わたしがやってみたい猟のスタイル5選
わたしが狩猟を始めようと思い立ったとき、頭に浮かんでいた狩猟と言えば《単独忍び猟》でした。
銃を持って山中を歩く。獣の気配を探す。追う。見つける。撃つ。
そういう姿を思い浮かべて狩猟と呼んでいたように思います。
しかし実際に狩猟について勉強したり、いろんな狩猟ブログや書籍なんかを見ていて、たくさんのスタイルの狩猟があって「どれも魅力的だな」と思うようになってきました。
今日は、わたしが興味のある狩猟スタイルを挙げつつ、その魅力を考えてみたいと思います
※ 言うまでもなく、まだ狩猟を始めてもいないので、すべて想像と妄想と知ったかぶりです。
《1位》単独忍び猟
なんといってもダントツで興味があるのは単独忍び猟。
1人で山に入り、足跡や糞などの痕跡を見つけ、獣を追い、撃つ。
はっきり言って、そもそも獣と遭遇するのも簡単ではなく、効率という意味ではあまり良くないだろうし、けっこう経験が問われる猟法。
事故があっても誰も助けてくれず、熊に出会えば命がけの戦いにもなりかねない。危険な猟。
それでも魅力を感じるのは、結局わたしが「ひとりで気ままに過ごしたい」というタイプだからでしょう。人見知りだし、大勢の中にいると落ち着かないし……。
釣りでも、バイクでも、人と行くのは好きではなくて、いつも1人を好んでいます。
獲れても獲れなくても、自分の責任。安全も自分の責任。すべて自分の実力。そういうストイックな姿を浮かべると、ニヤニヤしてしまいます。
《2位》巻き狩り・グループ猟
数人から、多いと20人くらい(?)で山に入る猟です。
大雑把に言えば、勢子と射手に別れて、勢子が大声を出して、動物を追い、逃げてきた獣を射手が待ち伏せして撃つ猟法です。
超高齢化した現在の狩猟業界ですから、当然巻き狩りをするメンバーも超高齢。
普段はカモ撃ちをやっているわたしの父が、50歳かそこらのときに、誘われて巻き狩りに行ったところ、自分が最年少で「辛かった……」と言っていました。
若い人が若者扱いされて、あごで使われたりするのは受け入れやすいのですが、社会的に立場ができちゃった人が、いまさら子どものように扱われるのが苦手な人も多いようです。
で、そういう年配の猟師たちと一緒に巻き狩りをやるのを嫌がる若い猟師も多いようですが、わたしは「やってみたい」と強く思っています。
ぜったい勉強になるし、猟師仲間だって欲しい。たとえメインは単独忍び猟だとしても、時々は巻き狩りに参加して、「みんなでやる楽しみ」も味わいたいな、と思います。
というか、最初の数年は巻き狩りメインで勉強してから単独猟に挑戦かな、と思っています。
人見知りで、非社交的なので、性格的には巻き狩りは向かないと自負していますが、溶け込めれば楽しめるのもまた自分、と思っています(自分の中の社交的な部分を呼び起こす!)。
《3位》猟犬を連れての四つ足猟
これは最近まで興味がなかったことでして、YouTubeの猟犬に関する動画なんかを見ていて興味を持ちました。
たとえば――
こちらの「中谷さんちの猟犬日誌」は最近おもしろくてよく見ているチャンネルです。
これらの動画を見ていて、犬の一生懸命さがかっこよく、美しく、かわいいな、と思うようになりました。ペットの犬のかわいさとは違う、「パートナーとしての犬の姿」を見たような気がしました。
大の動物好きの自分としては、動物と仕事をするという行為に憧れを感じるのです。今まで興味がなかったのは、たぶん「自分には縁がないもの」と一線を引いていたから。しかし銃を手にし、猟を始めようとしている今、猟犬だって、自分次第で育てることができる状況に近付いてきました。
すぐってわけにはいきませんが、自分の猟師人生の中で是非挑戦したいものです。
《4位》猟犬を連れてのキジ猟
猟犬繋がりで、すごいな! と感動したのがキジ猟における猟犬の美しさです。
こちらも影響を受けて動画をひとつご紹介しましょう。
ひとっことも言葉は分からないのですが、大自然の中を可愛らしい女の子ふたりが狩りをしながら歩いていく動画です。
このとき撃った鳥の回収に猟犬を使っているのですが、やはり犬の働く姿は胸を打つものがあります。
日本でもキジやヤマドリを撃つならば、やはり猟犬が必要です。日本の山を忠実な猟犬と共に歩くことができたらおもしろいじゃないですか。
《5位》カモの小屋撃ち
わたしの父がやっているので、わたしが「やりたい」と思おうが、思うまいが、きっとやることにはなるでしょう。
カモがいる湖のほとりに小屋を建てて、その中から撃ちます。
じっくりと《待つ猟》になります。こういう猟は性に合わない、となんとなく思っていたのですが、どういうわけか、じっさいに猟の免許を取ろうと手続きを始めると「これはこれでおもしろいのかもしれない」と思うようになっています。
また父と猟をするということに、喜びを感じているのかもしれません。
カモ、旨いしね。
猟のスタイルは人それぞれ
本当に猟のスタイルって人それぞれらしいですね。
たとえば単独の忍び猟と言っても、「たまたま獣がいたら撃つけど、獲れなくてもそれで良し」という人《山歩き》のおまけに猟をする人もいます。もちろんガチで獲りにいく人もいます。
人気のない山奥を攻める人まで行く人もいれば、アクセスのいい里山にしか行かない人もいます。
みんな自分が好きなスタイルで落ち着いたのでしょう。わたしがどういうスタイルで落ち着くのか、自分でも楽しみです。
また、人の猟のスタイルを見るのが好きなんです。だから猟師のブログっておもしろいんですよね。わたしのブログが、みなさんにとってそうなるといいのですが。。
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