樹木の同定入門にオススメのiOSアプリ「葉っぱ図鑑」
わたしは樹木に興味を持って、図鑑片手に近所の樹木を同定して楽しんでいるのですが、ふとした外出中に便利なアプリを見つけたのでご紹介します。
葉っぱ図鑑
このアプリ、名前の通り樹木の “葉” を軸にした図鑑です。
400種類の樹木が掲載されており、そのすべての葉の写真を見ることができます。
とても使い勝手が良く、わたしは外出中なんかに「あれ、この木はなんだろう?」と思ったとき、こいつで同定してみます。
このアプリの魅力を挙げていきたいと思います。
1. 実物大の葉の写真
なんとこのアプリ、葉の写真を実物大表示することが可能です。
リアルな大きさで見ることができるというのは、とても参考になります。どの図鑑も3~5cmなどと大きさが書いてあるのですが、数字じゃイメージできないのでありがたいです。
2. 葉の裏もちゃんと掲載
葉の写真は表だけでなく、裏も掲載されています。
地味ですが、大事なことで、葉っぱだけで同定しようと思うと裏側も大事なファクターになります。
3. 条件検索の使い勝手がよし
条件検索の使い勝手がとてもいいのです。
絞り込める条件をすべて列挙すると……
葉の形、葉身の大きさ、葉のふち、葉のつき方、落葉・常緑、樹高、地域、気候、生育環境、樹皮、花の色、花の時期、実の色、実の時期、科名、ワード検索
で、ワード検索以外は選択していく形なのですが、地味に嬉しいのが複数選択できることなんです。
たとえば《葉の大きさ》は「小=0~3cm、中=3~10cm、大=10cm以上」と3つから選ぶのですが、実際に同定するとき、微妙な葉の大きさのときに迷うんですよね。
「これ(同定したい木の葉)、4cmあるけど、もしかしたら個体差で大きいだけかもしれないし……小かな……中かな……?」
そんなときに小と中を両方選択しておけば、ひとまず大だけは除外することができるというわけです。樹高なんかも同じことが言えますし、葉の形だって微妙な場面があるものです。
そんなときにとりあえず「これは絶対違う」というものを除外して、残りを選んでおけば絞り込んでいけるというのはとても便利なんですね。
4. 類似の木を紹介してくれる
樹木の詳細ページに行くと「見分け方」という欄があり、そこで類似の樹木との違いを説明してくれています。たとえば《イヌブナ》を見ると――
葉はブナに似るが、側脈が10-17対と多く、裏の脈沿いに長い絹毛が多く、ふちの波形がやや小さい。(後半略)
なんて具合に説明があります。これが2重の意味で便利なんです。もちろん1つ目の意味は「見分け方」として便利なのですが、意外と多いのが――
「あれ~、この木に似ているんだけど、微妙に違うんだよなぁ~」
というとき。「イヌブナの葉っぱに似てるけど、なんか違うぞ」というときに、とりあえずイヌブナのページに行けば「ブナに似ている」と書いてあるわけです。で、ブナのページを見てみると「ああ、こっちだこっちだ!」と正解にたどり着けるというわけ。
樹木ファンには良い勉強になります
条件で絞り込んでいくときに、対象の木を観察し「互生で……、鋸歯で……」とその木の特徴を学んでいくことができます。
その過程が凄く勉強になるんですね。
手元の図鑑があるときはできるだけ図鑑で調べるようにしているんですが、ないときでもサクッと調べられるこのアプリがわたしは好きになりました。
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