流し猟は車で獲物を見つけ、降りて撃つ……というほど単純じゃない
まだ流し猟で獲物は獲っていません(そのお話は記事中で)
それでも獲物にアプローチしている中で、いろんなおもしろさも見つけています。今日はそんなお話。
今のところの成績
まだ鉄砲を持った流し猟には3回しか出ていません。しかもそれぞれ短時間(1〜3時間)。で捕獲ゼロ。
ざっくりレポートすると——
<1日目>
9〜12時の3時間弱走るも目撃なし。予想としては朝一でほかのハンターが入っているだろうということ。朝一で流している人が結構いるようなので、その直後の時間帯は不利かな〜と想像。
<2日目>
突然の雪+強風。雪と強風でシカが出て来るかどうかを確認するために12時から1時間ほど回る。案の定気配なし。予想通り。
<3日目>
前日の雪+強風とはうって変わって晴天。これはチャンスだろう、と12時から回る。するといるわいるわ。群れを2度目撃し、それぞれ接近しようとするも失敗。3度目の目撃で150mまで忍び寄る。膝射の姿勢をとる。その中でも自分が得意とする戦争撃ちの姿勢(左膝の上に、左肘を乗せて、左手で右腕を掴む。鉄砲は左肘の上)。戦争撃ちは臨機応変さに欠けるのでこれまで猟で使ったことはないのだけど、シカは牧草地で無防備に横になっているので、その余裕がありました。
そして引き金を絞る……カチ……? なんと鉄砲の撃針が折れていました……。数日前にメンテしたときは問題なかったはずなので、ここ数日で折れたようです。う〜ん。困った。
というわけで、今は鉄砲の修理中です。
流し猟のおもしろさ
流し猟って「車で走り回って獲物を探し、いたら降りて撃つ」みたいなイメージを持っていました。
簡単だと言うつもりはないのですが、シンプルだとは思っていました。しかしやってみたらチャレンジングな部分がいろいろ分かってきました。
わたしの中ではいまのところざっくりこの2つが挑戦だと思っています。
1.射程の短さによる、忍び寄る難しさ
ライフルと違ってハーフライフルは射程が限られています。「250mでも当てた!」みたいな武勇伝はたまに聞きますが、わたし個人的には1発必中を目指す上で150mくらいが限界かな〜と思っています。正直に言えば120〜130mくらいまで寄りたいです。
さてシカは牧草地の適当なところに突っ立っているかというとそんなことはありません。シカは牧草地で生活しているわけではなく、あくまで山・森で暮らしています。その山・森から牧草地に出て来るわけです。だからやっぱり牧草地の山に近い場所で草を食べていることが多いです。要するに道路から1番通り場所です。
牧草地って広いんですよ。だいたいエゾシカを見つけるとザッと300〜500mくらい離れていることもザラなんです。そして自分とシカの間にあるものは草だけ……。
それをどうにか射程距離まで近寄るのはなかなか難しい。先述の<3日目>の時は500m離れているシカを双眼鏡で見ながら、シカが下を向いたときに動くようにして15分くらいかけて150mまで近寄りました。簡単ではありません。でも、その難しさはシカとの駆け引きでもあり、おもしろさだと思っています。
まぁ、もちろんひょんなことで射程距離の獲物に出会えちゃうこともあると思いますが。
2.良い条件下の獲物を見つけること
3
牧草地で獲ると言っても、いろいろ難しさがあります。車の通りがなくて、バックストップがあって、獲物が遠すぎなくて、忍び寄る余地があって、回収しやすくて、獲ってもいい牧草地である……とすべてを満たすとなるとなかなか難しい。
そしてそういう良い場所ってのは当然競争率が高い。
何しろ車で探すので、日の出とともにその辺りを探っているハンターもいるかもしれません。そうなると、いかに良いスポットでも直後に行けば「なにもいない……」となるわけです。
わたしの場合はこの朝一の時間帯は子どもを保育園に送ったりするので避けており、攻めるならあえて午後の早い時間か、夕方間際。そういう戦略を立てて回るのも楽しいものです。
やるからにはがんばる。
とりあえず鉄砲の修理に時間がかかりそうなので、しばしお休みですが、とにかくやるからには流し猟もがんばってみたいな、と思っています。
忍び猟とは違った取り組み方や思考が必要になりそうです。
ああ、あとね、撃針は折れると面倒だから、珍しい銃を使っている人は予備を買おうね。ほんと。ほんと。
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