世附川で釣りをするなら知っておきたい『4時に沢割り』のこと

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わたしもよく行く丹沢の世附川水系は魅力的な釣り場で、とても人気があります。

世附川を本流とし、そこに多くの沢が流れ込み、そのどれもが少しずつ違った渓相を見せ、違った魚がいて、何度行っても飽きない場所です。

この釣り場には大事なローカルルールがひとつあります。このルールが漁協の定める公式ルールなのか、はたまた慣習として出来上がったルールなのか、わたしには分からないのですが、みんなにとって大事で便利なルールですので、ぜひ守っていきたいと思っています。

『4時の沢割り』

キーワードは『4時の沢割り』です。

この渓流に入るためには丹沢湖から西へと延びる729号線にある「車止め」あたりに駐車し、そこから歩くことになります。車止めから歩いて1〜2分でプレハブの漁協小屋が見えてきます。まず見逃すことはないでしょう(下の地図)。

車止めの場所

釣り人はこの漁協小屋に朝4時に集合します。4時以降に来るのは構いませんが、4時前はダメです。「ここから先は4時以降に入る」というルールです。

で、4時行われるのが『沢割り』です。

来た順に自分が入りたい沢を宣言します。同じくらいに来たなら相談し合って決めたりします。

大体みなさん沢割りに慣れているので「どこ入ります?」「わたしは水の木沢に行こうかと——」「それじゃわたしはバケモノ沢に」なんて具合にスムーズに決まります。

その漁業小屋にはこんなホワイトボードがありますので、ここに自分が入る沢に印をつけます。

沢割り表

印は写真右に見えるマグネットを入りたい沢に貼るだけです。ルアーの人は「ル」のマグネット、テンカラの人は「テ」のマグネット、という具合に。

4時の沢割りに間に合わなかった人は、このホワイトボードを見て、空いている沢に入ります。空いている沢がなければ、すでに人が入っている沢に入るのはやむなしだと思いますが、絶対に頭抜き(他の人のちょっと上流に入渓し、先に釣り上がること)はしないように注意しましょう。

メリット多し

このルールにはすごくメリットが多いです。

なにしろ釣り場まで車止めから1〜2時間は歩きます。それだけ歩いて「先行者がいた」となったら目も当てられません。

だから「入り口で沢を割り振っておこう」というのは先人の知恵なんだな、と思います。

悲しいのはこのルールを守らない人がいることです。守らないパターンとしては「1人で2ヶ所以上の場所を取ってしまう」とか「マグネットを貼らずに入渓する」など。前者はいわゆる保険として釣り場を確保していて本人は得しますが、後者は結果的に本人も損します。

弱点・不満がないわけじゃない

このルールの弱点は、わたしの知る限り2つ。

まず他の経路で入渓した場合、沢割りに参加できません

じつは他にも入渓する方法があります。ここで紹介した方法は沢を登る方向で釣り場に向かいますが、他にも沢の上流から下ってくることも可能です。

そうなると沢割りに参加できず、そのルートで釣りをした場合、事実上ローカルルールを無視し、沢割りして入ってきた釣り人とバッティングしてしまうことになります。

もうひとつの問題は山中でキャンプしたいときにルールを破ることになるということ。たとえば「1日目はA沢を釣り、テン泊し、2日目はB沢を釣る」ということが難しいんです(1日目に両方を沢割りしてしまうと、不公平が生じます)。

「この釣り場ではテン泊は禁止」ということも聞いたことがありますが、本当かは未確認です。わたしはこの「4時に沢割り」のルールを守るために、ここではテン泊はしないようにしています。

(でも大きな焚火の後を見たことがあるので、テン泊してた人はいると思うんだよなぁ〜〜)

ローカルルールは文化でもある

このルールはわたしが探した限り、漁協などが公式に謳っているわけではなさそうです。つまり完全にローカルルールであって、破ったからといって罰則はないだろうと思います。

しかしローカルルールとは「その土地の文化」であり、それを否定していい理由なんてないと思います。

あと、ついでですが、このエリアでは「魚の持ち帰りは1人5尾程度までにしましょう」という張り紙があります。

魚影は濃いと思いますが、人気のあるスポットでもあり、みんなが好きなだけ持ち帰るようになれば、魚がいなくなってしまいます。

多くても5尾。できれば1匹でも多くリリースした方が良い、とわたしは思います。

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