狩猟を始めるまでの中で起きた「嫌なこと」 Pt2

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先週『狩猟を始めるまでの中で起きた「嫌なこと」』という記事を書きました。

読み直していて、「他にもあったぞ!」と思い出したので、書いてみます。例の如く、フェイクをいれてあります。あくまで「こういう感じのことがあった」というフィクションとしてご覧ください。

前回も書きましたが、「狩猟ってのはこんな嫌なヤツがいる世界だ!」と言いたいのではありません。これくらいのことはどの世界にもいるでしょう。

事前に知っておいて心の自衛をしたいものです。

1.「そのスコープじゃだめだよ!」

とある射撃場で撃っていたときのことです。射撃場の人間が寄ってきて、わたしの銃を見ます。

「それは〜、言っちゃ悪いけど、安いスコープだね」

いきなりですよ。なんの前置きもなく突然の発言です。正直信じられませんでした。

「こっち見てごらんよ」と他の射手の銃を指差します。

「この人の銃とスコープはね、うちで売った物なんですよ。良い物だよ〜。ね?」とその銃の持ち主に同意を求める射撃場の人。同意を求められた方は申し訳なさそうに「そうですね」と相槌をうちます。

「ちょっとスコープを覗かせてもらいなよ」と言われ、促されるままに覗きます。

「どう?」
「いいですね」
「でしょ? こういうの欲しくなったら相談してね」

といってその人は去っていきました。正直「なんだこいつ!」という負の感情しか湧いてきませんでした。

 

比較された銃の持ち主は私と同じくらいの初心者で、射撃場の人が去ってから雑談をしました。彼が言います。

「このスコープ、銃におまけでつけてくれたんですけど、わたしは猟がメインなので、ちょっと倍率が高すぎて使えないんですよ」

たしかに5倍か6倍からのスコープでした。

「本当は低倍率のスコープが欲しかったんですけど、これがいいって言われて……」

この射撃場の人はあまり人のことを考えないタイプなのかもしれません。

 

仲よくなった人でもない限り、冗談でも相手の道具を馬鹿にすることを言っちゃいけないと思いますよ。

 

2.「おれは実践派だから!」

とある射撃場でのことです。

その日、静的射撃場はガラガラで、わたしが入ったとき、誰もいませんでした。で、わたしが準備を始めるとちょいと遅れて高齢の射手がやってきました。

「あなた、これから撃つの?」と高齢の射手。
「はい、今来たところです」
「良かったら、先に撃たせてくれない?」
「え? いや、5つ射台があるから、5人同時に撃てるし、今私しかいないんで、同時に撃てますよ」

この時点で「あ、この人は普段射撃場に来ない人で、警察に言われて仕方なく来ただけなんだろうな」と確信しました。だから、丁寧に「わたしがこっちの1番射台で撃ちますので、良かったら向こうの5番射台を使われてはいかがでしょう?」と説明します。

「いや〜、なんて言うの?」とちょっとモゴモゴしてからの発言がすごかったです。

俺は実践派だからね。ここから撃っても当たんないのよ。あと5mくらい近寄れば、ど真ン中に全部当たるんだけどね。で、的に当たらないと弾痕不明になっちゃうでしょ。警察に的紙提出しなくちゃいけないからさァ。だからひとりで撃たせて欲しいのよ10発だけだから……
「いや、たぶんそれはマズイと思いますよ」
「そう? ま、いいや。あとにするよ」

とその方は駐車場に戻ります。で、わたしが1時間半ほど射撃を楽しんだあと、銃の掃除をしていたところ、またやってきました。

「終わった?」とその高齢の射手が笑っています。
「はい」
「さっすがライフルだね。バンバン当たってるじゃない」

と私の的紙を見て感心しています。ちなみにライフルではないのですが……。

「じゃぁ、ぼく、これから撃つから……」

この人がどういう撃ち方をするのか、見たくもないのでわたしはそそくさと帰宅しました。5m近寄ってど真ん中に当てたのでしょうか?

正直、違反行為に巻き込まないで欲しいのです。

 

3.「射撃なんて意味ないから」

これは、もう良く聞くセリフなんですけどね。年配の方に限って、こういうことを言います。

「射撃なんて実践(狩猟)じゃなんの役にも立たないから」

わたしも射撃と狩猟がまったくのイコールだとは思っていません。たとえばクレー1つ見ても、減速しながら飛行するクレーと、加速しながら飛ぶカモでは狙い方が違ってくるのでしょう。だからといって、それが射撃をおろそかにして良いという理由にはならないと思います。

射撃に行くことは、いろんなメリットがあります。

  1. 銃の取り扱いに慣れる
  2. 銃の不調に早めに気がつける
  3. 基本的な銃の技術力の向上
  4. 銃の安全操作の徹底
  5. 同じ趣味の仲間を増やす
  6. 年を取って、山歩きができなくなっても射撃は続けられる(と言っている人がいた)

誰がなんと言おうと、自分の時間とお金が許す範囲で射撃には行った方がいいです。

「射撃なんて狩猟じゃ意味ないよ」と言う人がいても、スルーして黙って練習した方がいいですね。

 

あ、ちなみに「年配の方に限って」と書きましたが、全員がそうではありません。射撃も狩猟もやりこんでいる年配の方もたくさんいます。

 

 

4.「マンガの影響なんでしょ?」

わたしは狩猟の世界では若いと言われる年齢です。とある年配のハンターさんがこんなことを言いました。

「最近、鉄砲を始める若い人が増えてるでしょ。あれ、みんなマンガの影響でしょ? どうせブームで始めてるだけ」

こういうお話は頻繁に耳にします。なんか決めつけが激しくて、くたびれるので「そうですね」と流してしまうことが多いです。

 

まず、マンガの影響で始めることの何が悪いのか?

わたしの父はもう30年以上狩猟を続けています。そんな父に訊いてみました。

「当時、みんな何をきっかけに狩猟を始めてたんだろう?」
「映画の中でイギリスの狩猟シーンとかがあって、かっこよかったんだよ。あとはマタギの映画もあったんだよ。それで大物猟やる人は増えたと思うよ」

全員ではないかもしれませんが、今ベテランの世代も映画がきっかけの人もいるのでは? そもそもマンガや映画をきっかけに趣味を始めることは悪いことじゃありません。

参考:マタギ(映画)

 

そしてブームで始めることがなんでバカにされる理由になるのか?

まるで今が初めての狩猟ブームのようですが、実際には1950〜70年代が第1次狩猟ブームです。詳しくは『明治―平成の狩猟雑誌に見る記事内容の変遷』をご覧いただくといいです。

もちろんブームで始めてみたけれど「自分には合わないな」とやめるひともいるでしょう。それだって個人の自由。悪いことじゃありません。無理して続けるよりずっといいと思う。

 

これから始める人は、そういうことを言われるかもしれませんが、気にしない方がいいですよ。

 

いい人も多い!

こういう記事を書いていると、年配の先輩猟師たちは嫌な人ばっかり、と思われてしまいそうで怖いのですが、そんなことはありません。すっごいいい人も多いし、面倒見がいい人も多いし、実際は助けられていることの方がはるかに多いです。

時々嫌な人がいるってだけのことです。

だから、これから始める人も、嫌な思いをしてもすぐに挫けず、「来た来た」と笑っておけばいいと思います。

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