必須じゃないのかもしれないけど、あると便利なガンレストを手に入れた

最終更新日

ガンレストって、どうも「絶対必要」とは思えず、しかも射撃場にあるもので代用できちゃったりするもんだから、買う気持ちがあまり湧きませんでした。

ところが先日「ほしいな〜」と思うことがあり入手。ご紹介します。

適当に代用してきた日々

わたしがよく行く射撃場では手作りのガンレストが自由に使えるようになっています。こんなものです。

木の台とジャッキで出来ています。ひとまず銃は固定できるし、高さはジャッキで調整できるし、まぁ使えます。

が、やっぱり不安定。めちゃめちゃガタガタするんですよ。左右にがたつくので、わたしはいつも左なら左、右なら右に押しつけて、その状態で撃つようにしていました。

 

なぜばらつく?

最近、お世話になっている方からスコープを頂きました。

参考:新しい猟用スコープを頂いてしまったのでご紹介 “ブローニング 2-7×32”

 

で、このスコープを使うためには当然、ゼロインをしなければいけません。

そこで、先日射撃場に行きまして、いつも通りゼロインを始めたんです。もう何度かやってきた作業なので、慣れてるとまでは言わないものの、それなりにスムーズに完了しました。

 

——が、しかし。

「なんか着弾がばらつく……」

 

微妙なばらつきです。時々ポン!と10〜15cm程度飛ぶんです。そのズレも上だったり、下だったり、なんかおかしい。スラッグはどうしても多少の不安定さがあると言いますが、感覚としてもう少しまとまってもいい気がしていました。これは感です。

「もしかしてスコープが壊れてる?」

と一瞬思ったほどです。中古のスコープですし、壊れるときは壊れます。これをくれた方も「まぁ、古いものだからいつ壊れるか分からないよ」と仰っていたので、もしかしたら「ゼロインをしている過程で壊れたのではないか」とさえ思ってしまいました。

 

話は変わるようですが、わたしは元々システムエンジニア&プログラマ。仕事柄ソフトウェアのバグの対応もよくやってました。そのとき学んだことは「大抵の問題は、物が壊れているのではなく、使っている人間が原因である」ということ。

「これ、壊れてるよ」というクレームのほとんどは、使い方が間違えていたり、なんらかの勘違いから起こっているのが現実です。

 

その考えから言えば、現状の着弾のばらつきも、スコープの問題ではなく、自分に原因があると考える方が自然です。

(こういうときにうまい人に撃ってもらって、ダブルチェックするということが出来ないのが悔しいですね)

 

ガンレスト……おまえか?

で、原因を考えたとき、わたしが思ったのはガンレストの不安定さです。不安定でぐらつく中で撃っているので、自分としてもバシッと委託できている自信がありませんでした。

「委託している、と言いながら、じつはかなり無理な姿勢で撃ってるよなァ」

——なんて思っていたときのことです。

「ガンレスト入ったんだよ」

と射撃場の方が言うじゃないですか。まぁ、値段も普通でしたので、頂くことにしました。普段は何でも長い検討をして買うわたしですが、これはその場で買ってしまいました。まぁ、これも縁かな、と。

 

組み立ててみる

ガンレストはこんな感じで売られているんですね。地味に組み立てが面倒でした。

 

パーツを出すとこんな感じ。それなりに重いです。がっしりしてますね。

 

さっそく鉄砲を乗せてみます。おお〜、いいじゃないですか。ちなみに、中心部分の広いスペースは小物を置いたり、砂袋を置くようです。小物を置く必要もないと思うので、やっぱり砂袋用でしょうね。

 

先台を乗せる枕も砂で重くなっています。が、正直、もっとガシっと固定されていてほしいかな。なんかベルクロで適当に固定する仕組みなのが不満ではあります。が、撃つ上ではあまり問題ないんでしょうね。

 

わたしが唯一イラッとしたポイントはココ。銃床を乗せる部分を見てください。

 

このように銃床を差し込んで固定するようになっています。内側はゴムっぽい素材になっていて、銃床に傷がつくような心配はありませんが、問題はその幅です。

下記の写真を見れば分かるように、わたしは銃床にチークパッドを後付けしています。だから、ちょっと太くなっているんですね〜。

するとどうでしょう。このガンレストに乗らないのです。まぁ、ガンレストが必要になるのって、ゼロインするときとか、なんらかの調整をするときだと思うので、そのときくらいチークパッドを外せばいい話ですから我慢はできますが、やっぱり不便ですよね〜。

それに鉄砲の掃除やメンテナンスでもこのガンレストが使いたいので、そのときにうまく乗らないのがすごく不満です。

まぁ、無理に乗せようと思えば乗りますが、その状態では撃てません。掃除くらいは出来ますけど……。

 

わたしのようにチークパッドをつけている人はちょっと注意したほうがいいです。ダメってわけじゃないけど、地味に不便。

 

で、ゼロインは?

改めて射撃場に行って、ゼロインしてきました。

これが、ばっちり! 結局、前回調整したときに概ね合っていて、1〜2クリックの微調整をしただけで合いました。

へんな飛びもなく、ちゃんと自分が思ったとおりの着弾となり、ひと安心。

 

ただし、ガンレストがあれば銃がガッチリ固定されるかと言えば、そんな簡単な問題でもありません。結局、ガンレストを置く台(射撃場によっては机だったりしますね)がふらついていれば、銃もふらつきます。

わたしが行く射撃場もガンレストを置く台がベニヤ板で、体重をかけるとわずかに下がるんですね。だから気を使います。

とはいえ、やっぱり前よりもズッと安定するようになり、着弾もまとまりました。

 

ともかく、ガンレストって「絶対必要」ではないかもしれませんが、射撃人生の中でずーっと使えるものでもありますし、それこそライフルを使うようになっても、活躍する道具だと思います。

必要だと思ったら買ってみてもいいかもしれませんよ。

ちなみに自作する人も結構いますね。わたしもDIYしようかな〜なんて思ったのですが、最近は仕事が忙しくなってきて、DIYに時間を使いたくなくて買っちゃいました。

 

 


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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