猟期を前にしてたった1つ後悔していること

最終更新日

この記事を書いているのは猟期のちょっと前(公開されるのは猟期に入ってから)。

自分なりに準備はがんばったきました。自分に許された時間とお金を準備に費やしてきたつもりです。

でも猟期を前にして1つだけ「やり残したなぁ」と思うことがあります。仕方のないことなんですけどね。。

来期から猟を始めようと思っている人は、ぜひご一読を。

やり残したこと

いきなり結論です。わたしが公開しているのは——

『前猟期に、冬の猟場歩きをやらなかったこと』

です。わたしが「猟をやりたい」と決心して、手続きなんかを始めたのは2016年の秋でした。もちろん、その時点で準備を初めても2016年の猟期には間に合わないのは当然。

となると、自分が参加できる猟期までは丸々1年あるということ。1年です。1年。それはそれは長い時間に思えました。それに鉄砲の所持許可手続きというのがなかなかのストレスでして、いつも「なんか心が落ち着かない」という状況でした。

だから「とりあえず、鉄砲が手に入るまでは、鉄砲のことに集中しよう」と、よく分からない心持ちになり、2016年の冬は山歩きなどほとんどしませんでした。

後悔しています。

 

猟場歩きで分かること

猟場を歩いて分かることはたくさんあります。初心者なので見落としている情報は山ほどあるのは承知の上ですが、それでも地形が頭に入るし、「よく鹿に出会う場所」というのも段々分かってきました。荷物の持ち方に関しても思うことは色々あります。靴について、服装について、音の少ない歩き方……などなど本当に毎回気付きの連続です。

しかし、「その時期にならないと分からないこと」というのもあるんです。

たとえば——

「冬、自分が行く猟場にはどれくらい雪が降るんだろう?」

「冬、猟場の雪質はどんな感じだろう?」

「冬、どれくらい寒いんだろう? どういう服装ならストレスがないかな?」

「冬、植生はどうなってるんだろう? 鹿の餌になる植物はどこに多いのかな?」

「冬、鹿はどのあたりにいるんだろう? 夏とは違うのかな?」

「冬、……」

とまぁ、挙げればキリがないです。経験値がある人は夏の山を見て、冬の山を想像できるかもしれません。初めて行く山でも、「この山なら冬の鹿はあの辺にいそうだ」とあたりをつけることもできるでしょう。しかし、狩猟初心者のわたしは自分の目で見ることが1番の勉強だと思っています。

「ここにいそうだ」 → 「いた!」

という仮説と検証の積み重ねがすごい勉強になるし、楽しいンです。

 

狩猟をやろうかな? と思っている人はぜひ

「巻狩しかやらないから、べつに事前の調査はいらない」という人もいるかもしれません。それはそれでいいと思います。信頼できる人のもとで学べるなら、それに越したことはありません。

でもわたしは「巻狩だけではなく単独も」と思っているので、やっぱり下見はしておきたかったです。

去年の冬、とにかく山を歩いて、“猟期の山” を見ておけば良かった。そう思っています。

こればかりは今からじゃどうしようもないので、苦し紛れに「猟場の地名 + 12月」みたいなキーワードでGoogle画像検索して、雪の量なんかを想像しようとしています。もちろん、実際に行かないとわからないことばかりなんですが……。

これからやろうと思っている人は、ぜひ冬の内に猟場歩きをしてみてください。ちなみに言うまでもありませんが、猟期の猟場だとハンターがいる可能性があるので、誤射防止のために念のため目立つ格好をしておきましょうね。あるいは猟場の近くに禁猟区があるなら、あえてその中を歩くのもアリかな?

とにかく、「冬の間に猟場を歩いておけば良かった」といま思っています。まぁ、しゃーないですね。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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