Guns&Shooting誌Vol9で解体に使われていた全ナイフを挙げてみる
昨日予告したとおり、Guns&Shooting誌で実際に獲物の解体に使われていたナイフをピックアップしてみたいと思います。
わたしも今後ナイフ選びをしなければいけないので、貴重な参考資料とさせていただきます!
ガンガン紹介していきます
ではさっそく紹介していきます。できる限り販売店へのリンクをつける形で紹介していきたいと思いますが、微妙に型番が違ったり、長さが違ったりと、差異が生じるケースもあります。
また利用されている本人がカスタムしているケースもあるでしょうから、もしこれを参考にして購入を検討している方はGuns&Shooting誌を購入し、ご自身の目で確認することをお勧めします。
ブルスレット
1本目はブルスレットのナイフです。エゾシカの解体に使われていました。特に注意書きがない限り、以下のナイフも鹿かイノシシの解体で使用されているものです。
紙面には「ブルスレット」としか書かれておらず、詳細なモデル名がないため、見た目で似ているモデルを見つけてきました。
紙面のものはもう少し刃が長く見えるのですが、形状などは概ねこんな感じのもの。エゾシカの解体で使われていました。
ブルスレットの他のナイフを見るともっと短いものもあり、普通にブッシュクラフト用のナイフとしても良さそうですよ(ノルウェーのナイフなで、ブッシュクラフト本場のナイフですしね)。このサイトを見る限り「廃盤・在庫なし」となっていますが、刃長9.4cmのものなんかは、値段が8400円で、「今モーラを使っているけど、ちょっと違うものも試してみたい」みたいなユーザにはちょうどいい気がします。
まぁ、在庫がないんですけどね笑。
オリベット?
さて、お次は紙面曰く「イタリア製オリベット」のナイフ。
探してみてもオリベットというメーカーが見つからないのですが、オリベッティはあるそうです。あんまり情報がなくて、ピタリと同じものは見つけられなかったのですが、上の写真のようなサイズ感で、刃はクリップポイントになっています。
わたしがイメージする「解体ナイフ」ってこういうイメージなので、なにも違和感を感じません。
ランドール #25 トラッパー5インチ
Randall Made Knives >> Model 25 – Trapper
ランドールのナイフです。これは紙面でもきっちりモデル名まで掲載されていたのでバシッと見つけることができました。
このナイフを使っていたのは、Guns&Shooting誌のライターである小堀ダイスケさん。ライターご自身が使っているナイフなので、モデル名までバシッと掲載できたのかもしれませんね。
さて、ライターの小堀さん、ご自身のブログでこのナイフの購入について紹介しているのを偶然発見しましたので、参考までにご紹介します。
ナイフにもお詳しい方なんですね。そんな人が選んだナイフ。気になる1本です。
シルエットがなんとなく男気溢れる感じ。
ラブレス
やっぱりいるんですね、ラブレスを使っている人。ご存じない方のために補足すると、ラブレスと言えばナイフ業界では「神様」とまで言われることがあるくらいで、控えめに言っても、現代のナイフ業界の基盤を作った人といっていいだろうと思います。小説の世界だとドストエフスキーくらい影響力があるような気がします。よくわからない例かもしれませんが……。
さて、ラブレスナイフが使われている記事は父と娘が一緒にハンティングをするもので、娘が仕留めたエゾシカを解体するときに父にナイフを借りるのですが、それがラブレスなんですね。
で、その写真のキャプションで——
使ったナイフはなんと山口社長のラブレス ヌードマーク! ラブレスファンが見たら腰を抜かすに違いない。
と書かれているのですが、個人的にはたとえ高額ナイフであろうが、ナイフをナイフとして使って腰を抜かすなんて……、と感じてしまいました。本当のファンなら「うんうん」と頷くだけだと思います……。ま、わたしには手が出ませんけど……。
で、例のごとくモデル名は分からないのですが、サイズ・形状を見ると、上の写真が比較的近いように見えます。ただ刃のロゴは例のヌードマークですので、別物ですね。ストレートハンターと呼ばれる形状に近いです。
そうそう、お値段ですが、上の写真のものですと9000ドル(100万円くらい)。ラブレスのナイフともなればみんなウン十万です。マトリックス・アイダさんのサイトでいろいろ販売されていますが、1番安くて34万。背伸びしても届きません。
なんにせよ、コレクションされるより、使われる方がナイフは幸せですよ。
ペンドルトン
こちらも同じものは見つけられませんでした。記事には「お父様から譲り受けた逸品だ」とあるので、昔のモデルなのかもしれません。
そもそもハンドルがウッド、ヒルトがブラス?みたいな感じですので、見た目の印象は紙面のナイフとまったく違いますが、刃のサイズ・形状はこんな感じ。
またハンドルのシルエットも似ています。
解体にもすごく使いやすそうなナイフに見えます。
関兼常 朱烏
こちらは有名な関兼常さんのナイフになります。よく宣伝を見かけるのでわたしでも知っていました。
こちらのモデルはパラコードのような紐でハンドルを作っています。それが理由でわたしは絶対に解体用としては買いません。だって血を吸って大変なことになるだろうから……。
でも刃物としてはきっと良くできているのでしょうね。青紙2号ということで切れ味も抜群のはず。
関兼常 円長
上と同じく関兼常さんのナイフです。剣鉈っぽいナイフですね。長さが135mmなので、ナイフと鉈の中間と言いたくなるサイズ感です。
和式刃物は好きなので、気になるナイフではあります。
オールドガーバーフォールディングスポーツマン2
写真は独立戦争記念モデルとのことですが、紙面のものは恐らく通常モデル。
で「このナイフもどうもきっちりモデル名が掲載されているなぁ」と感じていたところ、やはりライターの小堀ダイスケさんの持ち物のようです。
というのも、小堀さんのブログに載ってましたから笑。
わたし、これマジで欲しいです。
カスタムナイフ
こちらはハンドメイドのナイフだそうです。いろんな人のナイフを見ていると、こういうストレートハンター系の形とか、ドロップポイントはよく見かけますね。
このナイフを使用している原子さんは解体に関するDVDを販売しているほどの「解体上手」とのこと。そんな彼が使っているナイフですので、かなりの信頼感があります。
このナイフの形を目に焼き付けて、似たものを探そうかしら、と思ったほど。
(DVDも気になってます→通販:【DVD】 SDM -SHOOTING DVD MAGAZINE- シューティングDVDマガジン)
オールドガーバープレゼンテーション Model525
OLD GERBER プレゼンテーションModel525 – 山下刃物店
オールドガーバーは人気がありますね。
ヒルトはガッチリ指のカタチになっているので、合う人にはすごく合うでしょう。こういうハンドルをフィンガーグルーブって言うんでしたっけ? 自分の手の形に合わないと最悪なパターンです。その代わり合うと使いやすいのかもしれませんね。ただ持ち方を選ぶので、刃を上向きに持ったりするときにやりにくい気がします。
どうなんでしょ?
ディージョナイフ
ここまでのナイフはすべて4つ足の解体で使っていたものですが、このディージョナイフはカモの解体で使われていました。
アウトドアショップで実物を見たことがありますが、スタイリッシュだし、変なガタつきもなかったと思います。
紙面でも「鳥猟用ナイフとしてはこれ1本ですべてがまかなえる」とか「スケルトンデザインなので、汚れを洗い流すのも簡単だ」とか、結構褒められています。Amazonで見ると切れ味が悪いとのことですが、研げばいい話だと思うんですけどね。
A.G.ラッセル フォールディングナイフ
A.G.RUSSELL(A.G.ラッセル)昔のモデルの希少ナイフ 未使用
解体シーンそのものはないのですが、これでやっているような紹介のされ方をされています。こちらも鳥の解体で使うそうです。
ハンティングナイフというよりも、洒落たシティナイフと呼びたくなるハンドルです。
鳥ならこういうのもいいかもしれないですね。
いかがでしたか?
Guns&Shooting誌で解体に使われていた全12本のナイフを紹介してみました。
こうやって見てみると、本当に人それぞれだし、個性が出る道具ですよね。
「狩猟ナイフはこれが1番で、これはダメ!」と断定的に切るレビュー記事なんかもネットで見かけますが、最終的には「好み」のひと言で決まりなんだろうな、と感じました。
でも、なんとなく刃の形には傾向はあるようですね。
おもしろかったので、いつか別の雑誌でもやってみようかなぁ。
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