人の猟に同行するときの荷物について
昨日の記事で人の猟に同行するときの心構えについて書きました。
そこと重複する部分もありますが、この記事では一歩踏み込んで、「人の猟に同行するときに持っていくもの」を私なりに書いてみたいと思います。
人の猟に同行するときの荷物について
まず人の猟に同行するときの荷物の基本的な考えは――
- 臨機応変に対応できるか?
- 何かあったら自分でけつを拭けるか?
の2点に集約されるかな、と思います。
これから挙げるものも、この基本をもとに考えたものになります。
またここでは荷物すべてを挙げるのではなく、特に意識的に持って行っているものだけを挙げています。たとえばFAKなどは挙げていませんが、それはどんな時でも持っていくものだと思うので挙げていません。
1. ちょこちょこ食べられるもの
これは「臨機応変」に対応するものですね。
自分が空腹を感じたときに、先導するハンターさんを呼び止めて食べるわけにはいきません。かといってただ根性論で我慢を続けていたら自分が倒れてしまいます。
というわけで、行動しながらでも食べられるものを持っておくことは結構重要だと思ってます。
羊羹とかスティックパンとかなんでもいいと思います。音が出にくいものだと尚のこといいですね。
2. 1枚羽織るもの
リュックの手の届きやすい場所に1枚羽織るものを持っておくと役立つと感じました。
たとえば歩き続ける忍び猟だと薄着になります。しかし、先導するハンターさんが立ち止まれば、こちらも立ち止まらなければなりません。あるいはペースを下げるかもしれませんし、単純に北側の斜面などに入って極端に冷えることも考えられます。
そういうときにさらっと羽織れるものがあると救われます。
3. タオル・手ぬぐい
これも防寒的な意味合いが強いですね。
タオル・手ぬぐい的なものを手の届くところに持っておいて、冷えてきたらすぐに首や顔に巻く。これだけでもそんなずいぶん救われますし、巻く過程で音もしないので、獲物の気配に神経を研ぎ澄ましている場面でも比較的やりやすいかと。
また、私な場合はカメラを持って同行するので、汚れたレンズを払うのにも使えます。先日、雪の中で猟の取材をしたときは、何度か腰まで雪にハマり、そのとき、レンズが雪だらけになりましたが、タオルで拭けたので助かりました。
4. メモ帳
やっぱり人の猟に同行するわけですから、何か理由があるはず。
相手の貴重な時間を分けていただいているのですから、ぼんやり同行せずにメモ帳の1つも持っておきたいですね。
スマホでもいいと思います。私は手帳を持っていきますが、スマホも使いますね。
スマホなら足跡などの記録的な写真も撮りやすいし。
5. 水ではなくポカリ的なもの
これは自分なりの工夫ですが、水もただの水ではなくポカリや経口補水液などにします。
理由は2つあります。
まずはエネルギー補給を気にしてのことです。水を飲むときに同時に糖分を補給できるので、ちょっと食べられない時間が続いた時も安心。
2つ目の理由は塩分不足で足がつるのを防ぐため。前に1人で山を歩いていて、極端に何も食べなかったら、下山時に足がつって苦戦したことがありました。運動不足とは思えないので、塩不足だったかな、と考えています。自分の猟なら休み休み下山すればいいのですが、同行しているときは迷惑をかけるので避けたい事態です。
6.GPS/地形図
同行していて逸れたら本格的に1人行動になります。
「ぼんやりついてきたから帰り道がわからなーい」
なんてことになったら大変です。実際、ただついていくとなかなかルートは覚えられないですよね。
電話が通じればいいですが、圏外ならどうしますか? 結構大変な事態なんです。
そこでGPSと地形図は持っておきましょう。スマホのGPSアプリでもいいと思います。寒冷地だとバッテリーの減りが早かったり、そもそも端末が使えなかったりするので、極端な環境に行くときは、それに対応した道具を選ぶ必要があります。
あとは登山的な常識で
最初に書いたようにあとは登山的な常識で荷物は考えましょう。
とはいえ、猟となると機動力も重要。あれもこれもとでかいザックいっぱいの荷物になると、それが原因で疲れて動けなくなってしまいます。自分の体力との兼ね合いで良い塩梅を見つけなくてはいけません。
わたしも模索模索で毎回「今回はこうしてみようか?」「やっぱあれを持ってくりゃよかった」と試行錯誤を繰り返してます。
ただここで挙げたようなものは結構「あってよかった」の感じるアイテムです。
「これも必要じゃない?」というアドバイスがあれば是非お願いします!
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