単独猟日記14:初めてシカの死のその後を見る

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猟期になる前から山に通い、ひたすらシカ探しに没頭しているわけですが、これまで1度も見たことがなかったのが「シカの死体」です。

もちろん自分で撃ったシカの死体は見ていますが、シカだって動物で自然死する個体もいるわけです。その死体がどこかにあるはずなのですが、まず見ることがありません。

今日、初めてシカの死亡現場を見つけて、山の消化能力に感激したのでご紹介です。

 

※なお、死亡現場の写真がありますが、すでにかなり山に返っており、あまりグロくはありません。が、気になる人は閲覧を控えるようお願いします。

シカの毛?

この日の猟を終え、下山途中のことでした。

下山ルートの途中になにかが散乱している場所がありました。一瞬「鳥の死亡現場?」と思ったのですが、良く見れば毛です。言うまでもなくシカですね。

 

「毛しかないの?」と周りを見渡すと、こんなものが。こちらはまだ毛皮の体裁を保っています。とても見辛いですが、シカの足もミイラのようになって残っています。

 

興味が湧いたので、さらに探していると斜面の上の方に毛溜まりがもう1つ。さらに上にも(写真はありませんが)また毛溜まり。

 

山の分解能力

結局、他には何も見つかりませんでした。推理するしかないのですが、この斜面の上の方で死んで、他の動物が自分の食べたい分を引きずり降ろすか何かしたのでしょうか。そしていろんな動物・微生物などに分解され、毛だけが残った……と。

もちろんこの毛はフワフワで、風に吹かれれば飛んで行ってしまいます。それがこれだけ密集して残っているということは、決して古いものではないんですね。

この場所は1週間前に通っていますが、そのときはたぶんなかったはず。このあたりは歩くルートがしっかりできあがっていて、まったく同じルートをわたしは歩いているので、見逃すはずがないんです。だから「1週間前に死んで、ここまで分解された」とわたしは推測しました。

まぁ、期間に関しては確信はないものの、山の分解能力には目を見張るものがあります。

 

山という生き物

今回のシカが自然死なのか、あるいはハンターが埋めた残滓が掘り返されたのか、正直なところ分かりません。

なんにせよ、スゴイ速さでシカは山に消化されていったんだ、とわたしは感じました。

 

「山の神」という言葉がありますね。猟師の中にも猟期の前に山の神に手を合わせ、豊猟・安全を祈願する人も少なくありません。わたしもその感覚をぼんやりと持っていて、山に入るときは手を合わせます。

しかしわたしは神様の存在は分かりません。信じるとか、信じないとか、そういうことではなく、抽象的すぎて分からないんです。でも、猟をするようになって、「山」とは生き物だと思うようになりました。人間の中にもいろんな微生物がいて、寄生虫がいて、それらがいろいろやりあって、本体(?)である人間が生きています。それと同じように、山という生き物がいて、その中で植物が育ったり、動物が成長し、いろいろやり合って、山という本体が生きていくようなイメージです。

その山という生き物を「山の神」と呼ぶのだとしたら、腹に落ちるンです。

 

なんか、そんなことを考えながら、この日は帰路につきました。

 

単独猟日記と言いつつ、猟の話がなくてごめんなさい。でも、これもある日の猟の記録です。

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