ファーストエイドキットに入れていた錠剤がダメになる?
ファーストエイドキットに入れっぱなしにしていた錠剤が、いざという時に使えない状態だったら困りますよね。
自分のキットを見直していて、まさにダメになっていたので、恥を忍んでご紹介しつつ、簡単な改善策もご紹介したいと思います。
錠剤よ、お前もか……
先日ご紹介した「古いエマージェンシーブランケットがボロボロになる危険性」に引き続き、ファーストエイドキットに入れっぱなしにしていた錠剤(痛み止め)がダメになっていたお話です。
こちらの写真を見てください。
こちらはわたしがEDC的に普段から持ち歩いているものの一部です。
山用であれ、普段の荷物であれ、こうしてジップロック的な袋に錠剤を入れて持ち運んでいる人は少なくないと思います。わたしもいつもそうです。便利だし、防水にもなるし、ねぇ……。
しかし上の袋に入っていた錠剤のパッケージを出してみましょう。
なんか薬が汚く見えますね。ひと目見て、何が起きているかわかりました。つまり、こういうことです。
あ、あいてる……パッケージが開いてしまっているんですね。
始めて起きたことではなく
じつはこれ、初めて起きたことではありません。いままでも何度か(何度も!?)あって、なぜかあまり問題視せず「まぁ、こうなってしまったら交換しないといけないよな」と受け入れてしまっていました。
トヨタの「カイゼン」じゃないですが、「改善してやる!」という気持ちでモノを見ていないと、何か問題があっても「とりあえず」の対応で済ませてしまう(つまり新しい薬を入れておしまい)んですね。
しかし今回は「山用のエマージェンシーキットをより良くしよう!」という「カイゼン」の気持ちで見ていたので、この袋にまた同じように錠剤を入れてはいけない、という気持ちになりました。
ファーストエイドの薬の運用
この一件で、わたしは2つの問題に気が付きました。
- 錠剤の携帯方法
- 錠剤のローテーションの少なさ
1. 錠剤の携帯方法
市販のパッケージは指で押せば開く、簡単なものです。ザックの中で揉まれていれば、簡単に開くのは当然。やはり容器は別のものにしないといけませんね。
ちょっとリサーチしてみればピルケースを使っている人が多いことに気が付きます。
これらのピルケースを試したわけではないので、良し悪しはわかりません。わたしも近々ドラッグストアで実物を見て物色してみようと思っています。自分が携帯したい錠剤の数やファーストエイドキットの大きさによって、選んだらいいと思います。
さらにこんな意見もありました。
ピルケースに入れる前に、すべての錠剤をアルミホイルで包んでおくという、まさにタイトルの通りの記事です。イメージしにくいという人はリンク先をご覧ください。写真があります。
これだと、より薬が痛みにくいでしょうから、いいですね。参考になります。
2. 錠剤のローテーションの少なさ
さて、もう1つ目には見えない問題が「山用のファーストエイドキットに入れている薬が使われないまま放置されている」という事実です。
山に持っていくファーストエイドキットは「緊急時に使う」ためのものです。幸か不幸か、わたしは山の中でファーストエイドキットを出さなくてはいけない状態になったことはほとんどなく、せいぜい寒くてホッカイロを出したくらい。
錠剤は入れっぱなしになりがちで、たとえピルケースに入れようが、アルミホイルで包もうが、薬にだって寿命もありますし、湿気を吸ってダメになる、ということもあるでしょう。
これはひと言で言えば、運用の問題です。
「山用のファーストエイドキット」を山でしか使わないと決めつけず、家でも積極的に「山用のファーストエイドキット」から使うなど、ちゃんと薬がローテーションするように意識しないといけません。
あるいは錠剤に関しては「山から戻ったら家の救急箱に戻す」といった運用でもいいのかもしれません。
とにかく古い錠剤が入れっぱなしになることは避けた方がよさそうです。
カイゼンの目で見直すこと
見慣れてくると問題に気付きにくくなりますね。
今回の錠剤にせよ、以前紹介したエマージェンシーブランケットにせよ、いつも荷物に入っていたのに「問題かも」と目を向けることもなかったわけです。
定期的に道具を見直し、改善点を探し、より良くしていく、まさにPDCAのサイクルを当てはめて考える必要があるんだな、と反省しました。
精進します。
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