《渓流釣り》テンカラのコツを少しだけ掴んだ気がする!
釣りの季節は10月半ばまで。前回のボウズ釣行でシーズンを終えるのは寂しすぎる、というわけで、行ってきましたよ西丹沢へ!
自分としては大きな気付きのある釣行となりました。
2時間も歩く釣り場
わたしが通っている釣り場は世附川に流れ込む沢です。
この沢まで1~2時間は歩かねばならず、ある意味で不便きわまりない釣り場ですが、わたしにとってはむしろ長所。考え事をしつつ、山の中を歩くこと自体がすごく幸せなのです。
ただし日の出と共に釣りを始めたいならば、朝の4時くらいに歩き始めなければなりません。そうすると……。
こんな感じで、往路は真ッ暗。ヘッデン+手持ちの懐中電灯で暗がりを歩きます。暗闇が怖いわけではないのですが、ふと林道の入り口にあるホワイトボードの文字が頭をよぎり、思わず周りを見渡してしまいます。
この日は同じ林道を歩く釣り人がいたので、ふたりでテクテク歩きます。この人、渓流釣りのベテランで西丹沢エリアの沢について超を何個もつけたくなるほど詳しいのです。
そのすべてをここで列挙したいくらいですが、やめておきます。釣りの秘密!
衝撃の発見!、メガネ!
2時間弱歩き、渓相もよくなってきます。
一緒に歩いてきた釣り人は「わたしは源流派だから」と、より奥の沢へと向かっていきました。わたしも気持ちは「源流指向」ですが、まだテンカラに慣れておらず、あんまり源流に入り込むと毛針を周りの木に引っかけてしまい、釣りにならないのです。だから、これくらいの釣り場がちょうどいい。
朝日の中で釣りを始めます。
テンカラはすごく初心者で、これまで1日1尾以上釣ったことがありません。そして、そのどれもが「釣った」というよりも、「釣れてた!」という感じ。偶然頼りの釣りでした。
そこで今日のテーマは「狙って釣る」です。言い換えれば、いい加減に毛針を流さない。1投1投、ちゃんと魚のいる場所や魚の動きを想像しながら流す。当たり前のことかもしれませんが、それを目標にしました。
と、意気込んでいたのですが、朝から “ガッカリ事件” が発覚しました
「三脚がない!」
釣り動画を撮影し、YouTubeにアップするというのが1つの楽しみだったのですが、三脚がないとまともな撮影になりません。
たしかにザックの外ポケットに刺してあったのですが、何かの拍子に落としてしまったのかもしれません。高価なものではないとは言え、ガッカリです。
「動画は諦めて、今日は釣りだけを楽しもう」
ふと顔を上げたときのことです。
「この木、渓流沿いでよく見かけるなァ」
この興味が、今日の釣りを変えたのでした。
見える!
「あとで樹木図鑑で調べてみたいから、葉っぱの特徴を覚えておこうっと」
そう思って手帳を出します。木や葉の特徴を書こうとしたのですが、樹高が高く、細かい葉の特徴が見えません。
「そういや、メガネ持ってきてたな」
わたしは中途半端に目が悪く。メガネを持ってはいますが、かけることは滅多にありません。もう何ヶ月もメガネをかけていませんでしたが、この日は樹木の観察をしたくて、ザックに入れておいたのです。
「メガネをかけてっと……あれ!?」
思わず周りを見渡します。
「見える!?」
「見えるぞ!!」
水の中まではっきり見える! 木のことなんてそっちのけで毛針を投げてみます。
「毛針が見える!」
そう、これまで川を流す毛針がほとんど見えていませんでした。静かな流れで、条件が良ければなんとか見えますが、ちょっと流れが速かったり、波が立つ場所ではアウトです。
「もしかして、みんなこんなに見える状態でテンカラをやっていたのか!?」
ってな具合にメガネひとつで見える世界がガラリと変わりました。今まで手探りで釣りをしていましたが、見えると釣りやすさがまったく変わります。
毛針が見えると、今までよりも丁寧に毛針を流すことができます。
「もっと向こう側を長そうかな――」
「あの岩のチョイ手前を長そう――」
という具合に……。
今までは「あの岩の手前を流しているつもり」という状態で、実際に流れているか自信がなかったのですが、これなら「あ、今回はちょっと奥になげすぎたから、やり直そう」と軌道修正ができるのです。
釣れた!
そして世界が変わった釣りを楽しんでいると、ヤマメが出ました!
お恥ずかしい話ですが、自分が釣ったヤマメの中で最大サイズです。細かい計測に興味がないので計っていないですが、20cm弱くらいでしょうか。
毛針を流していて「釣れるとしたらこのあたりのハズ」と狙いを定めた場所で、狙い通りに出てきました。
針を外し、ゆっくりと川に返します。
そしてひと呼吸。
「釣りって楽しい~~~~!」
そして、気持ちを入れ替えて、次のポイントに毛針を流すこと3投目。
「また来た!」
今度は 10cm くらいのチビヤマメです。こいつもバシッと狙い通りに出てきました。
「おれ、ノってるぞ!」
最初に書いたとおり、1日で1尾以上釣ったことがないわたしが数分の間に2尾。図に乗るな、という方が無理な話です。
それからも3尾かかりましたが、1尾は手に取った瞬間バラし、ほか2尾は手に取ることなくバラしてしまいました。
バラしてしまったことは、自分の未熟さの表れですが、少なくとも5尾の魚に毛針を食わせた、という事実は成長を示す大きなポイントです。
こうして成長を感じつつ、シーズンを閉じられたことは、本当に嬉しいことでした。
昼食を食べつつ、釣りを振り返る
腹も減ってきたので、1日の釣りを振り返りつつ昼食にします。
メニューはおにぎり+トマトスープ+コーヒー。
キャンプのときはちゃんと米を炊いたり、おかずを作ったりするのですが、釣りのときはいつもおにぎり+スープです。
おにぎりだけでもいいのですが、こうして1品作るだけで、昼食が充実する気がしますね。この日はインスタントスープでしたが、野菜と味噌をぶっ込んで作る、簡単な味噌汁もいいですよ。キノコ・山菜に詳しい人はそれをぶっこめばいいです。
さて、この日の釣りを振り返ると、当たり前ながらも大事なことが見えてきます。わたしなりに実感したことは……
「思ったよりも毛針を流すべき場所は狭いナァ」
ということ。少しでもベストな流れの外を流してしまうと食ってくれないようです。人間から見れば同じような場所に見えても、魚の立場で見ればまったく違うのでしょう。
来年もがんばっていこうと思います。そして釣りシーズンが終わると、次にやることは「銃と狩猟の免許取得」。
来年の春くらいまでに終わるといいなぁ。
あ、そうそう、落とした三脚ですが……。
車の横に落ちていました。良かった良かった。
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