本はかなり取り揃えており、それどころかわたしも知らなかった本もあり驚いたほど。

最近、本といえばAmazonになっていたけれど、やっぱり書店の力はすごい。実際にパラパラとめくりながら選ぶ喜びは計り知れない。

本のカテゴリーを考えると「アウトドア用品店にも置いてもらいたいな」と思い、大型のアウトドア用品店も回った。書店と違い、そもそも書籍を扱っている店と扱っていない店があるのだが、幅広く書籍を扱っているお店ではすでに取り扱ってもらっているか、「これから置く」と言ってくれている店が多かった。

そうやって「営業のために——」とかこつけてアウトドア用品店に行って、素直に店を出ることなんてできない。普段、近所に大型のアウトドア用品店がないので、ここぞとばかりにアウトドアギアをあれこれ手に取って感触を確かめたり、その重さを確認したりする。

とくに気になっていたのが、ガソリンストーブだ。

強風＆厳冬期でも使いやすいガソリンストーブを探していたのだが、カタログ情報だけではなく、使っている人のリアルな意見も聞いてみたかった。そこで神保町にある石井スポーツ登山本店に行ったときに、あれこれ相談してみた。

細かい話はまた別の記事で書くつもりだが、強風＆厳冬期となると、やはりストームブレイカーを勧めるとのことだった。その場ではちょっと迷って立ち去ったものの、あとになって同じ店に戻って購入（話だけ聞いておいてAmazonで買うような不義理はできない！）。

要点だけ書くと——

ついでに何となく後回しにしていたミレーのドライナミックメッシュのパンツを購入。これで晴れて上下メッシュとなる。

いろいろ銃砲店にもお邪魔した。懇意にしているお店はもちろん、初めてのお店も。

その中でもっとも長居してしまったお店は豊和精機さん（長居しすぎた、ごめんなさい）。事前に予告していたこともあり、Twitterでしか交流のなかった方々が集まってくれました。

「サインを」と言われてしまったので、断るのも無粋だろう、と初めてのサインを。サインって言っても、まぁ名前を書いただけなんだけど……。そんなんで喜んでもらえるならそれもよし。みなさんに可愛がってもらえて、うれしいですよ。

やまくじさんがサインするのを撮る人を撮ってみるw pic.twitter.com/o2Gd6BS3lh

— （遊）豊和精機製作所 (@HowaSeiki) December 8, 2019

あとは仲の良いハンター・射撃仲間と酒を飲み精気を養い、編集さんとも酒を飲み今後の展望を語り合い、久々に親とも酒を飲んで親孝行を果たした。

要するに遊ばせてもらった。

拙著が発売されて約1週間が経ち、ぼちぼち感想がSNSやAmazonにも出てきて、それが概ね良い内容なのでホッとしている。自分の本を安易に謙遜することは言わないようにしているのだけど、実際のところ「喜んでもらえるだろうか？」と不安なのは事実で、その心配が少しだけ払拭されて安心している。

というわけで、できることはやった。

あとは多くの人の元に届くのを祈るばかり。まだ発表はできないが、ある地域のコミュニティFMラジオへの参加の話なんかも頂いた。もしそういうお誘いがあれば、可能な限り出たいと思っていますのでお声がけください（twitter@yamakuji_jpでDMください）。

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