単独猟日記:山の中で出会うのは獲物だけじゃないんだなァ

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先日、午後だけ猟に出ることができました。そのとき初めて山の中で「あるもの」に出会っちゃいました。まぁ、笑い話です。

小雨の中で出猟

ある日の午後、仕事を午前中で終えて、午後だけチョロッと出猟することにしました。

実はわたしが慣れている猟場は11月15日解禁なので、今行けるのは下見こそしたものの、まだそれほど慣れていない山です。というわけで、山を知る上でも時間が許す限り歩いておきたいなと思っています。

雨だとやや気が滅入るのですが、晴れていると思っても山に入れば雨が降ることもあります。あまり気にしないようにするタイプです。

少なくとも上着は撥水性のあるものを着ていますし、帽子はハットを愛用しているので多少のためでも耐えられます。ズボンはびしょびしょになりますけど……。

 

“それ” は突然やってきた。

キツい斜面をコツコツ登り、ようやくちょっと開けた場所にやってきました。比較的遠くまで見渡せる場所です。物陰に隠れつつ、ソーッと顔を出して様子を伺います。

パッと見ではシカがいそうに思える地形でした。物音がした気がしましたが、何も見えません。斜面を登って疲れてもいたので、休憩がてらしばらく待ってみることにしました。

 

遠くから排気音が聞こえてきます。斜面を降りたところにわたしが車を止めている林道がありますから、その林道をバイクかなにかが走っているのだろうと思いました。

その音は段々と近づいてきます。音を聞いただけで1〜2台の音ではないことは明らかです。

どんどん近づいてきますが、音のやってくる方角がおかしい。林道は下にあるのに、音は情報から聞こえてくる。

「まさか上に林道があるのか?」

急いで地形図で確認しますが、もちろん林道はありません。

音がどんどん近づいてきて、姿を現したのはオフ車の集団でした。

 

「危ねぇ」

斜面の上の方にバイクが1台止まります。後ろからどんどんやってきます。

「人がいるぞ!」

先頭のバイクのドライバーが後ろの仲間に伝えます。こっちは鉄砲を持ったハンターです。警戒されても面倒なので、あえて鉄砲を見えるようにして手を振ります。

「猟師だよ」
「危ねぇ」

何人かが口々に言っているのが聞こえます。正直「危ない」といきなり言われたのは「おいおい」と思ってしまうのですが……。

 

まぁ、山はみんなのもの。「こんにちは〜」と和やかに声をかけつつ、近寄っていきます。

見た感じ、わたしが登ってきた斜面をバイクで降りていきたいようです。

「もし通るならどうぞ〜」とわたしが横にどいて、そこに腰を降ろします。

結局、10台くらいいたバイクが一斉にそこを下っていきました。最後のバイクはこちらに頭を下げて、こちらも手を振って別れを告げ、バイクの排気音が聞こえなくなるまでそこに座ってました。

 

まぁ獲物は……

その後、数時間歩きましたが、獲物のいる気配はありません。

まぁ、そりゃそうですよね。そこの一帯はバイクが走り抜けてきたところですから。

どうにか歩き続けて、バイクが入り込んでいなかった尾根を目指します。

 

2度続けておなじパターンのシカを逃す!

時間はすでに3時を回り、日没が迫っています。

バイクの一件でややテンションが下がっているものの、山を知るという意味ではこうして広い範囲を歩き回るのも大きな収穫です。

ふと見ると足下に新しい足跡。一直線にわたしから離れる方向に向かっています。どうやら新しいみたい。その足跡を追い始めて数分後です。切り込んだ谷の底にシカが1頭いました。

完全にこちらを警戒していて、視界に入った途端猛ダッシュで死角を使いながら逃げていきます。どうにか見える場所を探して追いますが、シカの方が速く撃沈。シカは川を越えて、向こうの尾根に逃げていきました。

その30分後です。またもまったく同じシチュエーション。新しい足跡がいくつかあったので追っていたら、やっぱり谷間に潜んでいて、同じように逃げられました。

 

教訓:逃げるシカは谷底で待つ。

これはもう教訓を教わったとしか言いようがないですね。

恐らくシカはわたしの気配を察して逃げることにしたのでしょう。細かい尾根と谷が続く地形です。尾根の上にいるといろんな方向から見えてしまうので、恐らく谷に降りて、「気付かれなければやり過ごそう」と思ったのでしょう。

新しい足跡があって、わたしももっと警戒しなけりゃ行けませんでした。ひょいっと気軽に谷を覗き込んじゃいけなかったんですね……。せめて、装填して、心の準備をしていれば、あるいは撃てたかもしれません(それにしたってすぐに走られて、しかもすぐに死角に飛び込んでいたので、獲れた気はしないんですけど……)。

ともかく、前半でのバイクグループとの出会いで、やや沈んでいた気持ちも一気に盛り上がり、この日は終猟。

射撃と違って、猟期中は時間さえあれば、お金を気にせず出猟できるのが嬉しいですね。のんびりがんばりましょう。

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