4アマ活用! 交信に必要な基本知識は持っておきたい!

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アマチュア無線4級の免許を取得し、ハンディ無線も手に入れました。

さて、4アマの免許を手に入れたのはもちろん狩猟で仲間と連絡を取り合うためです。

が、しかし、ですね。せっかく無線という新しいツールを手に入れたので、一般的な無線の使い方もちゃんと理解しておきたいという気持ちがあります。というわけで、今日はわたしなりに「一般的な無線の使い方」や「超基本的な用語」をまとめていきたいと思います。

一般的な無線の使い方を知っておくべき理由

無線には無線の文化やルールがあるようで、無線愛好家の方々はそのルールの中で無線を楽しんでいます。

で、よくあるハンターへの批判として「無線のルールを守らない」というものがあります。ルールを守るためにはルールを知っておかなければいけません。また、変な話ですが、ルールを知らないと、誰かに注意されたときに「意味が分からん」なんてことになってしまいます。

やっぱり基礎知識はつけておきたいですね。

 

非常事態にも役に立つ

また、山で遭難したときに無線で助けを求めることもできますが、このときもちゃんとルールに則って助けを呼ばなくてはいけません。

この意味でもやっぱり無線の基本をちゃんと知っておきたいと思いました。

 

一般的な無線の楽しみ方ってなに?

さて、無線の予備知識がなかったわたしは「一般的な無線の楽しみ方」ってなによ? と思っちゃいました。

無線というのは電話のように連絡を取り合うツールであって、楽しむものではないという思い込みがありました。あくまでただの道具である、と……。

しかし無線愛好家の方は、無線自体を楽しみ、「知らない人と無線で交信する」という楽しみ方をしているようです。

この場合、やりとりを超大雑把に書くと——(実際には専門用語などを使ってやりとりするので、このまま真似しないように)

「こんにちはー、こちらは鈴木です。誰か聞こえますか〜」
「鈴木さん、こんにちはー、こちらは田中です。山梨から交信してます」
「田中さん、どうも、こちらは茨城の北部です。声がはっきり聞こえますよ〜」
「こちらもクリアに聞こえます!」

……ってな具合。

YouTubeで実際に交信している人の動画が沢山ありますので、そちらを見るとリアルにイメージすることができると思います。

上の映像はデジタル簡易無線(デジ簡)での交信ですが、概ねアマチュア無線での交信ルールに則ってやりとりをしています。

今日はこの動画を教材にして、この動画で行われていることを紐解いてみたいと思います。

 

意味不明!?

さて、先ほどの動画を見ても、予備知識がないと、まったく意味が分からないと思います。というか、分からなすぎて、最後まで見てられなかった、という人もいるのではないでしょうか?

というのも、無線の世界には無線用語があり、みんなそれを使ってやりとりをしているからなんですね。

というわけで、わたしなりにこの動画を理解しようと用語を調べていきましたので、ご紹介します。素人の理解で、素人向けに説明しますので、過不足があるかもしれません。甘く見ていただくか、目に余る場合はコメントでご指摘ください。

また、説明の順序は動画の流れに合わせています。動画を見ながら、説明を読むと良いかもしれません。

 

交信の最初の流れ

さて、用語に入る前に、上の動画の冒頭部分でなにをしているか理解する必要があります。

まず無線越しに女性が喋っています。良く聞くと、あれは自己紹介をした上で、「誰かー喋りましょー」と言っているわけですが、もうひとつ大事なことがあります。

この女性が喋っているのはデジタル簡易無線の15チャンネルです。これは呼び出しチャンネルって言うのかな? とにかく「誰かー聞いてるー?」と呼びかけるチャンネルです。アマチュア無線の場合は「433.000MHz」など周波数で決まっています。

で、この呼び出しチャンネル・呼び出し周波数は呼びかけるだけで、長々と交信しないのがルールです。なので、この女性は15チャンネルで「誰かー」と呼びかけたあと、「11チャンネルで待ってます!」と伝えているんです。

で、動画主はその言葉を聞いて、ハンディ無線機を11チャンネルに設定して、彼女とやりとりを開始します。

さて、実際の言葉を見ていきましょう。

 

CQ CQ CQ……?

いきなり出てくる「CQ CQ CQ」から始まる声。意味が分かりませんね。

CQは不特定多数の人に呼びかけるときの合図です。つまり「だれかー聞いている人いますか〜、いたら返事くださーい」ということです。

で、呼びかけるのですから、自己紹介もします。自己紹介の基本的な流れは……

1.CQ CQ CQ
2.こちらは
3.コールサイン(3回以下)
4.どうぞ

引用元:交信方法

コールサインというのはアルファベットと数字です。先ほどの動画主さんはAC129だと言っていますね。で、無線だと音質が悪くてはっきり聞こえないことがあるので、分かりやすくするために、フェネティックコードというものを使います。

またルールなのか、文化なのか分かりませんが、みなさん現在地を伝えていますね。遠くの人と通信できることに喜びを感じる人もいるようなので、大事なことなのかもしれません。

 

フェネティックコード

フェネティックコードとは文字を説明する共通コードです。たとえばAはアルファ、Bはブラボー、Cはチャーリーといった具合。全コードはこちらのページに記載されています→ フェネティックコード

これを使うと、先ほどのAC129であれば、「アルファ、チャーリー、ワン、ツー、ナイン」となります。

 

「初めまして、ファーストQSOになります」

で、動画主の方が相手の女性にコンタクトして、最初に言う言葉がこれです。このQSOとはQ符号というやつで、つまり無線の略語ですね。なんの略なんだろう?

とにかく意味は「交信する」ということです。「QSOします」と言えば、「交信します」という意味になります。

つまり「ファーストQSOですね?」と聞けば、「これが(あなたとの)初めての交信ですよね?」と質問することになります。

 

「メリット5です」

どうやら無線で交信するときは最初にお互いの通信状況を伝え合うのだそうです。通信状況のことを「レポート」といい、レポートは了解度(=メリット)と信号強度の2つの値で表すそうです。

この動画ではメリット5と言っています。信号強度はやりとりしていません。もしかしたらデジ簡だからでしょうか? あるいは省略しているのかもしれませんが、わたしにもよく分かりません。

他の動画を見ると「RS59」などと言っているのも見かけます。この場合、ひとつ目の数字がメリットで、2つ目の数字が信号強度です。

さて、メリットとは了解度を意味し、5段階で評価します。

1: 了解できない
2: かろうじて了解できる
3: かなり困難だが了解できる
4: 事実上困難なく了解できる
5: 完全に了解できる

引用元:RSTコード

これは自分の耳で聞いて、「はっきり聞こえるぞ」と思ったら “5”、「なんとか聞こえるぞ」と思ったら “3” といった具合に決めます。

で、一方で信号強度は9段階で評価し、無線機の受信状況を伝えれば良いようです(無線機に9段階で表示される)。

この動画の場合はメリット5ということで、はっきり聞こえるからいいですが、3とか4だったら、アンテナの場所を変えるとか、ゆっくり喋るとか、少し気を使わないと通信に支障を来すかもしれません。

 

「了解」ピッ!

この動画をよく見ていると、最初の女性は動画主の発言を受けて「了解」と答えたあと、1度マイクのボタン(PTTボタン)を離して、無音の間を作っています。で、数秒開けて、喋り始めていますね。

これも理由があります。

無線は公共性が高く、他人の会話に割り込んで入ることができます。ほらTwitterで言えば、誰かと誰かのやりとりに途中で割り込むことができるでしょ? ああいう感じです。

しかし、割り込むためには間が必要です。他人が喋っているときに重ねて喋っても混線するだけですから。

というわけで、「了解」と伝えたあと、間を作り、割り込みたい人がいないか待っているんです。割り込みたい人は、この数秒の間で「ブレーク」と発信すればいいようです。

 

すべてのやりとりで自己紹介

このふたりの会話もそうですが、無線というのは文字通り会話のキャッチボールです。自分が喋るときは喋り、喋り終わったら「どうぞ」と相手に譲る。で、相手に「どうぞ」と譲られたらこっちが喋る……という具合。

で、自分が喋るときは必ず最初と最後に、会話している相手と自分のコールサイン(自分の名前のようなもの)を伝えなくてはいけません。つまり相手に「どうぞ」と譲られたら——

(相手のコールサイン)、こちらは(自分のコールサイン)

いや〜、こっちは朝から大雨で、洗濯物を干すこともできませんよ〜。

参っちゃいましたね〜

(相手のコールサイン)、こちらは(自分のコールサイン)

って感じです。これはやっぱり無線の公共性に関わるもののようで、途中から誰かが聞いていても「誰と誰がやりとりしているかがわかる」ためのようです。

 

88

このやりとりの最後に動画主の男性が「どうもありがとうございました。またお願いします。88」と謎の数字を告げています。

これもQ符号ってやつのようです。無線で謎のアルファベットや数字が出てきたら、Q符号を調べてみましょう

で、この88は

Love and kisses,YLに対して敬意を表した「さよなら」の言葉

という意味だそうです。う〜ん、Love and kissesなんて言ったことないなぁ〜。

 

いかがでしょうか?

動画に出てくる短いやりとりを解読してみたつもりです。

この知識だけで無線のQSO(さっそく使ってみました)ができるわけではないですが、何も知らないわたしにとっては良いとっかかりになりました。

Q符号もすべて知らずとも、よく使われるものだけ覚えれば良さそうだし、カンペでも作っておけば良さそうです。

他にもYouTubeで交信している人の動画が沢山ありますので、こういう基礎知識をつけたあとで見てみると「なるほどねぇ〜」と意味が分かるようになってきます。

ちなみに、前半で書いたように、山の中で遭難したとか、誰かに助けを求めるときもこのルールでやりとりをします。郷に入っては郷に従えの精神で、正しく無線を使いたいですね。

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