単独忍び猟をやっていて気付いたシカのこと

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初心者なりに暇さえあれば山に行ってシカを追っかけています。単独忍び猟は本当に難しいですね。行くたびに何か発見があって、なにか分かったと思ったら、また悩んで……という感じ。

それでも、いろいろ「シカに関する発見や気付き」がたまってきたので、いくつかメモしておきたいと思います。

すべて初心者のわたしの気付きなので間違いもあるかもしれませんし、第一、相手だって生き物だから個体差があります。あくまで「1つの気付き」としてご理解ください。でもどれも実際に自分の目で見たことなので、まるっきり間違いではないと思います。

次の猟期の自分へのメッセージですね。忘れないように。

1.音を出すと逃げる?

単独忍び猟では静かに歩くことが基本です。抜き足、差し足、忍び足……と静かに歩きます。

わたしはずっとシカに音を聞かれたら逃げられてしまうから静かに歩くのだと思っていました。まぁ、それは実際あるのですが、一方でいくら音を出しても逃げないときは逃げません。

場所によってはどうしても枯葉がガサガサ、小枝ポキポキとなってしまう場所があります。

「こんなんじゃ、忍び猟なんて無理だよ!」

——と嘆いてしまいますが、意外や意外、散々音を鳴らしながら歩いているのに、ちゃんとシカに遭遇します。さすがに無警戒とはならないですが、運が良ければ数秒の睨み合いくらいにはなります。

推測ですが、たぶんシカはこちらの音に気付いていても簡単に逃げるわけではありません。まず、逃げれば音が出るので人間に居場所がばれてしまいますね。そのため、できることなら隠れてやり過ごしたいと思うのではないでしょうか? また、逃げるとすれば人間の足音に紛れて逃げようとします。つまり、こちらが「2〜3歩歩いてしばらく止まる」という動き方をしていると、足音に紛れて逃げることもできず、その場で待つしかない状態になるのだと思います。で、姿が見えた途端、我慢できずにダッシュで逃げる……ということかと。

 

何が言いたいかというと、忍び足で歩いていて、間違って枝を踏んでしまったり、足が滑ってひどい音をだしてしまったとき……、諦めずにとにかく丁寧にストップ&ゴーを繰り返せば、意外とシカに遭遇できる、ということです。

 

2.群れは同時に逃げるとは限らない

これまで何度も経験していることですが、鹿の群れに遭遇し、こちらが気取られて逃げられてしまったとき、よーく見ると、もともと群れがいたところに1頭2頭残っていることがあります。

たぶん、逃げるタイミングを逃したのかな、と思います。シカは敵に姿を見られるのを嫌うので、ムダに逃げるよりは物陰で待つことが多いです。自分の群れが逃げたとき、逃げるタイミングを失って、「今さら逃げたら狙われる!」とでも思うのか、木の陰などに隠れていることが少なくありません。

もちろん延々立っているわけではなく、数秒程度で逃げることが多いですがね。

 

歩いていて、群れがバーーーっと逃げたとき、もし逃げた群れを撃つことができないなら、群れがいた場所に目を向けると逃げ遅れがいるかもしれませんね。

 

3.シカは身を隠す天才

シカは逃げるとき、よっぽど必死な時を除いて、延々と走ることは少ないです。しばらく走って、立ち止まってこちらの様子を見ます。

こちらが大きな音をたてて追うと、向こうも立ち止まらずに逃げることが多いのですが、こちらが静かにしていると、向こうもスッと立ち止まります。

「立ち止まった瞬間に撃てばいい」

とわたしも教わっていたので、いつもそのチャンスを待つのですが、シカが立ち止まるとき、高確率で木の陰、藪の裏、岩陰など、姿を隠せる場所に入ります。で、こちらがそのあたりに銃口を向けて「出てきたら撃つ!」と決めて待っていてもまったく出てこない。いつまででもそこに隠れています。

過去、その状態で50分くらい待って、「もしかしてもういないんじゃ?」とわたしがすこし動いたところ、その隙を突かれて逃げられたことがあります。完全に負けましたね。シカの忍耐力はスゴイです。

また、なにかの裏に隠れて、そこにいると思ったら、本当にいなくなっていたことも何度もあります。シカはそういう物陰に入って、そこで方向転換することが多いんです。

 

これに気付いてから、最近は「逃げたシカが止まった瞬間に撃つ」ではなく、「止まる直前に撃つ」を目標にしています。歩みが遅くなって、「そろそろ止まりそう」というときですね。

 

4.群れで逃げるときは、みんな同じルートで逃げる

鹿の群れが逃げるとき、例外はあるものの、かなりの高確率で同じルートで逃げます。まぁ、群れなので当たり前ですね。

ということは、先頭のシカを見れば、後ろのシカの動きが予想できます。

大きな群れの時は先頭と最後尾はかなり離れています。となれば、先頭を見て、大まかな逃走ルートを把握しておけば、後ろの方のシカの動きが読めます。

「このあたりで姿が丸見えになるからチャンス」

と分かれば、いろいろ狙いようもあるかと。実際にこの読みからシカを獲ったこともあります。

 

他にもあるかな〜

パッと思い出せるものを4つ挙げてみました。

また何かあれば別の記事に挙げていきたいと思います。みなさんも「シカってこうだよね〜」という気付きがあればぜひ教えてください!


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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