単独猟日記:シシを狙えば鹿が出る
まだ猟期も始まったばかりですが、今日からは鹿を撃つのを控えて、シシ狙いに絞っていくことにします。——と思ったら……。
シカを控えてシシを狙う理由
来年以降、北海道への移住を検討しています。移住はだいぶ現実味を帯びており、あと1つ2つの問題が解決すれば実現に至るという状況です。
そうなれば、当然「引っ越し」が発生するわけですが、もし今、144リットルある冷凍庫をびっしりシカで埋めてしまったら、そのすべてを引っ越しの際に運ぶなり、人にあげるなりしなければいけません。
正直それだけの肉をもらってくれる人は周りにいませんし、北海道に行ってもシカは獲れるので、ちょっと馬鹿らしいかな、と。
イノシシであれば北海道で獲れないから持っていく価値があるかな、と思っています。
またイノシシであればシカのようにポンポン獲れないので、うまくいっても2〜3頭(下手すりゃ0頭)でしょう。
というわけで今期はイノシシに絞って取り組もうという作戦です。
……で、まずシカ!
まずは、去年の経験から、比較的イノシシとの遭遇率が高いエリアに向かいます。そのイノシシエリアの入口とも言える場所でふと違和感が……。
小鳥の枯葉を踏む音に混じってわずかに異なる音が……。
気のせいにも思えるけど、こういうときは用心するに越したことはありません。
音がするあたりはちょうど地形の関係で死角になっています。「もしもその動物が歩いていたら出てくるであろう場所」を予想し、その場所に出てきたら撃てるよう、腰を降ろし、膝射の準備をします。
双眼鏡でジーッと待つこと10分弱……。姿を現したのは角の大きなオスジカ。やや警戒心を持っていますが、おそらくわたしが歩く音を聞いていただけで、まだわたしがどこにいるのか分かっていない様子。匂いを嗅ぐような素振りをしつつ、全身をさらけ出しています。距離にして60〜70mくらいってところでしょうか。
一瞬「撃つか……?」という気持ちも湧いてきますが、シシ縛りでがんばるんだろ! と自分に言い聞かせてスマホを出して撮影することに。
カメラを向けたらその動きで気取られたようで逃げていきました(記事の末尾に動画を挙げておきます)。
カモシカ、シカ、カモシカ……
そのシカが走り去った後、歩き始めるとすぐに現れた黒い毛の四つ足!
一瞬、イノシシかと期待してしまいますが、よく見ればカモシカ。本当にカモシカは見る角度によってはイノシシに見えますね。双眼鏡必須です。
さらに20分ほどして、鹿の群れに遭遇。
またカモシカに遭遇。
肝心のイノシシが現れません。わたしが “イノシシの多いエリア” だと思っている場所を歩くとたしかにシシの糞はあるし、足跡もいくつかみかけましたが、どれもやや古い(昨日くらい?)。確実に「今日の足跡」と思えるものがあれば、トラッキングして探すのもありなんですが、そういう新しい足跡は見つけられませんでした……。
単独忍びのイノシシ猟は茨の道……
単独でイノシシは難しいとはよく言われることですが、獲る人は獲るんですよね。
Scarecrowさんとかリロ氏さんとか、結構単独でイノシシを獲っています。もちろん山によって絶対数も違うので、あんまり比較しても仕方がないのですが、ただ「まったく無理」ではないことだけは確かです。
なんにせよ、本気で取り組んでみないことには突破口も見えてこないと思うので、どうにかこうにかイノシシ1頭を獲るためにもがいてみたいと思います。
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