アウトドアのおもしろさはルールを自分で作れること、かもしれない

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先日『サバイバル登山入門』という本を読んだときに思ったのですが、アウトドアのおもしろさのひとつって、「自分でルールを作れる」ってことだと思うのです。

 

わたしのアウトドア遍歴

わたしはバイクからアウトドアに入りました。登山やキャンプではありません。

バイクの免許を取り、毎週末のようにツーリング。行き先は走って気持ちのいい山の中がほとんど。最初は日帰りツーリングばかりでしたが、物足りなくなり、1泊ツーリング、2泊ツーリングと、時間も距離も伸びていきました。

毎回「宿を予約して……」なんてやってられない。そこで安いキャンプ道具を買い込んで、キャンプ場を転々とするスタイルになります。

次第に「野宿旅」みたいなキーワードに惹かれ、道具をできるだけ持たないツーリングのスタイルを目指し、文字通り「野宿旅」をしていた時期もあります。

「道の駅の軒下に寝袋敷いて寝る」なんてこともやってました。すごく少ない荷物で数日のツーリングをこなしていたものです。

言うまでもなく道の駅で泊まるのは褒められたことではありません……。ごめんなさい。

しかし「自由とかいいながら、ちゃっかり他人の軒先を使って旅すること」に違和感を覚え「それならばちゃんとした荷物を持って、山の中で一人っきりで泊まる方が自由だ」という気持ちになり、改めて、テント・寝袋・調理道具を持ってツーリングをするように。

林道の奥の奥まで行って、バイクを隠して、人目のつかない場所にテントを張るようになりました。

このとき、山の中で一人っきりで泊まることの喜びを覚えました。

 

アウトドアのルール

あの頃のわたしは「整備されていない環境で、自分が運んだ荷物だけで泊まる」ということをルールにしていました。そのことに喜びを感じていたわけです。この感覚は今も同じです。

他のソロツーリングをしている人たちを見ていると、みんな違うスタイルがあります。「キャンプ場に泊まるスタイル」「ユースホステルに泊まるスタイル」「テントを使う」「使わない」……etc。

みんな自分のポリシーがあって、その中で遊んでいるわけです。

自炊派とか、定食屋派とか、インスタントラーメン派とか、本格料理派とか、乞食派……、本当に人それぞれ。でも、それぞれみんなポリシーがあるからおもしろい。

 

「サバイバル」もそう

なんでこんな記事を書こうかと思ったのかというと、「サバイバル」と冠のついたYouTube動画を見ていると、決まってコメント欄に「○○(ナイフ、ライターなど)を使っておいてサバイバルとはヌルいね」という冷やかしのコメントを書き込む人がいます。

でもサバイバルだって、結局はアウトドア遊びです。

アウトドア遊びっていうのは「自分でルールを決めて遊べる」からおもしろいんだと思います。

  • 「いつもの道具から1つ2つの道具を省いて “サバイバル” っぽく泊まろう」
  • 「ナイフ1本で1週間生き延びるぞ!」
  • 「ナイフとライターと米だけで3泊するぞ!」

どれも、本人がサバイバルだと思えばサバイバル。まぁ、あえてサバイバルという言葉を使うくらいですから、なにかの不便を乗り越えるという要素は必要なのでしょうけど、ともかく他人が「そんなのサバイバルじゃない」とツッコムのはナンセンスきわまりないと思うのです。

 

マイルールがおもしろい

みんなマイルールが違うから、そういう動画を見ていておもしろいんですよ。

  • 「ああ、この人はこういうスタイルなんだ。それもアリだな」とか
  • 「こんなことやっている人いるんだ。俺にはできん((((;゚Д゚)))))))」

みたいに参考にしたり、笑ってみたり、ね。

狩猟系のコミュニティを見ていても、なんとなくそれぞれルールとかスタイルがありますよね。「食べる分以上は獲らない」とか「ソロ派」とか「犬と一緒に」とか「登山のついでに狩猟」とか……。

釣りもそうです。その日食べる分を釣る人、家族の分を持ち帰る人、すべてリリースする人、たくさん持って帰って燻製にして保存する人、などなど。

そういうスタイルの違いがおもしろいんですよ。

以上、雑談でした。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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