点検で気付いた銃のトラブル紹介と点検項目
新規銃所持者のみなさん、楽しい銃ライフを送っていますか?
わたしも楽しんでいます。
ところで、狩猟免許の講習で習った「銃の点検」をやってますか? わたしは意識して、射撃の前後なんかでササッと確認するんですが、それで救われることもあったので、再確認の意味も込めて基本的な点検を復習したいと思います。
点検してて良かった
さて、銃を所持してから、かれこれ1000発以上は射撃場で撃ってきました。世の中には月に数千発撃つ人もいるので、1000発なんて大した数字ではありません。
それでも私の銃はけっこう古い中古銃ですし、整備不良なんかで事故を起こしたくないので、射撃の前には必ず基本的な点検をするようにしています。
点検なんて狩猟免許取得以来やっていないなんて人もいるんじゃないですか? だめですよ〜やらないと。
まず、わたしが点検を通して気付いた「事故の芽」をふたつご紹介します。
1. チョークが緩んでた
交換チョーク式の銃身を持っています。
ある日の射撃場。75発くらい撃ってから休憩していたときのことです。こういう休憩のタイミングでわたしは必ずサッと銃の点検をするのですが、ここで交換チョークが緩んでいることに気が付きました。
ドキッとしましたね〜。緩んだ状態で撃ち続けてたら、ネジをつぶしてしまったり、銃身自体に致命的な傷を負わせることになりかねない気がします。
原因はわかっています。前回の銃の清掃時に指で軽く閉めただけの状態だったんです。それが撃っている最中に振動で緩んできた、ということでしょう。
パッとその場で閉めて問題解決。
あー、点検していて、よかった!
2. 銃床内のネジの緩み
もうひとつはもっとドキッとした問題です。
狩猟免許の講習で「銃床は叩いて点検する」と教わりませんでしたか? 私はそう教わりました。「接合部の緩みを確認するため」とのことでしたが、接合部って緩むものなの? とちょっとギモンに思っていましたが、ああいう講習でやるってことはかなり基本的な点検だろうと思ったので、一応毎回やることに。
そしたらある日の射撃の途中、銃床を叩くとガタガタ音がすることに気が付きました。
「なんか、銃床の中がガタついてる……」
ちょっと冷や汗ものです。壊れた? おれ何かした? ええーー、治るの? と一瞬ひるみましたが、気を取り直して、銃床の底(床尾板)を開けてみることに……。
そうすると、中に特殊な形状のネジがあって、そいつが緩んでいるようです。恐らく銃床と機関部を繋ぐネジです。
銃床と機関部を取り外す加工は、個人がやってはいけないとも聞いたことがあります。というわけで、困ったときは銃砲店に相談しましょう。
大丈夫。大きな問題ではないので、ちゃんと直ります。
点検項目ってなんだっけ?
さて、狩猟免許以来点検なんてしてねーよ、という人のために銃の点検項目を挙げておきます。「これもやったほうがいいよ」というアドバイスをお待ちしております。
講習で習ったとおり、というよりは私がやる点検項目です。
1. 銃身
- チョークの緩みを確認。
- リブを叩いて、剥がれていないか確認。
- 銃身内を覗いて異物・異常を確認。
「リブ剥がれ」なんて本当にあるの? という人は、こちらの動画をご覧ください。サツマ火薬銃砲店さんによる注意喚起の動画です。
2. 機関部周り
- 安全子の確認
- 引き金の確認
- 遊底の開閉
「射撃場だと安全子を使わない」なんて人もいると思いますが、わたしは自分に癖をたたき込むために、意識して安全子を使うようにしています。スキートの場合、射台に入るまではロックしておいて、実包を装填し、コールする直前にカチッとロックを解除します。誰かに言われたことではなく、スムーズに安全子を操作できることも狩猟で重要なことだろうと想像して、勝手にやっていることです。
なので安全子の確認も重要な項目。
3. 先台
- 叩いて緩みを確認
- マガジンキャップの緩みを確認
マガジンキャップはいい加減に閉めていると、撃っている振動で緩んでくることがあります。必ずきっちり閉めましょう。
4. 銃床
- 叩いて緩みを確認
さきほどの事例で書いたように、接合部が緩んでいる可能性があるので、必ず確認しましょう。
こまめな点検を心掛けたいですね。
銃を組み立てた後はもちろんですが、射撃の合間であったりとか、ある程度数を撃ったあとは、パッと上記の点検をやりたいものです。
狩猟のときも、休憩ついでに確認したいな、と思っています。それこそ点検をくせにしておいて、事あるごとにパーッと確認する人になりたいです。
やってみれば分かりますが、何分もかかりません。それこそ1分もかからないかもしれません。
ちゃんと点検して、安心して射台に入ることもマナーだと思うし、そうすること練習にも集中できるかな、と信じています。
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