自分なりに写真撮影が成長したと感じた5つの変化

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一眼レフ歴は10年以上ですが、その大半の期間を「なんとなく適当に撮る」という感じで過ごしてきたので、期間の分だけ成長したとは微塵も思っていません。

それでも撮影に取り組んできた過程で「ああー、もしかしてちょっと成長したのでは?」と思った変化がいくつかあります。今日はそれを5つに分けてご紹介したいと思います。

どれもまだ完璧にこなせているとは思っていません。あくまで「ああ、もしかしてこういうことか!」と気付いたレベルです。また、1つ1つの項目を深掘りするとキリがないので、ざっくり行きます。

1.RAW撮影にこだわらず、JPEG撮影をするようになった

一眼レフを持つようになって、最初はもちろんJPEGで撮っていました。そのうちRAWのことを知り、「これはすごい!」と、長いことRAWで撮る日々が続きました。

しかしプロカメラマンでもJPEGで撮る人もわりと多いらしいと聞き、なにか意図があるように思えたので、ぼくも試してみることに。

RAWならあとで調整すればよいものを、JPEGだと撮影時に決めなくてはならず、最初はちょっと面倒に思いましたし、さらに言えば「大事なシャッターチャンスをJPEGの設定ミスでぽしゃるのはイヤだなぁ」という気持ちも湧きました。

それでも我慢しながら取り組んでいるうちに1つのことに気が付きました。

RAWなら色はあとで変えられるので、撮影時には「黒飛びしないように、ちょい暗めで撮っておいて、現像でどうにかしよう」というちょっといい加減な意識で撮影するのに対して、JPEGはその調整範囲が狭いので撮るときに「明るさ、色、コントラスト、シャープネス」をカチッと決めて撮るようになります。そして気付くのは色味と構図の関係です。

ハイキーで撮る構図とローキーで撮る構図はやっぱり別だし、色味が変われば、構図も変わるはず。となると、色と構図はその場で決めるのがやっぱり作品作りという意味では良いのでは、と思うようになりました。

 

とはいえ、RAWの強みもあるので、最近は基本的にJPEGオンリーで、シャッターチャンスが少ない撮影なんかでは念のためRAW+JPEGで撮影するようにしています。

ついでにいうと、カメラで作るJPEGはノイズの処理がキレイな気もしています。

 

2.三脚を使う意味がぶれ防止だけじゃないと気付いた

三脚って手ぶれ防止と集合写真なんかの自撮りに使うものだと思っていましたが、それ以上の価値があると気付いたとき、撮影がうまくなったような気がしましたね。

具体的に言えば「構図の作り込み」です。手持ちで撮ると、ついつい構図がザックリしがち。

「こんなもんかな」

ってな具合に撮影してしまいますが、三脚を立てて撮ると、もう1歩踏み込んで「端っこに映る木が邪魔だな」とか「あとちょっと正面に立とうかな」と気付けることが多いです。

そしてシャッター速度の自由度が上がることで、ISOや絞りの自由度も上がるというメリットもあります。

 

3.絞る意味が分かるようになった

初めて単焦点レンズを買ったとき、ついつい開放で撮りがちなのは誰もが通る道だと思いますが、やっぱりそれじゃダメだと気付いたとき、ちょっと写真が分かった気がしました。ちょっとね。

まずは被写界深度の大切さ。たとえば食べ物を撮るときに、お皿の手前にだけピントが合って、お皿の後ろはボケボケだと、食事の全体像が分かりません(それが意図ならいいんですが)。そうしたら、適切に絞って被写界深度を確保するのはやっぱり大事。

もう1つが解像度。最新の高級レンズはわかりませんが、一般的にどのレンズも開放だと解像感が甘いです。ぴったりピントが合っているのに、等倍で見たときに「なーんかぬるい」と思うことが多々あります。

だいたいそれは1~2段絞ると解決しますね(レンズによります)。

もちろん解像感=いい写真ではないと思うのですが、たとえば動物を撮るときは「毛並みが見える」ような撮り方をしたいことが多いので、少なくとも1~2段絞ることが多いです。

 

4.望遠で「なんとなく雰囲気のいい写真」に逃げないようになった

これは望遠が好きな自分だけかもしれませんが、ついつい望遠で「何となくいい写真」を撮りがちなんです。

望遠レンズって(1)切り取り効果(2)圧縮効果(3)ボケやすいという3つの特徴があって、被写体を浮き上がらせて撮る分にはかなり効果的だと思っています。

ところが、それに頼ると「何となくいいけど、そればかりだとつまらない写真」が量産されることに気が付きました。

分かりやすいのは子どもの写真です。

たとえば公園で遊ぶ子どもを、200mm位のレンズを使い、バストアップで撮影すると、結構いい感じの写真になります。背景と切り離されて、ボケもキレイで、余計な物が映らない。子どもの笑顔がはっきり見える写真です。

これだと「どこで撮っても同じだな」と気が付きました。たくさんある写真の中にそういうのもあっていいのですが、そればかりが何十枚もあってもつまらないんです。そんな写真よりも、画角の広いレンズで、背景まで見える写真の方が、あとで見て「あー、これはあの遊園地に行ったときの写真だね。後ろに映ってるお兄ちゃんたちと娘が仲良くなったんだよね」と思い出せる情報量が多かったりします。

動物を撮るときもそうです。たしかに超望遠で「シカのどアップ」を撮るのも楽しいですが、それだとどこのシカか分かりません。奈良にいるシカなのか、山の中で鬱蒼とした森の中にいるシカなのか。ぼくにとってはそこが重要なので、あえてちょっと引くというのを大切にしています。

 

というわけで「もうちょっと背景を入れられないか?」と考えて画角を考えるようになりました。

まだまだ広角寄りが苦手で、使いこなせているとはまったく思いませんが、意識としては常に「ここをもう少し広く撮ったらどうなるかな?」と考えるようにはなりましたね。

 

5.1つのレンズにあえてこだわって撮ってみる日を作るようになった

 これは技術というか、練習法みたいな意味合いが強いのですが、ときどき「35mm単焦点だけで撮ろう」とか「70-200mmだけで撮ろう」とレンズを絞って撮影に出掛けることがあります。

これが思いのほかおもしろくて、「あー、ここは200mmで撮りたいけど、35mmしかないぞ。どうしよう?」みたいに悩んで、限られた焦点距離の中で構図を探すようになります。そうすると、普段なら思いもよらない写真が撮れたりするんです。

大事な撮影ではいくつもレンズを持っていきますが、お散歩なんかでは1つですね。とくに広い画角が苦手なので、あえて35mm単焦点とか、「24-70の24mmしか使わない」みたいに縛りを設けて撮影しています。

遊びでもあり、練習でもあり、ぼくは楽しんでますね。

 

もっとうまくなりたいゾ

ある程度の機材を使って撮影しているので、自分が満足できる写真を撮れないのは、つまるところ技術不足。

もっともっとがんばりたいところです。ここに書いたのも、あくまで「気付いた」レベルで、各項目の中でももっと知らないといけないことがあると思っています。

がんばろう。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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