初めてのカモ撃ちは舟。また違った猟の楽しみを見つけた気分。

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わたしが猟を始めるきっかけは紛れもなく大物猟。大物猟がエライとか、大物こそ猟の醍醐味、と言うつもりはありませんが、家の周りにいるイノシシを見て「獲りたい」と思ったクチなので、やっぱり気持ちは大物に傾いています。

とはいえ、じつは父が30年以上カモ撃ちをやっており、一緒にカモ撃ちをしたいとも思っていました。

ようやく父とのスケジュール調整もできて、カモ撃ちに行けたのでその模様をご紹介します。

今日は舟に乗ってのカモ撃ちです。これもまた一興ですね。

 

※連れて行ってもらっている手前、パシャパシャと写真を取るのもよくないな、と思ったので、あまり写真は多くありません。ご了承ください。

カモ撃ちにもいろいろある

大物猟にも巻狩・忍び猟・流し猟などいろんなスタイルがありますが、カモ撃ちにも色々ありますね。わたしが知っているスタイルとしては

  • 川にいるカモを探して、忍び寄って撃つスタイル
  • 鳥家撃ち:カモフラージュできる小屋を水辺に作り、水上にデコイ(おとりにするカモの模型)を浮かべてカモが寄ってくるのを待つスタイル
  • 沖撃ち:舟に乗って沖に出てカモを探す(沖撃ちと言えば海を指すのか、淡水でも舟なら沖撃ちと呼ぶのか不明。わたしは海水/淡水問わず沖撃ちと言っちゃってます)

などなど。ほかにもあるかもしれませんね。

わたしの父は主に鳥家撃ち。長年同じ場所で猟期前に鳥家を作り、そこにこもってカモを撃っています。が、それとはべつに、シーズンに何度か地元の船頭さんに舟を出してもらい、沖撃ちをやることもあるそうです。

今回はどっちにするか、父に任せていましたが——

「鳥家は鳥家でおもしろいけど、船頭さんがもうじき引退するって言ってっから、舟で行こう」

というわけで、今回は舟で沖撃ちとなりました。

 

車の中からもう楽しい

わたしは単独猟が圧倒的に多く、ときどき巻狩に参加する程度。メンバーの方々とは、まだそれほど打ち解けた関係でもないので、気を使うことが多いです。

一方、今日は父とふたり。気を使うこともありません。

「今日はまず××に行くから。あそこにはカルガモが多いんだ。でな、そこから西に行った当たりにはコガモが多くてよ」
「1羽くらい獲りたいねェ。初めてだから贅沢は言わないけどさ」
「なに言ってんだよ。5羽獲れよ(法律でカモは5羽まで)」

なんて笑いながら、猟場に向かいます。父はそれほど喋るタイプではなく、普段は比較的黙っているタイプ。でも、この日はさすがにぺちゃくちゃ喋りましたよね。

単独もおもしろいけど、こうやって気の置けない家族や仲間と猟をするのは楽しいですね。実感しました。

 

到着! そして出航

到着すると、船頭さんが舟の用意をしています。船頭さんはもう80才近いお年です。父とも仲が良く、何も話をしなくてもツーカーでやりとりをしている感じです。

さっそく舟に乗り込んで、出発。

 

いつもは猟と言えば「鉄砲を背負って山に入る」のですが、今日は舟に乗って出猟です。すっごく不思議な感じでしたし、朝日に当たりながら出航するのは本当に気持ちが良かったですね。

そのかわり油断をすると、めちゃくちゃ寒いです。わたしはかなり厚着をしてきたので大丈夫でしたが……。

 

忍び猟的な沖撃ち

わたしも本当に初めてのことでしたので、「舟で猟をする」というのがどういうものなのか、よく分かっていませんでした。父も「行ったらつど説明するよ」としか言わないし(ここは言葉が少ない……)。

この日の最初の狙いはカモの付き場を攻めることでした。

カモが良く集まる場所があり、そこに舟でゆーっくり近付いて行きます。そして十分に接近して、飛び立ったカモを撃ちます。山で言う忍び猟に近いですね。

これが思いのほか、たくさんチャンスがあります。船頭さんや父がずーっと貯めてきたノウハウがあるので、「あそこにゃカル、こっちにゃコガモ、あそこはいろいろ」ってな具合に、いろいろ傾向を知っています。始まった1時間そこらでなんどもカモの群れに出会い、パンパンと撃っていきます。

 

あれ? 当たらない

チャンスはたくさんあるのに当たらない!

父はさっそく2羽。ヨシガモを獲ります。わたしも同じだけ撃ってるわけですが、当たらない。

はっきり言いますが、父とわたしじゃ、わたしの方がクレーは当たります。父もいい年齢で、目も悪くなってきているし、動体視力も悪くなっているんでしょうね。ところがカモは当てる。

「当たんない!」とわたしがぼやくと。

「最初から当たるもんかい」と笑う。とくにアドバイスもありません。

そのあと当たらない理由を考え続けて、自分なりに出した結論は「クレーに比べて、カモが遠いから、散弾もドロップしているんじゃないかな?」というもの。クレー射撃の時はリブにクレーを乗せる形で撃っていましたが、それだとカモの下に飛んでしまっているのかもしれません。

最初は見越しの量が掴めていないと思ったのですが、じつは空中でほぼ停止していたカモ(方向転換のため、クルッと回ろうとしていたので止まったように見える)を狙っても外したのです。動いていないのだから見越しも糞もない。ドロップしてるに違いない!

というわけで、次のカモはリブに重ねて撃とうと決めました。

「よし、次は当てる」

そう宣言したものの、カモが見当たらない。さっきまでたくさんいたのに……。早く撃ちたい、とさすがに思いましたね。

「日が上がったから、ちょっとやり方を変えんべ」

船頭さんのひと言でまったく異なる猟に切り替えることになりました。

 

デコイを並べて待ち伏せ

船頭さんの作戦はこうです。

「ここはカモが集まりやすい場所だから、ここにデコイを並べる。で、茂みに隠れて飛んできたのを撃とう」

とまぁ、こういう感じ。ちなみに “茂み” というのは、いわゆる陸ではなく、湖の中の小さな島状になっている場所。陸とは繋がっていない場所です。

上の写真で湖に浮かんでいるのがデコイです。で、わたしはここでジーーーーーっと待ちます。

 

鉄砲と弾と双眼鏡と念のため持ってたマルチツールだけを持って、ひたすらカモが来るのを待ちます。

「お! 何か飛んできた! どれどれ(双眼鏡を覗く)……あ、これは鵜だ……残念」

「お! また飛んできたぞ! どれどれ……、うん、これも鵜だ」

「今度は2羽! どれどれ……鵜だね」

ってな具合に鵜がやたらと集まってきます。でも、この経験でカモとバンと鵜の飛び方はずいぶん覚えましたね。カモの種類は即座に分からないものの、少なくとも鵜とバンは双眼鏡を覗くことなく分かるようになりました。

 

カモだ! 何ガモだ!?

さて、そうやって待ち伏せること2時間。1度コガモが飛んできて、父がそれを仕留めます。ナイス!

不思議なもんで、目が悪い癖に(失礼!)カモの種類は分かるんですよね〜。双眼鏡を使うことなく分かることがほとんど。さすがだと思いました。

本人曰く「カモは分かるんだよ」とのこと。ただ、それも太陽の向きによって分かるときと分からないときがあって「若いときはもっと分かった」らしいです。

しばらくするとまた向こうからカモが2羽飛んできます。少なくともカモであることは分かる。あとは狩猟対象かどうかが問題です。

というのも、オカヨシガモという非狩猟鳥が多いんです。こいつが雄も雌も茶色い地味なヤツでして、他の狩猟鳥のメスに見えます。その判断が難しい……。じつはこの判断ができず撃てなかったことが多数。近くまで来て「ああ!! オカヨシじゃなかった!!!」ということが多く苦戦していました。

 

わたしの方に飛んできていたので、父はもちろん撃ちません。わたしは銃を片手に、双眼鏡を覗きます。

「コガモのオスだ!」

さすがに分かりやすい柄。類似種にトモエガモがいますが、それとは違うことは顔を見て判断できます。

「よしきた!」

サッと銃を構えて、射撃姿勢に入ります。デコイの上を通り、一瞬降りるそぶりを見せますが、おそらく偽物であることを察してまた上昇。その瞬間にドン。クリーンヒット! もう1羽も狙って残弾2発を撃ちますが、そちらはダメ。残念。

さて、ちょうど向かってきていたコガモを撃ったので、目の前の水上に着水。手が届くほどの距離で、あっという間に回収完了。

 

沖撃ちもおもしろいし、待ち伏せもおもしろい

結局、このあとわたしがカルガモを半矢にし、逃げようとするところを父が仕留めるというチームプレーもあり、全部で6羽(二人合計)。

父はもう少し獲れると思っていたそうですが、わたし的には大満足! 「獲れなくても楽しい」をモットーにしているので獲れただけで大満足。

シカでも待ち伏せをするときはかなり根気がいりますが、カモも同じ。ジーッと待って待って待って、フッと現れたカモを撃たなくてはいけません。またシカと違って、飛んでくるときに音がしないので、スマホなんかをいじっていると完全に見逃します。

待つことが苦手なタイプのひとはつまらないと思うかもしれませんが、わたしはおもしろいと感じました。今回は人任せな面が多かったですが、今後、自分でいい場所を見つけて、ジーッと待ってみるのもおもしろいかもしれないナァ、と思ったりもしています。

 

これまでシカ・コガモ・カルガモを1羽ずつ獲りました。狩猟が始まったーーって感じですね。

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