渓流釣りのベテランに教わった沢を攻略する楽しみ
以前、釣り場で出会った渓流釣り歴40年のベテランに教わった「沢を後略する楽しみ」が段々と身にしみて理解できてきたので、記録しておこうと思いました。
ちゃんとひとつの沢を知ること
その方はこんなことを仰っていました。
「最初の頃はあっちこっちの沢に行きたくなるでしょ? あっちに大イワナがいると言われりゃ行きたくなるし、こっちじゃ休む暇がないほど大量に釣れたと言われりゃ行きたくなる。もちろんそれでもいいんだけど、ちゃんとひとつの沢に通い詰めることが本当はおもしろいんだよ。
自分でちゃんといろんなことを確かめていくんだ。その沢の特徴とか、釣れる魚のこととか……、あとね魚止めの滝なんかも、自分の目で確かめるんだよ。たとえばネットで『魚止めの滝はこれ』なんて情報があるでしょ。でもそれをちゃんと自分で確かめに行くんだ。意外とそんな滝の上流にも魚はいるんだよ」
わたしは最初の頃、1尾を釣ることでいっぱいいっぱい。だから「そんなこと確かめるよりも数を釣りたい!」と思っていました。余裕がなかったんですね。
しかし、下手くそながらもちょこちょこ釣れるようになってきた今は「確かめる楽しみ」が分かります。
大きな滝を越え、水が減り「もう魚はいないかな?」と思うような上流まで行って、しぶとく魚を探す。そのうちチラリとイワナが泳いでいるのが目に入る。ちょっと竿をだして釣ってみる。きれいなイワナがかかる。なんか宝物を見つけたような気分で、沢に返す。
「こんな上流にも魚がいるんだ! ここまで来る釣り人は多くないだろうなぁ〜」
と発見の喜びを抱えて帰っていく。これが本当におもしろい。
その方の釣り方
その方は初めての沢を後略するとき、まず沢の下流から釣り上がっていき、適当なところで脱渓します。次回は前回脱渓した地点から入渓して、さらに釣り上がっていく。これを繰り返して、とにかく沢の最上流まで釣り上がるようそうです。
「これ以上は絶対に魚がいない」
という場所を見極める。で、あとは季節ごとに同じ沢に通って、より深く沢を後略していくそうです。
このお話を聞いたとき、「釣りってのは魚を理解するだけじゃなくて、川全体を理解することなんだな」と改めて感じました。
忠実に守ってる
この話を聞いてからは、できるかぎり忠実にこの教えを守ろうとしています。
ちゃんと下流から上流まで沢をチェックしていく。で、途中の渓相や魚の状況なんかをメモしていく。1年2年と通えば、きっとおもしろいデータベースが出来上がると思います。
こういうところが渓流釣りのおもしろさだと思うんですよね〜。
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