単独猟で持って行くキャンティーンセットについて
猟に持ち出す道具の中で欠かすことができないアイテムが水筒ですね。わたしの水筒キットをご紹介します。
キャンティーンキット
猟で使う水筒はいろいろ考えられますね。
登山で使うときはこういうナルゲンボトルを愛用しています。ザックへの収まりがいい気がするから。
しかし猟では腰に下げているので、できるだけ体に密着する形が好ましいと考え、キャンティーンを選びました。前猟期からずーっとこれですが、とても満足しています。ちなみにこれもナルゲンなんですけどね。たぶんナルゲンって言うと上のタイプのボトルを思い浮かべる人が多いと思います。
キャンティーンポーチとセットで使います。
ちなみにキャンティーンポーチはこちらの製品ですが、フタ部分は不要なので切り落としました。
キャンティーンクッカーもセットで携行
キャンティーンにぴったりはまるクッカーも合わせて携行しています。
このようにぴったりはまるので、荷物の体積は増えないのが嬉しいですね。
けっこう容量もあるので、ちょっとした料理ならできちゃいます。
わたしは猟で料理をしないので、いわゆるクッカーとしては使いませんが、それでも必ず携行します。用途は主に2つあって——
- 非常時に湯を沸かせるように
- 浅い川から水を汲むときに
というシチュエーションで使います。ここでいう「非常時」とは、たとえば遭難のように本当の非常の際もそうですが、身体が冷えきったときに焚火を熾して、お湯を沸かして暖まりたいというようなややライトな非常事態も含めて考えています。
それこそ早くに獲物が獲れて、解体やら何やらで身体が冷えたときにも使えますね。
過去、ネパールで長期トレッキングをしていたとき、毎日10km歩き、1日の終わりに飲む温かい紅茶が身体に染み渡るのを実感してから、荷物には必ず蜂蜜と紅茶を携行しています。いつも飲むわけじゃないんですけど。わたしなりの非常時グッズです。
『浅い川から水を汲む』のは頻繁にやりますね。
キャンティーンだけだと浅い水から水を汲むのは至難のわざ。カップが1つあれば一瞬で解決する問題です。
また、沢の水を飲むときは本当は沸かして除菌したいところですが、沢の出所を把握しているときはそのまま飲んでしまいます。とはいえ、最低限の配慮として、カップからキャンティーンに注ぐ時に手拭いなどの布で濾過するようにしてますね。除菌まではできないでしょうけど、少なくとも異物は取り除けます。
こういうことをするためにも、カップがあると便利です。
軽量コンパクト路線でもクッカーだけは外さない
忍び猟の荷物は軽量コンパクト路線で頑張って整理していますが、クッカー1つは必ず荷物に含めるようにしています。
クッカーって、山の中で調達しにくいんですよね。
たとえばストーブがなくてもライターひとつあれば、焚き火は熾せます。しかしクッカーなしでお湯を沸かすのは難しい。
「木の皮で鍋を作って、熱した石を入れて湯を沸かす」的な方法はありますが、疲れているときにそんなことで時間と体力を使いたくないな、という考えです。
というわけでキャンティーンとキャンティーンカップの組み合わせは、最小限の荷物で用を成すので気に入ってます。
フタやスタンドは不要
キャンティーンカップのフタやスタンドは携行しません。
どちらも不要。スタンドなんてなくてもいくらでも焚き火で沸かせるし、蓋がなくてもなにも困らない。
この辺は軽量化を優先しました。
キャンティーンバッグに火起こしグッズ
キャンティーンバッグに小さなポケットがあるので、ここにライターとワセリンを染み込ませたコットンボールを入れています。
ライターにガムテも巻いてあるので、ここにあるものだけで、火を熾し、お湯を沸かせるようになってます。
キャンティーンおすすめ
まあ、ナルゲンでも、他のどんな水筒でもいいんですけどね。なんかわたしはキャンティーンが好きなんです。
たまに気紛れで固形燃料を1つ持って行くと、水を温めてお茶とか作れるので幸せです。
スタンドとか五徳がなくても、そのへんの木の枝を地面に3本差して、そのうえにクッカーを置けば、固形燃料で湯を沸かせます(枝を湿らせるといい)。
ちなみにキャンティーンとクッカーなどをバラバラに買ってもいいですが、下のようなセットもあります。
さらに、パスファインダーというブランドのものはやや高価ですが、なんかカッコいいですね。
上記は2つともステンレスのボトルなのもおもしろいです。理屈としては、ボトルごと火にかけられるので、沢の水を汲んで、焚火に突っ込んでおけば除菌もできる……というわけです。個人的にはボトルが煤だらけになっても使いにくいし、湧かすならクッカーがあるので、自分が使っているナルゲンのキャンティーンの方が好きです。しかも中の容量がひと目で見えるのも大きな利点です。
改めてわたしが使っている組み合わせを改めてご紹介しますね。ポーチに関しては、まぁ “可もなく不可もなく” という印象しかありませんが、ボトルとカップは気に入ってます。
さて、みなさんは水筒にこだわりがありますか?
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