エアライフルの中古銃を勧められたけど買わなかった理由
つい最近、Twitterでフォローしている方から「エアライフルの中古銃を手放したい人がいるんだけど、やまくじさんはどうですか?」と勧めていただく機会がありました。その銃はFXサイクロン。あまりエアライフル事情に明るくないのですが、いわゆるプレチャージ式エアライフルの定番と言える銃のようです。
「やまくじさんどうですか?」
と声をかけて頂けた理由は、前に「エアライフル興味ある!」という内容のツイートをしていたからでしょう。まさにその通りで、本当に興味あるんです。すごい興味あるんです。FXサイクロンもすっごい「いいな」と思いました。
でもお断りさせて頂きました。
なぜか?
銃は買って終わりじゃない
銃を買うのはさほど難しいことではありません。特にすでに1梃の銃を所持しておりますので、警察署に「買いますよ」と申請さえすればOKです。特殊な銃であったり、用途を理解して頂けないようなものでない限り、申請が通らないことはありません(少なくともわたしの申請する管轄では)。
また、銃自体は安いものではないとは言え、車を買うような額にはなりません。今回ご提案いただいた金額も十分貯金から払える額でした。
でも、買ってからのことを考えてお断りさせて頂きました。
というのも、銃って買って終わりじゃないんですよね……。
ましてやエアライフルはまったくの門外漢で無知。買えば——
- エアライフルの研究
- 弾の研究
- おいしい気圧の研究
- 射撃の練習
など、やることがたくさんあるんです。しかも、やるなら一生懸命やりたいタイプなもんで、今でも忙しくて、自分が満足できるだけスラッグ射撃の練習もできていないのに、ここでエアライフルまで始めてしまったら、ちょっと手が回らなくなるな、と確信しました。
スラッグ射撃も奥が深いし、楽しんでいるので、限りある時間とお金をできるだけそちらに費やそうと思ったわけです。
銃を持つコスト
なぜこの記事を書こうと思ったかと言えば、銃を持つというのは結構なお金と労力の上になり立っているのだということを、これから所持しようとする人に知ってほしいから、です。
たとえばこちらのブログを見ていただくと金銭的なコストのイメージが湧くと思います。
▶猟銃を維持するための1年あたりのコストを確認してみた|吾輩はプアである
結論としては、極めて最低限の射撃練習+出猟10回で10万円程度、と試算されています。射撃の練習はクレーを3回程度としているので、あくまで銃の所持許可の更新で「練習不足」を指摘されない程度の練習量かと思います。上達したいのであれば、さすがにもっと通う必要があるでしょう。
また、お金のコストだけでなく、時間的なコストもあります。
射撃場は近所にあるもんでもありません。多くの人は1〜3時間かけて、射撃をしに行きます。わたしも1時間ちょっとかかっています。となると、ちょっと射撃をしに行けば半日〜1日のイベントになっちゃうもんです。
銃の所持許可申請で警察に行ったり、試験を受けたり、講習を受けたり、「アーー忙しい」と感じると思いますが、その忙しさは銃を所持している以上つきまといます。もちろん好きな銃で好きな射撃をやるわけですから苦ではないですが、「他の趣味」にあてる時間とお金は削がれていくのも事実です。
わたしも銃を所持してから、他の趣味をどんどん削り、銃と猟に関わることにできる限り時間をかけるようになりました。
わたしは射撃も猟もすごく楽しんでいます。一生やりたいとも思っています。だから本当になんの苦でもないですが、片手間にはやりにくい趣味だよなァと時々思うのも事実です。
そして、真面目にやりたいからこそ、安易に「あれもこれも」といろんな銃を所持できないな、とも思いました。
少しずつ、ゆっくりと……
エアライフルは今後も永遠に手をださない、というわけではなく、生活が落ち着いて、「もう少し新しいことにチャレンジできそう」という余裕が出たら、ぜひエアライフルも初めてみたいと思います。
Twitterでは書きましたが、第一子が生まれまして、なにかと忙しいのです。また仕事的にも新しいことに挑戦していて、それがまた忙しい……。
半年後には余裕が出てくるのかもしれないし、そうなればいいなぁとも思いますが、まぁ、とにかく、焦らず騒がずゆっくりと……。
P.S.
エアライフルの打診をいただいたことはめちゃくちゃ嬉しかったんです。それこそ、その場でFXサイクロンについて調べて、これ良いねぇ、と思うくらい興味はありました。ただ「今じゃない」それだけのことでした。
また良いお話があれば、懲りずにお声かけください。
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