【考えてみよう】狩猟向きの仕事ってなんだろう

最終更新日

前にどこかで「将来狩猟をやりたいのですが、狩猟しやすい職業ってなんでしょうか?」という質問を見たことがあります。

「なんでもいいんでない?」

なんていってしまっては元も子もないので、いくつか例を挙げながら、仕事と狩猟の関係を考えてみたいと思います。

ちなみに対象読者は10代の人。これから仕事に就く人です。だから、ざっくりした話になります。

「狩猟をやる」とはなにか?

いきなり定義の話からになりますが、「狩猟をやる」とはどういう状況かを明確にします。

ここでは「職業として狩猟をやる」ではなく、あくまで趣味として狩猟をやることを指して「狩猟をやる」という言葉を指します。

 

狩猟で必要なものは「時間と金」

どんな趣味でも同じですが、狩猟で必要なものは時間とお金です。どちらか一方では成立しません。

また猟期があるので「時間」は主に冬に必要です。もちろん射撃練習や猟場の下見のために夏も時間があるに越したことはないですが、冬に時間をとれないことには出猟できないので、圧倒的に冬の時間の方が優先度が高いと言えます。

 

お金はどれくらい必要か? 細かい金額の話は置いておくとして、ほかの趣味と比べて特別に高いってことはまったくありません。

かかるお金については下の記事で触れていますので、ご覧ください。

▶狩猟は金持ちの道楽か?

結論を言えば……

初期費用:20万円台
ランニングコスト:10万円台/年

ってなところでしょうか。これを頭に入れておきましょう。

 

仕事に求められる条件

ここまで書いたことから分かるように、趣味の狩猟を存分に楽しもうと思っているならば、これが条件になると思います。

  • 年に10〜30万くらいは遊びに使える給料
  • 少なくとも週に1度は休める仕事。もっと休めるならなお良い。

 

さて、ここまでの情報を踏まえていろんなお仕事を考えていきましょう。星印はわたしの独断と偏見です。もちろん同じ職種でも会社や地域によってピンキリなので、あくまで参考程度にお願いしますね……。

 

1.会社員

お金:☆☆☆☆
時間:☆☆☆

「会社員」って仕事があるわけじゃないんですけどね……。

世間一般的なイメージとしての「会社員」を思い浮かべてみましょう。週休二日制で少しはボーナスも出ることが多いでしょう(まぁ、会社員ってくくりはあまりにザックリしていますけどね。休みがなかったり、ボーナスがない薄給なお仕事もありますから……)。

会社員はなかなか狩猟向きなお仕事です。安定してお給料も入るし、お休みも安定しているし、そのうえ有給休暇もあります。わたしの知人にも、有給を貯めておいて、冬にドカッと使うタイプのハンターがいます。

たとえば有給が10日あるならば、3ヶ月の猟期のほぼ毎週末を3連休にしてしまうことが可能です(金曜を休む、など)。そうすれば、泊まりがけの狩猟もできるし、少しは遠征もしやすいし、3日連続で出猟できちゃうわけです。

「そんなの無理だよ」

という人もいるでしょうけど、前働いていた会社でこれをやっている人がいました(ハンターではないけど)。その代わりみんなが休む夏休みなどは休まないわけです。

 

淡々と続けられるという意味で、実は1番よかったりするかも。

 

2.経営者

お金:☆☆☆☆☆
時間:☆?

またざっくりしていますが、会社員に対して、経営者はどうか考えてみます。いわゆる個人事業主ではなく、中小企業以上の会社経営をするパターンです。

これは意外と楽ではありません。儲かりさえすればお金に余裕はあるでしょうけど、経営者っていっつも仕事を抱えているし、雇用している社員もいますので、「有給とって気ままにお休み〜」ってわけにはいかないんです。社員に給料を払わないといけないので、けっこう大変なんですよ。

法律面から考えてみてもそうなんですが、経営者の労働環境は守られていません。労働基準法は雇用される側を守るものですからね。経営者は超ブラック状態ってことも少なくないわけです。

知人にけっこう大きな会社の経営者で、ハンターやっている人がいますが、お金はあっても猟はシーズンに10回も行けてないはず。たぶん5〜6回くらい? だからあまりオススメしないです。

 

3.自営業

無限の可能性があります。すべて自分次第。自営業の中でもいくつかパターン分けしてみます。

 

3-1.物作り系

お金:☆?
時間:☆☆☆☆?

たとえば物作り系のお仕事(レザークラフトとか、ナイフ作家とか)ですと、時間の使い方は自分次第です。日中は狩猟。夕方から仕事。なんてことも可能。

その代わり収入の不安定さが怖いところ。安定すればかなり狩猟しやすいと言えますが、そこに辿り着くまでが茨の道。

ちなみに「ライター」の仕事も、このカテゴリです。ライターならば好きな時間に働けるわけです。今これを書いているのは深夜0時。日中は猟、夜は仕事なんてことはもちろん可能。……だけど、これだけで暮らしていくのは簡単ではありません。

 

3-2.店舗経営系

お金:☆☆?
時間:☆☆☆☆?

店舗経営系の仕事は、純粋に休んだら休んだだけ収入が減っていきます。当たり前ですね。だから休めないわけです。休むためには人を雇用して、自分がいなくても回るくらいの状況を作る必要がありますが、これまた意外と大変な道。

 

3-3.季節変動のある仕事

お金:☆☆☆?
時間:☆☆☆☆?

実はオススメなのが「季節性のある仕事」です。

たとえば観光業。地域によりますが、夏がピークで冬は閑散期という地域も多いです。もし夏の間に1年分のお金を稼げれば、冬は狩猟三昧でもOKということ。逆だと最悪で、冬がピークになるスキーリゾート地でペンションなんて始めちゃったら、猟はできないでしょう。

宿泊業もそうですが、ほかにも観光地での飲食業・カフェ経営・レンタサイクル・ガイド業などなどあります。

 

で、何がオススメなのか?

ダラダラ書いたけど、わたしなりに「狩猟がしやすい仕事」を考えてみます。

まずはちゃんと週に2日くらい休める会社員。これかなり良いです。なんかありきたりな答えに聞こえるかもしれませんが、ひとつの真理です。

会社員をやりつつ、狩猟を始めれば数年は楽しめるはずです。で、「もっとやりたい」と思うなら、それから自営業を検討してみては? 季節性のある仕事か、自分で完全にコントロールできる物作り系のお仕事が良いでしょう。

会社で働きながら、副業的にそういうことを始めてみて、食っていけると思ったら、会社を辞めれば良いんです。

 

また、もしも選べるなら「週末休み」もいいんですが、「平日休み」の仕事もオススメです。巻狩とかに参加したいなら週末休みが必須ですが、逆に1人でやりたい人は平日が強いです。山に人が少ないですから(林業従事者などがいるので注意)。

 

「こんな仕事は狩猟にむいているよ」という仕事があったら教えてください。追記していきます。

 

〜追記〜

Twitterでいろいろご意見を頂きましたので、それを受けていくつか追記していきますね。

【農業】

いわゆる季節性のある仕事なので、冬は時間を取りやすい。また自分の畑の獣害被害を受けて、駆除に参画しやすいというメリットもある。

 

【地方の公務員】

時間・収入の面で安定しているから、かな?

 

【医療系】

わたしは身近にいないのでわかりませんが、収入は多いでしょう。時間も融通が利くのでしょうか(忙しいイメージでしたが)


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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