アイヌ犬を迎えて1ヶ月を迎えて考えるイチの性格と向き合い方
アイヌ犬(北海道犬)のイチを迎えて約1ヶ月が経ちました。
子どもの頃に犬を飼っていたことがあるとはいえ、それはあくまで親が飼っていたという方が正しいでしょうから、「ぼくが初めて犬を飼って過ごした1ヶ月」と言ってもいいと思います。
この1ヶ月で感じたことを、良いことも、悪いことも、正直に書いていきたいと思います。——というのも「かわいいよ・楽しいよ」という発信をするのは気が引けるんです。「そんなにかわいいなら俺も飼おうかな」と影響を受ける人がいて、「あれ? 思ったよりも大変だ……」と後悔させたくないからです。ただでさえ気難しく飼うのが難しいとされる日本犬です。かわいいばかりじゃないんですよ。
イチの性格
他の犬種や、他のアイヌ犬と比べることはできませんし、する気もありません。ぼくが感じたイチ(生後3ヶ月)の性格を列挙します。
- 超甘えん坊。それがやや度を超す場面もあり、分離不安の気配をチラつかせることもある。部屋で自由にさせるとぼくの膝の上に乗りたがる。
- 最初から人の手足を噛む遊びが大好きで、その執着心は相当なもの。あごの力が強いこともあり、血が出ることもある。
- まだ集中力が続かない。トレーニング的なことは5分も持たないかな。
- 物覚えはわるくない気がする。お座りのような基本的なコマンドは割と覚えてくれる。
- 分かってて無視することがある。「お座り」のようなコマンド練習をしていると「んなもんわかってるよ。もうやりたくない!」みたいな顔をする。
- 普段は他人に吠えたりはしないが、グイグイ迫ってくる人には吠える(これは仕方ない)
- 身体を触られたりするのは問題なし。でも撫でられることはそんなに好きじゃない。嫌がるわけじゃないけど、喜ぶ素振りも少ない。ただ、腹を見せたときに腹を撫でるのは嬉しいみたい。
短く言えば、「我が強いけど、甘えん坊」って感じ。成長とともに我の強さが強化される気がするので、しっかり信頼関係を作っておきたいなーって思ってます。
ここまでのトレーニング状況
コマンド的には「お座り」「伏せ」ができる。「ゴロン」で腹を見せるのも練習中。まだちゃんとはできないけど、できそうな感じになってきた。まぁ、この手のコマンドをちゃんと教えるのはもう少しあとでいいと思っています。暇つぶしに教えたらできたので、気分転換にコマンド遊びをしている感じです。
ぼくが甘やかしすぎているのかもしれないけど、とにかく甘えん坊なので、いまは計画的に突き放す練習中です。自宅で仕事をしているもんで、意識して離れる時間を設けています。それでも大抵の家庭よりは距離が近いと思う。
そして甘噛みがひどいので、それを対応中。いろんな対応策があるようですが、できるだけ叱らないしつけを目指して奮闘中です(まぁ、結局は叱ることもあるんですけど)。成犬になるに従い、甘噛みクセがゆるやかに抜けていくことを期待して、ゆるやかに「手を噛まない方向へ誘導中」って感じ。やってることは、とにかく遊ぶときに手を見せない、チラつかせず、おもちゃだけで遊ばせる。手を噛んだら、遊びを中断し、またおもちゃに誘導。って感じ。
この甘噛み癖にはかなり苦戦しています。覚悟があるぼくはいいのですが、妻や3歳の娘にはとくに大変です。3歳の娘から見ると、イチはかなり大きい存在で、その気になれば顔まで噛まれかねないので、かなり怖がります。幸い「犬怖い」とはならず、むしろ「イチと遊びたい」と思ってくれています。本当にありがたい。だから室内でもぼくがリードを持って、噛まないようにコントロールしつつ遊ばせたりします。
とにかく意識を犬に持って行かれます
本当に強く言いたいことは——
「少なくとも子犬である今の期間は24時間ずーっと意識を犬に持っていかれる」
ということ。イチは寝ているか、遊びたいか、トイレ行きたいか、腹が減っているか。常にこのどれかです。起きてのんびりしている時間なんてあまりありません。
寝ているときだけが「イチから解放される時間」です。まだ子犬なので散歩時間は短めですが、日に2〜3回はいきます。さらにその上、室内での遊びの時間も日に2〜3回はあるかな(もっとかな?)。
この散歩と遊びをサボると吠えたり、興奮したり、不満を訴えるようになるので、サボれません。ひどい暴風雨で散歩に行けなかった日は遊ぶ時間を増やしたものの、やっぱりイチも荒れ模様でした。だからちょっとした雨でも散歩は欠かさないようにしています。
逆に言えば、散歩と遊びの時間を確保してやりさえすれば、寝る時間が長くなり、開放される時間が増えます。
もちろん犬を好きで飼っているわけですが、やっぱり大変だなーとも感じています。
ぼくは性格的に、のめり込んだらそのことばかり考えるもんで、ずっと犬に関する書籍を読み、イチと向き合い、今後の飼い方を考え……とやっています。他のことを考える余裕がないくらいです(SNSでの投稿もイチのことばかりなのは、つまりそういうこと)。
みんなも飼いなよ、とは言えない
人間の子供の子育てと似ているかな。子供も犬もかわいいけど、イラッとすることはありますもんね。
いまはまだ3ヶ月の子犬なので仕方ないことです。でも、この幼い時期に築き上げる信頼関係は大事だと思っているので、全力で向き合ってるつもりです。そして、だからこそ「みんなも飼いなよ〜」とは口が裂けても言えない自分がいます。
他の犬種と比較はできないものの、YouTubeなんかで犬のトレーニング動画なんかをよく見るのですが、それらと見比べると、やっぱり「日本犬は難しい」ってのを感じます。我の強さ・気の強さの片鱗を感じています。根気よく向き合い、こちらのことも理解してもらう必要がありますね。
ソフトバンクのCMに出てくる「お父さん」がアイヌ犬(北海道犬)です。あれを見て飼う方も多いと聞きますが、「こんな犬だと思わなかった」と感じる人が多い、という噂を聞きました。噂なので真偽は分からないものの、そういうミスマッチがあってもおかしくない犬だな、とは思います。だかれあこそ、「大変だよ」ということは強調しておきたかったんです。
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